韓国のガールズグループ・IVE(アイヴ)が新曲『HEYA』のミュージックビデオを公開したところ、こんな騒動がぼっ発。
朝鮮日報の記事(2024/05/01)
韓国ガールズグループIVEの新曲MVに中国ネット民から批判殺到「中国文化をパクった」
韓国側は、あくまで韓国の伝統文化にもとづくアイテムを使って MVを制作したと主張するも、中国側では「中国文化を盗んだ!」といった批判が殺到しているという。
中国のネットユーザーは、MVに出てくる水墨画風のイラストや巻物、雲、ヘアアクセサリーなどが中国文化の「パクリ」だと怒る。
「文化的劣等感があるからといって中国の伝統文化を盗むな」といったコメントに対し、韓国のネットユーザーがした反論がこちら。
「韓国側がきれいでスゴいものを作ると、必ず中国のものだと言い張るよね」
「同じ東洋文化圏だから似たような部分が多いはずで、それぞれの国が独自の発展を始めた時期から違いが出てくる」
「中華思想にまみれていて他のアジア諸国には文化がないと考えているようだ」
こんな感じで、MVのコメント欄は「まるで戦場のようになっている」と朝鮮日報が嘆く。
一方、日本のネット民の反応を見ると、「親子喧嘩www」と対岸の火事を眺める人のほか、こんなコメントをする人が多かった。
「韓国側のコメントがブーメラン過ぎる」
中国人が韓国文化を見て「それはわが国の文化だ」「起源はわが国にある」と言うように、韓国人も日本文化を見てよくそんな主張をする。
つい最近も、日本の伝統工芸の漆画について、韓国のある漆画家がこんなことを言った。
「韓国の漆画は日本より 500年も長い」
「新羅から伝わった漆画の技術が日本で開花した」
しかし、根拠を示さなかったから、「まーた始まった」「何でも日本を絡めんな」と日本人をイラッとさせる結果に終わった。
中国は相手の文化を尊重しろ! と怒る韓国、日本文化を尊重せず
日本では、世界最古の約 9000年前の漆器が発掘され、縄文時代から日本人は漆工芸技術を持っていたことが判明している。
新羅から伝わったというのは何の話かわからない。
その後、日本では独自の発展を遂げた漆器製品を多く生み出し、江戸時代にはオランダを通じ、多くの作品が西洋にもたらされた。
西洋で日本の漆器製品は高く評価され、「japan」という言葉が漆や漆器を意味するようになる。
仏王妃のマリー・アントワネットも、日本の漆器を愛した一人だ。
日本の文化が世界的に評価されると、韓国側から、その起源を主張する動きがよく出てくる。しかし、根拠に欠けるから説得力がない。
事実無根の起源説が別の起源説の根拠になるなど、仮説や希望的観測に基づいた虚構が「歴史的事実」として流布されている。
以前、ベトナム人と話をしていると、漆を使った工芸品についてこんなことを聞いた。
ベトナムにも漆の木があり、その樹液を採取し、日常生活で使うさまざまな漆器を作ってきた。
ベトナム漆の歴史は古く、約 2500年前に成立したと考えられている。
フランス植民地時代には西洋美術の影響を受けて、「ソン・マイ」と呼ばれる独自の漆塗技法が開発された。
「日本より〜」といった上下優劣を抜きにして、こんなふうに中立的に話をすれば、日本人が聞いてもストレスは感じないはずだ。
韓国人が韓国文化をアピールして、「中国文化を盗んだ」とか「その起源は中国にある」と言われたら、怒りが湧いてくるのは当然。
それに不快感を感じるなら、日本文化の起源を主張したり、自国の文化に日本を絡めないでほしい。
日本を抜きにして、韓国文化の素晴らしさを語ってくれたらいい。
そうでないと、「日本側がきれいでスゴいものを作ると、必ず韓国のものだと言い張る」といった声が上がり、韓国の印象が悪くなってしまう。
上か下か?日本と比較したがる韓国に、アメリカ人も”why”?
恥ずかしいですが、韓国人と中国人の考え方や行動様式は似ています。
韓国では柔道と剣道も韓国が起源だと主張しています。私もそのように学びました。
今、中国でキムチや韓服なども中国が起源だと言い、さらに高句麗まで韓国ではなく中国だと主張しています。中国のあんな強引な主張を見ても、韓国人は自分たちが日本に対して無理な主張をしていることを知りません。
韓国人と中国人は兄弟のようです。
漢字や儒教のように東アジアには共通した文化があって、それは中国を起源にするものが多いです。
でも、日本や韓国で独自の変化をしたら、それは日韓の文化になります。
文化交流が対立の原因になるのは皮肉ですね。
確たる歴史的な証拠もなしに、自分たちの好きなように主張だけするから対立になる。
事物の起源など歴史的なことを事実として主張したいのであれば、何等かそれを裏付ける証拠を提示しながら主張するべきでしょうね。
それがなければ単なる言い合い・罵り合いにしかなりません。
根拠の裏付けがあれば議論が分かれる余地はないのですけどね。