「韓日戦は、じゃんけんすら負けられない」
そう言われるほど、隣国さんは日本に対して強いライバル心をもっている。
そして、米大統領の滞在日数が日本より1日短いと、「韓国軽視の表れでは?」と全国紙が危機感をあらわにするほど、日本より”上か下か”を気にする。
だから視点も独特で、アメリカでスシを大衆化したのは韓国人だったとか斜め上の見方をすることも多い。
そんな韓国さんでも、手放しで称賛するのが日本人のマナー。
いまカタールで行われているサッカーW杯での日本人サポーターの振る舞いについて、全国紙の中央日報がこう報じた。(2022.11.24)
<W杯サッカー>試合後のマナーでも勝った日本の観衆…ESPN「完ぺきな客」賛辞
日独戦はもちろん、カタール vs エクアドルという日本とはまったく関係ない試合でも、日本人サポは青いゴミ袋を広げてスタジアムのゴミを拾い始めた。
この”日本文化”について「日本の観客もW杯の完ぺきな客」、「スポーツ最高の伝統」と絶賛する海外メディアの記事を引用して、中央日報は「競技場を離れる前に自身の周辺を清掃するのは日本サポーターの伝統として有名だ」と読者に伝える。
良くも悪くも韓国は日本を意識して何かと比較対象にするから、日本人のボクが韓国紙の報道で日本について知ることが多々ある。
日本代表の最新FIFA(国際サッカー連盟)ランキングは、いつも韓国とセットで韓国メディアがおしえてくれる。
ハロウィーンの梨泰院で約160人が亡くなる大惨事が起きた時には、韓国紙の分析で、日本では渋谷のハロウィーンなどの混雑を正確に予測し、いつも念入りに準備して対策を立てていることを知った。
日本では事故が起こらないのではなくて、起こさせない体制ができている。
ある意味、韓国ほど日本のことをよく知る国はない。
今回の「お掃除ジャパニーズ」についても、その理由を大ざっぱに日本の伝統や習慣とした海外メディアと違って、韓国紙の分析は深かった。
朝鮮日報(2022/11/27)
【萬物相】日本人の清掃本能
野球についての日米の違いは技術の問題ではなくて、「日本と違って米国のダグアウトはすごく汚い」とイチローさんは指摘する。
きれいなグローブで練習してこそ技術が身に着くと言い、ダグアウトに入る時は、靴底の泥をブラシで落とすほど清潔さを重視した。
そんなイチローさんにとって、「選手らが唾やヒマワリの種をところ構わず吐いてまわる米国のダグアウトは耐え難かったのだろう」と朝鮮日報は想像し、つづけてこう書く。
・日本では街を走る車はもちろん、トラックや工事車両、さらに清掃車すら光沢を帯びている。
・松下幸之助が各界の最高の人材を集めて「政経塾」をつくった時、塾生全員に朝30分間の清掃を義務とした。
・浦項製鉄を建設したパク・テジュンは「掃除は全ての始まり」という日本の文化に大きな影響を受けて、「工事現場の清掃と整頓、そして沐浴」を鉄則にした。
日本人が日常的によく掃除をする根源的な理由について、朝鮮日報が注目したのは神道の考え方だ。
「穢れ(けがれ)」は、日本の伝統文化を理解する上で中心的なキーワードの一つだという。建国神話で「穢れ」は死と悪を象徴する。始祖神すら、「穢れ」を洗い落とす沐浴の儀式を経て誕生する。
もちろんいまの日本人がここまで考えて学校や職場、W杯で掃除をすることはないだろうが、こうした神話が日常生活にまで浸透したことで、日本人の清掃習慣が生まれた。まさに日本人の「清掃本能」といえるだろうと韓国紙は指摘する。
最近、インド人・インドネシア人、ドイツ人と神社へ紅葉を見に行った時、この日本人の「本能」について聞いてみた。
彼らの話では、ヒンドゥー教徒にとってはお寺、イスラム教徒にとってはモスク、キリスト教徒にとっては教会は最も重要な場所だから、そこは基本的にいつもキレイにされている。
でも、それは聖域限定。
日常的なところでそんな高い意識は無いから、街にはよくゴミが落ちているし落書きも多い。
日本では夏と冬の「大祓の日」が近くなると、全国の神社に茅(ち)の輪が作られて、人がその輪をくぐることで半年分の罪や穢れを祓うことができるとされている。(トップ画像)
大祓とは、言ってみれば心身をキレイな状態にするデトックスだ。
まったく違う文化圏にいる外国人の見方を知ると、穢れを激しく嫌い、大祓の儀式などで心身を清浄に保とうとする神道の考え方が、長い歴史のなかで日本人の「本能」になったという韓国紙の指摘はきっと的を射ている。
「スポーツ最高の伝統」の根源はこれだったか。
ということで、時にはイラっとすることもあるけど、長い歴史や文化を共有する隣国の見方はやっぱり他の国とは違って深いし、説得力もある。
今回のワールドカップでも韓国メディアの反日扇動は続いています。
また旭日旗の問題を持ってきたんですね。韓国メディアの水準が低すぎて、彼らの過ちを一つ一つ指摘することも容易ではないが、旭日旗を「戦犯旗」と断定し、日本は過去を反省できないと叱咤しています。そして、fifaが旭日旗を制裁し始めたと喜ぶんですね。
https://n.news.naver.com/sports/qatar2022/article/088/0000786281
「戦犯旗」についてはもうどうしようもないですね。
それを主張する人は反対意見なんて聞かないでしょうし。