【それ竹島】アメリカ人大学生も驚いた韓国人の“独島アピール”

 

ロシアの軍用機が韓国の領空を侵犯した!

この事態に韓国軍は即時対応、空軍の戦闘機がスクランブル発進して360発ほどの警告射撃をおこなった。
韓国側はこれにカンカンの様子。

ハンギョレ新聞の社説(2019-07-24)

国際法的に韓国の主権の排他的管轄権が認められる不可侵の空間だ。ロシアは直ちに領空侵犯を謝罪し、再発防止を約束しなければならない。

ロシアの“領空侵犯”とこれに乗じた日本の“独島妄言”

本当にそれができたら、ボクは大韓民国という国を大幅に見直す。

 

ロシアの軍用機が韓国領空に入ってきたのなら、これは韓国の問題だけど今回はそうではない。
正確に言うと、日本の領空に侵入してきたのだ。

いま韓国が不法占拠している竹島周辺にロシアの軍用機が入ってきたことで、日本はまずロシアに抗議。
さらに韓国には、「竹島は我が国の領土なので、領空侵犯をしたロシアに対しては我が国が対応するものだ。韓国が措置を行うのは、我が国の立場と相いれない」と勝手に警告射撃をしたことに抗議した。

でも結果はいつものとおり。
読売新聞の記事(2019/7/24)

日本政府による抗議について韓国外交省関係者は「主張は受け入れられない。抗議は一蹴(いっしゅう)した」と語った。

韓国軍、警告射撃360発…露軍機「領空侵犯」

 

まえまえから韓国人の独島愛には敬服していたけど、まさかロシア軍に向かって360発の射撃をおこなうとは思わなかった。
*このとき韓国軍は警告射撃をしていなかった、という報道もある。

とにかくきのうの午前中は、本当にわけのわからないことが起きていたのだった。
朝鮮日報の記事(2019/07/24)

独島周辺の上空では韓中日ロ4カ国の軍用機およそ30機が3時間にわたって入り乱れる、一触即発の状況が繰り広げられた。

独島を巡って韓中日ロの軍用機30機が入り乱れた

 

領空侵犯があれば日本もすぐに戦闘機を飛ばすけど、領土教育の熱心さでは完敗だ。
韓国には「独島部」という部活動や「サイバー独島士官学校」という得体の知れない学校もあるのだから。
サイバー独島士官学校というのは、民間団体「VANK」と独島のある慶尚北道が日本の「歴史歪曲」に対抗して、韓国の主張を世界に広報するために設立された学校のこと。

聯合ニュースの記事(2009/05/22)によると、なかなかの人気のようだ。

小中高校生や青年らを集め、独島について体系的に教育し、世界に正しく韓国を伝える「大韓民国広報戦士」を育成する機関で、3月13日に開校された。入学はだれでも可能だ。

VANK「サイバー独島士官学校」、生徒1万人突破

 

VANKについてはこちらをどうぞ。

VANK自身は「民間外交使節団」と称しているが、韓国政府から公金が支出されており、後述のように攻撃対象とすべきサイトへ電子メールの大量送信やDoS攻撃を呼びかけることもある。

Voluntary Agency Network of Korea(VANK)

 

日本は日本で韓国の不法占拠を非難しないといけないけど、ここまで熱くなる必要はない。
まあ「サイバー竹島士官学校を開校!」なんて発想は日本人には出てこないだろうけど。

 

交換留学で韓国で学んでいた知り合いのアメリカ人が、韓国人の独島熱やアピール、ナショナリズムにおどろいていた。
200人以上のアメリカ人学生が韓国の大学に着くと、体育館で歓迎式典をしてくれた。
そのときにプレゼントとしてバッグをもらったのだけど、そこには韓国語で「ドクトは我が国の領土」といったことが書かれていた。
そのアメリカ人はハングル文字が分かるから文は読めたけど、「ドクト」の意味がわからない。
まわりの人もみんな不思議そうな顔をしている。

そんなアメリカ人学生に向かって学長がこう話す。

「そのバッグにはとても大切なことが書いてあります。「ドクト」の意味が分からなかったら、ぜひわが大学の学生にきいてみてください」

このバッグで韓国の主張を広げると同時に、学生とのコミュニケーションツールにしようとしたのだ。
実際、そのアメリカ人も韓国人学生との最初の会話が「独島(ドクト)って何ですか?」だった。
説明をきいて韓国側の考え方はわかったけど、歓迎式という場で、プレゼントというかたちで領土の領有をアピールすることには本当におどろいたという。
その後、韓国で暮らしていると、企業のCMで独島が登場したり、博物館で慰安婦に関するイベントが開かれたりする。
韓国ではこういう政治問題が本当に身近なところにある。
こういう愛国心にはそのアメリカ人も引いていた。

それはボクも同じ。
こういう話をきくと、つくづく日本人とは価値観や発想がちがうのだと思う。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。