世界に誇れる日本食といえば、なんつってもSUSHI。
ただ日本人は魚をさばくことに慣れてしまったせいか、外国人との間で温度差を感じることがある。
日本人にとっては嬉しいサービスが価値観や感覚の違いから、外国人をドン引きさせてしまった事例をこれから3つ紹介しよう。
最近、シンガポールの有名人が日本へやって来て、居酒屋で刺身を注文した。
すると「活け造り」が出てきて、魚は口をパクパクさせている。
これを見た有名人さんは TikTokに、「これはまだ生きているのかどうか、だれか教えてくれないか?」というメッセージを動画と一緒に公開。
@hotcheekylace can someone tell us if it was still alive? #sgtravel ♬ The everyday life – nightwalker
日本では一般的に、刺身とアイドルは「鮮度」が命と言われる(しらんけど)。
魚の頭や尾っぽが動くのは、日本人にとっては美味しさをアピールするサービスだ。
「こんな新鮮な刺身は初めて」と書いているから、この人は活け造りを好意的に見ているような気もするけど、一緒にいる男性は箸を引っ込めて、刺身だけを器に置いてもらっているから、実はかなり引いてしまったらしい。
腹の部分を刺身にされ、もはや絶命寸前で苦しそうな様子の魚を見て、「新鮮で美味しそう♪」という人よりも「うわ残酷‥」と引いてしまう人が多く、動画にはこんな批判コメントが殺到する事態に。
・わたしにはムリ…。
・生き物にこんなことをしてはいけない。
・こういう動画を見ると、ヴェジタリアンになりたくなる。
・あの魚は生きているし、間違いなく痛みを感じているんだ。
一方で、こんな擁護もないことはない。
・これは日本の伝統文化で、日本でしか体験できない。
・刺身は鮮度が大事なんだ。
これは和食の伝統文化かそれとも動物虐待か、いまの日本人でも賛否が分かれるかもしれない。
こういう時こそ、アカバドーラさんの出番ですよ。
アカバドーラ(1940年ごろ)
画像:Graziella Dimilito
これで思い出したことがある。
日本にいたイギリス人女性がワクワク気分で寿司店に入ったら、でっかいマグロの頭が置いてあるのを見て、その場で凍り付いてしまった。
客の期待感を高めるこのサービスは、そのイギリス人には動物虐待としか思えない。
寿司を食べる気持ちは一瞬で失せたから、イタリアンの店へ行ったという。
「ドドーン」という効果音が聞こえてきそうな圧倒的ヴィジュアル
これで口を開いたら、日本人でもビビるかも。
最後は、ホームステイでカナダ人女性を迎えた日本人の失敗談。
彼女に日本の伝統文化を見せてあげたいと思っていたところ、近くでマグロの解体ショーが行われるという話を聞く。
それならその場で新鮮なマグロを味わうことがきるし、日本ならではの体験になるのでは?
そう思って、サプライズで何も知らせずに連れて行くと、目の前ででっかいマグロが包丁でさばかれていく様子を見たカナダ人は、あ然として言葉を失う。
そして、「なんで私をこんなところへ連れてきたのか?こんな残酷なものは見たくなかった」と涙交じりに抗議されて、今度はホストの日本人が言葉を失った。
欧米は動物愛護に厳しい人が多いから、日本人のフツウの感覚で“サービス”をすると、悪意はゼロでも嫌がらせになってしまうこともある。
にしても、シンガポール人さえNGだとすると、「活け造り」を見て喜ぶ外国人はいるのだろうか?
大阪湾に迷い込んで、そのまま息を引き取ったマッコウクジラの「淀ちゃん」。
さすがにこのあと解体して、「住民で美味しく頂きました」ということにはならない。
「飢え」が変えた食文化。日本と世界(ドイツ・カンボジア)の例
SUSHIの話が出ましたので質問します。
数日前、韓国では日本の福岡に旅行に行った一人が投稿したSNSが大きな議論を呼びました。
食堂で韓国人であることを認識し、”お前一度死んでみろ”という意味で、寿司にわさびをたくさん入れてくれたということです。わさびがたくさん載っている写真を証拠として載せました。
韓国の世論は写真が「捏造だ」「捏造ではない」に分かれたが、”捏造ではない”が圧倒的で、福岡寿司屋を非難するコメントが洪水になりました。
この事実が日本にも報道されましたか。 報道されたとしたら、読者の反応はどうでしたか?
日本は相変わらず、韓国の逆ですよ。
写真を見るとワサビがつぶれていないから、客が自分でのせたと考える人が多いです。
だから日本では、店がテロにあったという見方が一般的です。
こんなことで日韓が悪印象を持つのは残念ですね。
>”お前一度死んでみろ”という意味で
これは初めて知りました。
日本の寿司店が客にこう思ったというのは信じがたいですし、客がどうやってこんなことを知ったのか不思議です。