控えめに言って、最&低。
先日、靖国神社の石柱に英語で「トイレ」と落書きし、放尿までした中国人のことだ。
この男は犯行後、すぐ飛行機に乗って帰国したから、もう日本が手出しをすることはできない。
川上外相は中国政府に“懸念”を伝え、中国外務省は国民に「現地の法律や法規を遵守」することを求めた。
それを知った日本国民は「そうか、ならもう大丈夫だな」と納得できるわけがなく、前者に対しては「甘すぎる!」、後者には「どの口が!」と怒り心頭だ。
ネット掲示板のコメントはひどすぎてここには書けないから、不適切な内容や表現は排除される「ヤフコメ」の意見を紹介しよう。
・中国のお偉いさん、そして住んでいる人たちには、自分たちが大切にしているものを同じようにされたらいったいどう感じるのか、考えてほしい。
・犯人達の名前等が判明してるのなら、二度と入国させるな
・先の戦争に対する善悪の判断基準が日本人とは違うのだから「理性」を求めても逆に働くだけでしょう
・中国政府が事実関係を認めことが意外。
この男は男の正体は「鉄頭(アイアンヘッド)」というハンドルネームで、中国で活動している迷惑系インフルエンサーだ。
才能が無かったため、彼はとにかく目立つことをやって動画再生数を稼ごうとし、中国の基準でも不適切な動画をアップしてアカウントを停止されることもあったという。
中国のある専門家はこの愚行の動機について、鉄頭が再起を図るために国民感情を利用したと突き放す。
中国内では、これは中国のイメージを悪化させる恥ずべき行為で、愛国と矛盾すると厳しく批判する人もいるが、そういう声は少ないと思われる。
一方、日本のメディアが紹介する在日中国人の意見では、これは日本人の気持ちを踏みにじる行為で決して許されないと怒りを表す人が多い。
まぁ、ここで実名をあげて擁護したら、自傷を越えて自殺行為になるから、これは当然かと。
個人的な行為の責任を、無関係の他人に負わせてはいけない。バカな中国人がいたからといって、中国人全体をそんな目で見てはいけないーー。
現実的にはそんな理屈が通用しないことは、日本にいる中国人もよく理解しているはずだ。
犯人は逃げ切っているから、やり場のない怒りの多くが国内の中国人に向けられていることも。
今回の件で、中国人に対する日本人のイメージ悪化は避けられないから、それを不安視する人は多い。
日本人とは別の意味で、日本にいる中国人もあの迷惑中国人を憎んでいる。
数年前、そんな中国人と会ったことがある。
その人は日本人の男性と結婚して、日本に住んでいた中国人女性だ。
彼女は日本人のマナーの良さに感動し、日本の価値観や考え方に共感や感銘を受けたから、夫とともに日本で生活することを選んだという。
しかし、異国での生活には、当然、嫌なところもあるはずだ。
それについて尋ねると、「迷惑な中国人に悩まされている。私たちは被害者だ」と、やや自己中心的なことを言う。
特に中国からの観光客が、列に割り込む、痰を吐く、大声で話す、転売目的で特定の商品を大量に購入するといった行為をして、日本人の怒りを買っている。
そのせいで、彼女のことを知っている人は問題ないが、そうでない日本人からは冷たい視線を感じることがあるという。
たとえば以前、こんなことがあった。
中国から友人が日本に来て、一緒に食事をすることになったから、彼女はネットで良さそうなレストランを見つけ、予約のために電話をかけた。
「◯月◯日の◯時に、◯人で行きます」と告げた後、名前を聞かれたため、「王(ワン)です」と言ったら、店員は少し沈黙した後、「本当に来られますよね?」と確認してきた。
「もちろんです」と彼女は答え、「お願いします。キャンセルされると困りますので」と向こうは言って電話を切った。
友人との食事を想像してワクワクしていたのに、自分の名前を出したとたん、店の人の態度が急変し、不信感を丸出しにしたから、その気持ちが冷めてしまった。
でも、たしかにドタキャンする中国人は多いから、店が疑い深くなることは十分理解できる。
その中国人女性はため息をついて、こんな話をした。
中国は「超キャッシュレス社会」で、スマホがあれば何でも購入でき、どこへでも移動できるから財布は必要ない。
店を予約しても現れない「ノーショー」は日本以上に深刻な問題になっていて、偽札の問題もあるから、ネットで事前決済をすることはもはや常識。
中国で他人を疑うことは自分を守るために必要で、それは悪いことと見なされていない。
*以前、中国人の日本語ガイドからも同じ話を聞いたことある。
「日本人は人を疑うことを“悪いこと”と考えるから、だまされたと気づくまで信用し続けるが、中国人は違う。中国人が信用するのは身内だけ。それ以外は、相手が信頼できると確信でするまで疑い続ける。でないと、この社会では生きていけない」
ある意味、中国は性悪説に基づく不信社会だから、損害が発生しないシステムが発展した。
「なんで日本で事前決済をしないのか?」と夫に聞くと、日本は性善説に基づく信用社会だから、それをすると客が嫌な印象を持ち、結果的に店が損をする。中国とは価値観が違うから、前払いはなかなか普及しない、という答えが返ってきた。
その指摘は正しいから、彼女も反論するのは難しかった。
しかし、「損害は発生しない」と分かると、中国人は気軽にドタキャンし、中国人に対する日本人のイメージ悪化が進んでいく。そうなると、無関係の自分も「そういう目」で見られ、不快な思いをすることになる。
日本のシステムを変えることはできないから、中国人のモラルが向上するのを待つしかない。
*日本でもノーショーが問題になってきたから、今では事前決済も増えたと思う。
この中国人女性とはもう会っていないが、今回の件を知って激怒したことは簡単に想像できる。
「迷惑系中国人」のせいで、在日中国人が不快な思いをしたという話は何度か聞いた。
コンビニで働いていた中国の留学生は、ネームプレートを見た日本人から「おまえは中国人か。ならここでは買わん!」と怒鳴られ、その男は商品をレジに置いたまま出ていったという。
これは差別行為で日本の恥だ。
日本で生活している外国人(中長期在留者)の数は約 300万人で、そのうち中国人が約 80万人と最も多い。観光で来た中国人とは違い、この人たちは(自分の利益のために)日本国内での中国人の評判を気にしている。
だから、今回の件で「鉄頭のことは嫌いでも、私のことは嫌いにならないでください!」と思っている在日中国人は多いはずだ。
> 日本のシステムを変えることはできないから、中国人のモラルが向上するのを待つしかない。
逆の言い方もできますね。
中国人のモラルを向上させることはできないから、日本がシステム変えるのを待つしかないと。
・・・ということで、この問題は解決することは永遠にないでしょう。
これはただ単に「モラルの問題」と、簡略に表現できるでしょうか?
でも欧米人の方がもう少し洗練されています。
欧米人はそんなことはとっくの昔に承知していて、だからこそ、何事も契約を結んで文書化して契約相手に明示することにより、契約を破った場合のペナルティについても事細かく相手に伝えて、相手の行動が自分の期待に沿えなかった場合に備えているのです。
契約って、日本人が苦手な分野ですよね。
マナー違反は国内でも問題になっていて、厳しい対策が行われています。
中国の人たちのモラルは年々、向上していると思いますよ。まぁ、先は長いですが。