最近、インド人とご飯を食べに行った。
でそのときに、インドの文句を言ってやった。
「インドを旅行していて、本当に腹が立ったのがぼったくり。レストランでも商店でもお土産屋でも、何を買うにしても、みんな数倍の料金をふっかけてくる。こっちは外国人で適正価格が分からないから、値段交渉もむずかしい。何か買うたびに交渉しないといけないから、本当に疲れた」
これを聞いたインド人は「それはインド人も同じ」と反論する。
人によって交渉能力がちがうから、同じ物でも値段がちがうのは仕方ない。
他人より高くても、その値段で納得して買った以上、文句を言うことはできない。
それが嫌なら、ショッピングモールに行けばいい。
そこなら日本と同じように、値札があるから交渉はいらない。
このあとインド人の逆襲がはじまった。
「ボクには日本のATMが不満だ。なんでATMでお金を引き出すのに、手数料をとられるのか?自分の口座なのに。インドでは無料。それが当たり前だと思う」
このインド人にとってはATMの手数料こそ、ぼったくりらしい。
「しかも、値段交渉ができない!」って、できたらコワいわ。
AIならいけるかも。
この数日後、アメリカ人と話をしていたときにも、まったく同じことを言われてしもた。
「自分の口座から引き出すのに、ATMで手数料をとられる理由がわからない。しかも、時間によって料金が変わるって、どういうことだ?平日だと朝8時45分~午後6時までが無料で、それ以外は108円や216円かかる。あまりATMを利用しない時間が無料で、多くの人がATMを使う時間に手数料がかかるのはおかしいよ」
しらねーし。
アメリカのATMでは自分の口座から引き出すなら、いつでも手数料はかからない。
24時間無料の国から、自分が一番使いたい時間帯にお金がかかる国にやってくると、かなりのストレスを感じるらしい。
年に1、2回ならいいけど、コンビニで現金を引き出すことは日常的にある。
”ぼったくり”とは言わなかったけど、アメリカ人の彼はそのたびに不満を感じてしまう。
機械なのに手数料がかかる、しかも時間によって料金が変わるというのは意味不明らしい。
それとアメリカでは土曜日でも銀行が開いている。
だから彼は日本に来て、土曜日に銀行を使えないことにも驚いたし、今でも納得がいっていない。
*これはシカゴ出身のアメリカ人に聞いた話で、アメリカ全土で同じかはわからない。
このインド人とアメリカ人だけじゃなくて、日本の銀行手数料に不満を持っている外国人はかなりいると思う。
ネット掲示板を見ると、ATMの手数料についてはみんな思うところがあって、賛成・反対いろいろな意見を書き込んでいる。
その声を少し拾ってみよう。
〇手数料をとることに賛成派
・機械も劣化していくのだよ
その機械損耗費がATM手数料だ
・設置の手数
セキュリティの手数
紙幣補給の手数
整備の手数
その他もろもろ手数かかってんじゃんww
・電気代もかかるし、補充もあるだろし、こまかいこといえば固定資産税もかかる
それに、たまに点検してるじゃん 人件費発生してるよ
〇反対派
・実情の名前にしろってこと
どこまで収納金使ってるか、メスいれられねーだろ
手数料じゃ人件費っぽくて聖域にしてんだろ
・そもそも銀行員の手を煩わせる出金入金業務のOA化なのだから
銀行側がATM運用にかかわる経費を請け負うのが筋
・来月から入金にも手数料取られる仕様になった
もう電子マネーしか使えん
〇その他
・お前らが銀行のATM
・ATMにもコストがかかるのもわかるが
その代わり、利息つけてくれ
・ATaMaに来る手数料で合ってんじゃん
最後のコメントには、インド人もアメリカ人もきっと同意する。
では今の日本人は銀行の手数料について、どう思っているのか?
日本経済新聞にこんな記事(2016/4/20)がありましたよ。
マイナス金利政策導入を受けて、金融機関の手数料に敏感になっている人が多い。ジャストシステムの調査で、入出金や送金時の手数料に不満を感じる人が8割に上った。
銀行の手数料に「不満」8割
この調査では、「入出金や送金時に手数料を取られることに不満」という人は83%と一番多かった。
つまり、ほとんどの日本人が銀行のサービスに不満を持っている。
結局は、日本人も先ほどのインド人やアメリカ人とあまり変わらない。
ATaMaに来る手数料だった。
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