「グッチ」が2018年から、動物の毛皮を製品に使わないことを決めた。
グッチのCEOが、ロンドンで開かれた講演会でこう話している。
NHK NEWS WEB(10月13日)から。
「社会的な責任を果たすことはグッチの大切な価値観の1つで、環境と動物によりよい方法をとっていくために今後も努力を続ける」と述べ、来年からミンクやウサギなどの動物の毛皮を製品に使用しない方針を明らかにしました。
「高級ブランド「グッチ」 毛皮の使用取りやめへ」
グッチの発表に、国際的な動物保護団体は大喜び。
ファッション業界のリーダーであるグッチが「これから、動物の毛皮は使いません」と明言した。
これがファッション業界に与える影響はかなり大きい。
日本にもそのうち、この動きが伝わってくると思う。
肉を食べない人はベジタリアン(菜食主義者)。
この言葉は日本でもわりと知られてますね。
でも「ヴィーガン」という言葉はどうだろう?
この言葉を知らない人は多いと思う。
ベジタリアンには、「動物や魚は食べないけど、卵やチーズならOK」という人もいる。
でも、ヴィーガンとなると、卵やチーズもダメ。
バターやはちみつも口に入れない。
ヴィーガンはベジタリアンに比べて、「動物愛護」の気持ちが強い。
「ゼクシィキッチン」の記事にこう書いてある。
ヴィーガンという生き方の根底にあるのは動物愛護の精神であり、ここが健康志向から生まれたベジタリアンとの大きな違いなのです。
ちなみに、ボクはベジタリアンでもヴィーガンでもない。
ハンバーグも焼肉も大好きです。
人間が肉を食べるために、牛や豚が殺されていることは知っている。
でも、誰が何を食べるのかは本人の自由。
このヴィーガンの人たちは、毛皮の使用に強く反対している。
グッチに「動物の毛皮を製品に使わないでくれ!」と抗議した人の中には、ヴィーガンが多いはず。
彼らは世界中で「毛皮反対!」のデモをおこなっている。
裸になった女性がこうしたデモをしているのを見たことがないだろうか?
日本でも時どき、そんなニュース映像が流される。
中には、日本人のボクの感覚からすると、「それはやり過ぎでは?」と思ってしまうものもある。
例えば、2008年1月27日にスペインのバルセロナでおこなわれた抗議活動だ。
裸になって血をイメージする赤い塗料を全身に塗った大勢の男女が路上に倒れている。
その衝撃的な画像は下のAFPの記事から見てほしい。
スペインのバルセロナ(Barcelona)のカテドラル前で27日、動物愛護団体「Anima Naturalis」が動物の毛皮を使ったコートの生産に反対し、「skinless(「皮なし」、毛皮を使うなの意味)」のスローガンのもと、裸で抗議活動を行った。
抗議活動だから、できるだけたくさんの人に見てもらわないと意味がない。
ここは有名な「カテドラル(教会)」で、大勢の人が行きかうところらしい。
動物愛護のヴィーガンの考え方が日本に広がることはかまわない。
でもこうしたデモは、ノーサンキュー。
日本人の価値観とは合わない。
日本にもヴィーガンの人たちはいる。
それで同じように「ファー(毛皮)を使わないで!」というデモをおこなうこともある。
それは問題ない。
でも2016年におこなわれた抗議活動はディズニーランドの中で行われ、皮をはがされた動物の死体を関係ない観客に見せるものだったから、このやり方にはネットで批判が集中した。
そのときの様子はこのブログを画像検索して見てほしい。
「東京ディズニーランドって動物に優しい夢の国じゃなかったっけ!?毛皮反対ランドじゃなかったっけ!?(2016.6.13)」
これはネットの声
・やるなら駅前でやっとけよ
・こういう過激なやり方は逆効果だということに気付かないかね
・肉や魚食わないのは自由だけど他人が食ってることにまで口出しするのは違うわ
・ディズニーランドには行かないから門外漢である筈なのに強い不快感を感じるのは
「動物愛護」や「毛皮の使用には反対」という主張は、間違っていないし理解もできる。
けど、ディズニーランドでこれはマズい。
この映像は衝撃的で抵抗があると思うけれど、ヴィーガンの動物愛護の考え方は理解しておいたほうがいいよ。
今までに、何人かのヴィーガンの外国人に会ったことある。
イギリスには、けっこうヴィーガンの人がいる。
インドには、ヒンドゥー教の考え方からヴィーガンの人がいる。
外国人と接する機会があるなら、一般常識として知っとくといい。
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