タイの乗り物「トゥクトゥク」を知ってますか?
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バンコクを歩いていると、このトゥクトゥクをよく見かける。
日本のテレビや雑誌でトゥクトゥクを見たことがある人も多いと思う。
日本人にもけっこうなじみのある乗り物。
タイの旅行情報サイト「バンコクナビ」では、トゥクトゥクをこんなふうに紹介している。
バンコクのシンボル的存在の乗り物で、タイヤが3つしかない三輪自動車です。トゥクトゥクの特徴的なエンジン音や車体のようすから、現在でも人気が高く、バンコクの主要交通機関のひとつとなっています。
ボクが持っていたトゥクトゥクのイメージも、これとだいたい同じ。
・バンコクのシンボル
・主要交通機関のひとつ
トゥクトゥクは、「タイで愛されている庶民の足」といった乗り物だ。
と、思っていた。
そうつい最近までは・・・。
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トゥクトゥクに素足のお坊さん
こんな組み合わせは本当にタイっぽい。
最近、タイ人の男女2人とご飯を食べながらいろいろな話をした。
この2人はバンコクで生まれ育った完璧なバンコクっ子。
年は20代でまだ若い。
彼らはチュラロンコン大学という「タイの東大」を卒業した超エリートである。
彼らと話をしていたときにトゥクトゥクの話題も出た。
彼らの話を聞いて意外に思ったことは、「タイ人はトゥクトゥクに乗らない」ということ。
「だってトゥクトゥクはタクシーより高いですから」
「あれは外国の観光客のものですね」
「そうそう。日本人の友だちがバンコクに来たときに、いっしょに乗ったぐらい」
「じつは、トゥクトゥクはタクシーよりも高い」
ボクもこのことをタイで知った。
見た目からしてトゥクトゥクのほうが庶民的で安いのかと思ったら、じつは逆。
トゥクトゥクのほうが高いし、料金を交渉しないといけない。
だから、外国人にはけっこう高くつく。
トゥクトゥクは、タイでは高級車だったりする。
「トゥクトゥクに乗るならタクシーに乗りますよ」
と彼らはと言う。
「トゥクトゥクは冷房がないから。快適じゃないです」
でもトゥクトゥクならバンコクの風を肌で感じることができて、爽快じゃないか。
「私は嫌です。バンコクの空気は排気ガスで汚染されていますから。バンコクの空気なんて吸いたくないです」
考えてみたら当たり前のことかもしれない。
「東京の空気を吸いたい!」なんて日本人はいないだろうし。
新鮮な空気を吸いたかったら、埼玉や千葉に行ったほうがいい。
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ボク予想に反して、トゥクトゥクに対する彼らの意見は厳しい。
「高いし冷房もない。じゃ、トゥクトゥクはいらないの?」
「個人的にはいりません。観光客はトゥクトゥクが好きだからいいと思いますよ。それと、タイの社会にとってもいいことですね。地方から来た人が、ドライバーの仕事をしますから」
「私もトゥクトゥクは必要ありません。使わないから。バンコクのシンボルなら、他にもっと良いものがあると思います」
トゥクトゥクがボロクソ言われている・・・。
「トゥクトゥクは、タイで愛されている庶民の足といった乗り物だ」というイメージが一気に崩れ去った。
トゥクトゥクはタクシーより高い高級車だし、そもそもタイ人に愛されてもいない。
少なくともこの2人は「いらない」と言っている。
「トゥクトゥクの不都合な真実」は、なかなか衝撃的。
話を聞いていて、なんか落ち込んしまった。
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でもソンクラーン(水かけ戦争)のときは、トゥクトゥクの方が楽しめる。
2人とも「ソンクラーンのときは、外に出ません!」と言っていたけど。
ソンクラーンにも「外国人のお祭り」という面がある。
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