冬休みに、タイに旅行に行くことを計画している人は多いと思う。
そんな人たちのために、良い知らせと注意をお伝えしたい。
今のタイは国王が亡くなって服喪期間になっている。
だから、タイ旅行に行く前に「タイ国政府観光庁」のホームページを見ることをおすすめしたい。
たとえばこんな注意事項が書いてある。
プミポン・アドゥンヤデート国王陛下服喪期間中にタイをご訪問される皆さまへ
●多くのタイ国民は弔意を表すため、黒または白の衣服を着用しています。これは強制ではありませんが、可能であれば外出時には暗めの色の礼節をもった衣服をお召しになる事をお勧めします。
観光アトラクションは通常通りですが、国葬の会場であるワット・プラケーオ(エメラルド寺院)及び王宮は入場観光ができません。また、全ての交通機関、銀行、商業施設、病院、その他の公共サービスは通常通りご利用いただけます。
バンコク観光のハイライトでもある「ワットプラケオ」に、入ることができない!?
これは残念。
でも、ワットプラケオに入ることができない代わり(?)に、今なら博物館に無料で入ることができる。
入場料が無料化される理由は、10月13日に崩御されたプミポン国王が生前に様々な文化振興活動を行い、タイ王国の伝統を守ることに尽力されたことに敬意を表すため。タイ国内の博物館としては、バンコク国立博物館、王室御座船国立博物館、チェンマイ国立博物館などが有名です。
個人的には、バンコクの博物館なら国立博物館とラッタナーコシン歴史展示館 がおすすめ。
国立博物館には、うれしいことに日本人によるボランティアガイドがある。
毎週水曜日と木曜日の午前9時30分からは、日本人ボランティアによる無料の日本語ツアーもあるので、時間が合えばぜひ利用したいもの。
「時間が合えば」というより、この時間に合わせて行った方が良い。
ガイドがあるかないかでは、得られるものが大きく違ってくる。
ここはカオサンロードから歩いていくことができ、バンコクや現在のタイ王朝のことを知ることができる。
自分がタイ王室について関心があったから、ここでいろいろ知ることができて有意義だった。
この展示館は2010年にできた新しい施設で、最新の映像を使った展示も面白い。
展示内容はもちろんだけど、展示の仕方というか「見せ方」という点を楽しむことができる。
ちなみにバンコクナビによると「ラッタナーコーシン」というのは、クルンテープ(バンコク)と名前を変える前の王朝だ。
でもこれは間違いだろう。
そもそもラッタナーコーシンとは王朝の名前で、クルンテープ(バンコク)は都市名だから、まったく別のこと。
ラッタナーコーシンは今の王朝のことで、前の王朝は「トンブリー朝」という。
ラタナコーシンちょう【ラタナコーシン朝 Ratanakosin】
タイの現王朝。トンブリー朝のタークシン王が精神錯乱に陥った後を受けて,軍の最高司令官チャクリ(のちのラーマ1世)が1782年バンコクを首都として創始した。始祖の名にちなんでチャクリ朝またはバンコク朝とも呼ばれる。
世界大百科事典 第2版の解説
バンコクナビさん、日本人向けの観光ガイドで、タイの王室に関する間違いをしていていいのかなあ?
バレたら怒られるんじゃないの?
*タイの博物館が無料だということから、ラッタナーコシン歴史展示館もタダだとは思う。けど念のために、ホテルのスタッフなどに確認してほしい。
15年ぐらい前のカオサンロード
バンコクナビには、楽しいタイ旅行にするための「10の心得」」というページもある。
タダで読むことができるし、これも見ておくといい。
たとえばこの「10の心得」のなかには、「朝8時と夕方6時は立ち止まる!」というものがある。
タイでは毎日「朝8時」と「夕方6時」にテレビ、ラジオからタイ国家が流れます。屋外や、その他デパートなどの公共の場所であっても、国歌が流れたら必ず歩くのを止め、起立した状態で国歌が終わるのを待たなければなりません。
これはタイの王室と国家への敬意を表すためという。
バンコクに旅行に行けば、BTSという乗り物を使うと思う。
ボクがこの駅の中を歩いていたときに、ちょうど6時になって国家が流れた。
まわりのタイ人がみんな歩くのをやめて「一時停止」の状態になっていたけど、そのときのボクはこのことを知らなかった。
それで、スタスタと歩いていたら、タイ人に「とまれ」と注意を受けてしまった。
今は国王が亡くなって服喪期間中だから、特に気をつけよう。
それと、もし女性でバイクタクシーに乗るつもりなら、それはやめた方がいい。
2016年12月16日には、こんな記事がある。
タイのテレビ報道によると、5日未明、バンコク都タリンチャン区で、オーストラリア人女性(23)が性的暴行を受けた事件で、タイ警察は15日、バイクタクシー運転手のタイ人男(32)を強姦容疑で逮捕した。
(中略)調べによると、男は自分が運転するバイクに乗車した被害者を人気のない場所に連れ込んで性的暴行を加え、被害者を現場に残し、逃走した。
同じ2016年の9月9日にも、女性がバイクタクシーのドライバーに襲われたという報道があった。
バイタク運転手が強盗に早変わり ロシア女性被害 タイ東部パタヤ
タイのテレビ報道によると、9日午前6時ごろ、タイ東部パタヤ市で、ロシア人女性(28)がバイクタクシー(自動2輪の後部座席に乗客を乗せ目的地まで走行するサービス)運転手の男に現金約100ドル、携帯電話などを奪われた。
被害者はパタヤ市の繁華街から宿泊先のホテルに帰るため、バイクタクシーに乗車したが、人気のない場所に連れ込まれて押し倒され、現金などを奪われた。
では、楽しいタイ旅行を!!
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