韓国人の神経を逆なで、「イラッ💢」とさせることが韓国文化の中国起源説。
例えば、韓国の伝統衣装である韓服や韓国の食文化を代表するキムチについて、中国がその起源はわが国にあると主張すると、韓国の全国紙が否定するほどのニュースになる。
ソウル聯合ニュースの記事(2022.03.15)
韓服にキムチ…韓国人教授が中国メディア批判「問題意識欠如」
韓国側は当然、これらを韓国固有の文化と考えているから、「中国起源説」は絶対に受け入れられない。にもかかわらず、中国ではそんな主張が何度も出てくるから、韓国では不満や怒りが高まっている。
そんな対立を不毛と考えたのか、中国メディアが別の案を提起した。
中国共産党の機関紙である環球時報が、中韓両国の歴史と文化の起源はほとんどが同じであるとし、「両国の人々が意地を張り合ってできた巨大なあぶくのような論争には価値がない」と、言い争いをやめるよう提案した。
これに対して、韓国の教授は環球時報を「中国共産党のラッパ吹き」と呼び、「韓国固有の歴史と文化を認めないのは問題意識が欠けている」とお怒りの様子。
教授は、中国が両国の明るい未来を考えるのであれば、「相手国の文化と歴史を尊重する姿勢をまず学ぶべきだ」と批判する。
そして韓国側には、中国の「歪曲」に怒るだけでなく、「わが文化と歴史を自ら守る力をつけなければならない」と訴えた。
個人的には、韓服とキムチは韓国の文化だと思っているが、その起源については分からない。まぁこれは中国と韓国の問題だから、日本人が口を挟むことでもない。
しかし、相手国の歴史と文化を認め、それを尊重する姿勢が重要という指摘は正論で、これには全面賛成だ。
だからこそ、日本人として韓国さんには入れたいツッコミがある。
韓国語には、「私がすればロマンス、他人がすれば不倫」という、自分にとって一方的に都合の良いことを表す「ネロナムブル」という言葉がある。
これは、他人が自分と同じことをすると、激しく非難するような二重基準を指す。
韓国が「中国起源論」に怒るのも、日本人からすればネロナムブルだ。
江戸時代の漆絵
漆画(しつが)とは色漆で描いた絵で、漆絵ともいう。
韓国の有名な漆画家がその芸術について、わが国の漆画は日本より 500年も早いのに、あまり知られていないのが残念だと、韓国メディア「ソウル文化トゥデイ」の記事で語っている。(2024.04.18)
[서울문화투데이 문화대상 수상자] 청목 김환경 칠화장 “일본보다 500년 앞선 우리 칠화, 잘 알려지지 못해 안타까워”
この職人の話によると、韓国で漆画の歴史は 1500年以上前の三国時代にさかのぼる。こんな長い歴史のある伝統工芸は韓国では数少ないという。
高麗時代に螺鈿漆器が盛んになると、漆画はやや衰退し、こんな状況になったという。
「신라로부터 전해진 칠화 기술이 일본에서 꽃을 피우게 됐다」
(新羅から伝わった漆画の技術が日本で開花するようになった)
韓国の漆画は日本より 500年も長い歴史があるにもかかわらず、現在では、漆画を日本の文化と考える誤った認識が広まっていると嘆く。
そのため、職人はこんな使命感に燃えているという。
「우리 민족이 일본에 전승한 칠화의 전통을 되찾자」
(わが民族が日本に伝えた漆画の伝統を取り戻そう)
なるほど。
で、その根拠って何デスカ?
韓国の漆製品の歴史が日本より 500年早いという点、また漆画の技術が韓国から日本に伝わったという点の根拠について確認したが、記事にはその最重要部分が無い。
でも、それは日本人の視点で、韓国にとって大切な部分はそこじゃない。
「わが民族が日本に伝えた」と優越感をくすぐられることが大切で、根拠はあまり重要視されないのだ。
韓国には日本文化を軽視する傾向があって、つい最近も、茶道の「韓国起源説」が飛び出したことは記憶に新しい。
もちろん、それだけではなく、韓国には日本人も納得できるような立派な意見もある。
日本の漆製品は縄文時代から存在する。
2000年に北海道の垣ノ島遺跡から漆塗りの副葬品が見つかり、それが約 9000年前のものであることが明らかになった。漆塗り製品としては、これが世界最古だ。
韓国の三国時代のはるか昔から、日本人は漆製品を作っていたのだ。
それに、日本では江戸時代に漆絵が発達している。
ということで本日の結論。
この韓国の職人が、日本固有の歴史と文化を認めないのは意識が欠けている。日韓関係の明るい未来を考えるなら、相手国の文化と歴史を尊重する姿勢をまず学ぶべき。
そして日本は、わが文化と歴史を自ら守る力をつけなければならない。
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