きょう8月1日は「バイキングの日」だ。
1958年のこの日、帝国ホテルに食べ放題のレストラン「インペリアルバイキング」がオープンした。
「スモーガスボード」というビュッフェスタイルの北欧料理がモデルになったらしい。
いまの日本で食べ放題のことを「バイキング」と呼ぶのは、「インペリアルバイキング」から始まったということでこの記念日が誕生した。
このバイキングはパーフェクトな日本語だから、外国人には通じない。
「Viking(ヴァイキング)」と聞いて海外の人が思い浮かべるのは、8~11世紀ごろに西ヨーロッパで暴れまくったノルマン人の海賊だ。
だから日本で「バイキング=食べ放題」と知って驚く人もいる。
ちなみに本家のヴァイキングが793年6月8日に、イギリスの修道院を襲撃したことにちなんで、その日は「ヴァイキングの日」になっている。
「free ball」はアメリカでは「パンツなしでズボンを履いている状態」という意味だから、アメリカ人がこれを見て爆笑。
日本人が国内向けに英語を好き勝手に使った結果、ネイティブからすると、意味不明の「謎英語」になる現象はよくある。
つい最近、アメリカ人と話をしていた時に「このまえSNSで~」と言ったら、「SNSってナニ?」と聞かれた。
「SNSってソーシャル・ネットワーキング・サービスのことなんだけど、アメリカではそう略さないの?」と言うと、「ソーシャルネットワーキングって一体ナニ?」と質問の連続攻撃を受けて閉口した。
インスタ、フェイスブック、ツイッターなどのSNSを、英語では「social media」というらしい。
だったら日本でも「ソーシャルメディア」って言えばいいのに。
なんで「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」とかいう、アメリカ人には通じない英語をつくり出したのか。
いや、英語でつくった日本語か。
別のアメリカ人と話をしていた時は「DIYショップ」が通じなかった。
「アメリカではDIYショップって言わないの?『ホームセンター』のことだよ」と言うと、「ホームセンターってナニ?」と聞かれた。
アメリカでは「home improvement center(store)」と言うらしい。
これだと言いにくいから、日本では「ホームセンター」になったのかも。
これをさらに短くした「ホムセン」だと、ネイティブはきっと英語とすら気づかない。
日本に住んでたイギリス人は、「単語を大文字で書くことには強調する意図があるから、『DIY』だと『オマエが自分でやれ!』みたいな失礼な印象を受ける」と言っていた。
日本に住んでいる外国人のなかには、日本語のスポーツ中継で「謎英語」が何度も出てきてイラつく人もいる。
サッカーの「ロスタイム」や「ミドルシュート」、野球の「デッドボール」や「ヘッドスライディング」なんて誰が分かるもんかと。
そういう言葉が出てくると、「アレ?いまのナニ?」となって試合に集中できないらい。
ネイティブからみたら、日本の英語はきょうもツッコミどころ満載だ。
物を供養する独特の信仰。日本の”神”を表す最も正しい英語は?
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