ネズミの語源は「盗み」?英語のマウスとラットはどう違う?

 

きのう18日は、

イタリアでは「Topolino」(トッポリーノ)
スペインでは「Ratón Miguelito」(ラトン・ミゲリート)
中国では「米老鼠」(ミィラオシュウ)
インドネシアでは「Miki Tikus」(ミッキ・ティクス)

と呼ばれていて、世界中で愛されるこのネズミの誕生日だった。

 

 

ミッキー&ミニーマウスは1928(昭和3)年の11月18日、映画「蒸気船ウィリー」で初めてスクリーンデビューしたから、この日が彼らのバースデーになる。
かといって「ネズミーランド」とも言われる、あの夢の国のチケットが安くなるってことは特にないようだ。

で、ここからは3次元のネズミの話。
日本人とこの生き物との付き合いはとても古くて、縄文時代の貝塚からネズミの骨が見つかったことがあるし、弥生時代には大事な食べ物を守るため食糧倉庫に「ネズミ返し」(rat guard)というアイテムを付けて防御力を高めた。

建物の中に忍び込んで大切な収穫物を食いやがるネズミは、日本人に嫌われていたから、その語源にはこんなダークな説がある。

・「ネ」は「ヌ」に通じて「ヌスミ」、つまり盗みをする動物だから。
・ヒトが寝ている間に盗みをする「寝盗」だから。

日本では大事な仏典などを守るために、ネズミの天敵である猫が導入されたとも言われる。

ほかにも地下世界や死の世界である「根の国」に棲むからネズミとなった、という説もアリ。
(これがホントのネズミーランドか)
『古事記』には大国主命が炎に囲まれて大ピンチになったとき、(たぶん根の国から)出てきたネズミに、身をひそめる穴を教えてもらって命を助けられたという話がある。
だから一方的に嫌われていたワケでもない。

ちなみに語源由来辞典によると英語の「mouse」も「盗み」に由来するという。

 

高床倉庫のネズミ返し(登呂遺跡)

 

さっき「ネズミ返し」の英語で「ラットガード(rat guard)」と書いてあったんだが、「マウスガード」ではダメなのか?
まえに日本で英語を教えているアメリカ人と話をしていたとき、彼は「ネズミ」を表す英語はないという。
小さいネズミなら「マウス(Mouse)」、大きいネズミなら「ラット(Rat)」と大きさによってそれぞれの言い方があるから、日本語のように両方を合わせた「ネズミ」という言葉は英語にはない。
「2つ合わせて Matt でいいじゃん」と思うのだけど、英語はそうなっていないのだ。

ちなみにラットはマウスの2倍以上デカくて、米英では猫が追うのがマウス、犬が追うのはラットという見方もあるらしい。

 

 

上がマウスで下がラット

 

画像:エダル・アントン・レフテロフ

 

そのアメリカ人の感覚だと、ラットは人間の食べ物を食い散らす害獣で、ニューヨークの裏道を歩いていると、残飯の入ったゴミ袋から飛び出してくるような汚いネズミ。
対して、小さいマウスはペットのようなかわいいネズミ。
辞書にはネズミ以外のマウスの意味として「臆病者」、ラットには「裏切り者、卑怯者、変節者、ストライキに加わらない労働者、密告者」という言葉が載っている。
マウスに比べて、ラットにはかなりネガティブなイメージがあるらしい。
そのせいか、「”ミッキーラット”ではダメなのか?」とアメリカ人に聞いても、「ありえない。それだと不潔で気持ち悪いイメージしか湧いてこない」を首を横にふる。
だから「ネズミーランド」もマウスかラットかでは、天国と地獄のような違いがある。

 

 

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4 件のコメント

  • mouse と rat については、ちゃんとそれなりに英語の語感を表現できる訳語があります。mouse は「ハツカネズミ」であり、rat は「ドブネズミ」です。まあそりゃ、ハツカネズミだってドブネズミのように大きい奴がいるかもしれないですが。
    でも、米国の都会で見られるドブネズミの大きさといったら・・・。最初は「シッポの禿げたリス?」と思ったくらいです。

  • で、確認はできましたか?
    https://ejje.weblio.jp/content/rat
    あたりをクリックすれば出てきますから、簡単ですよ。
    他人の発言に疑念を表明するなら、さっさと調べてその結果も報告したらどうなんですか?

  • 事実にはそれを裏付ける根拠が必要になります。
    リンク先を見ると、「mouse は「ハツカネズミ」であり、rat は「ドブネズミ」です」という記述はありません。
    「日本にいる家ネズミは rat で英米にいる家ネズミは mouse をさす」と書いてあります。
    日本ではドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミが家ネズミになります。
    先述の説でも基本的には正しいと思いますが、確認はしたほうがいいでしょう。
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%83%9F

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。