「ビブスを着た選手がエルボーをするなんて、サッカーをやってきて初めて見た。考えられない」
試合後のインタビューでこう答えていたのが、元日本代表で浦和レッズの槙野選手。
長年サッカーをしていた人間からしても「初めて見た」「考えられない」というようなことがACLの決勝トーナメントで起きた。
*上の槙野選手の言葉は「ゲキサカ」のこの記事にある。
「浦和の選手が我々を刺激した」驚愕の蛮行も反省の色なし…済州監督は日韓対決“両成敗”を主張
ゲキサカの記事にはこんな言葉が使われている。
「地獄絵図と化した」
「ACLベスト16の日韓対決は前代未聞の乱闘劇」
「驚愕の蛮行が連鎖」
「恐怖の鬼ごっこ」
スポニチアネックスは「済州の前代未聞の暴挙」と書いている。
異なるメディアが「前代未聞」という表現を使っている。
これも前代未聞のことかもしれない。
ちなみにイギリスのメディアは、「正気の沙汰ではない」と済州を切り捨てている。
槙野に対して暴行を働こうとするなどの暴力行為でDFクォン・ハンジンも退場処分となった。
英メディアも一連の韓国軍団の蛮行を“正気沙汰”にあらずと一刀両断していた。前代未聞の蛮行で後味の悪さを残した済州の敗退で、ACLから韓国クラブは全て姿を消した。
たしかに、済州ユナイテッドの韓国人選手の行為は悪質。
しかもこの乱闘では、選手だけではなくてスタッフまでも加わっていた。
ただ、動画を見てみると済州の外国人選手はけっこう冷静に行動している。
だからここでは、あえて「韓国人選手」と書く。
韓国人選手の行為は悪質というものを通りこして、その上の次元に達している。
一連の騒動で済州に対し、乱暴行為と侮辱によるレッドカード2枚、反スポーツ的行為で警告2枚、浦和にも警告2枚が出された。
「阿部にエルボー」と書いてあるように、済州の選手は浦和の阿部選手にエルボーをかましている。
しかもこの選手は控え。
「ビブスを着た選手がエルボーをするなんて、サッカーをやってきて初めて見た。考えられない」と槙野選手に言わせたのがこの選手。
控えだった選手がピッチに走りこんでいって、浦和の選手にひじ打ちをぶち込んでいる。
ネットに「三沢か!」と書きこまれても仕方がない。
これによって、この選手はレッドカードを出され退場。
サッカーの試合で一発レッドで退場、というのは珍しくない。
でも、試合に出ていない選手が退場するというのは初めて見た。
他の韓国人選手も、試合後にレッドカードで退場している。
試合中ではなくて、試合後に退場させられるという場面も見た記憶がない。
「初めて」が多いこの試合は、本当に前代未聞だ。
ベテランの槙野選手でも「初めて見た」「考えられない」というぐらいだから、こんなシーンはもう二度と見られないかもしれない。
その意味ではとてもレアな試合だから、動画で見てみるといい。
「浦和 済州 動画」で検索したら、いくらでもその動画が出てくる。
ふつうサッカーの動画だとゴールシーンが出てくるけど、この試合は別。
ゴールシーンなんてかすんでしまう。
サッカーのゴールシーンは他でも見られるけど、この試合でしか見られないものがある。
韓国の敵は日本じゃなくて北朝鮮のはずなのに・・・。
試合後、済州ユナイテッドの監督がインタビューに答えている。
「反省の色はなく、日本のせいにする」というところが、これまた「韓国らしいな」と微笑ましく思う。
反省の色はなく、最後まで“両成敗”を主張した。
監督である以上、選手やチームを守らないといけない。
その立場はわかる。
でも、ここまでの乱闘騒ぎを起こしておいて、「五分五分」にもっていこうというのは都合が良すぎる。
でもこんな答えは予想の範囲内。
「みんな私たちが悪いんであって、浦和は悪くありませんから!」
なんて野澤社長みたいなことを言ったら、その方が驚く。
インタビューはテレビに映っているのだから、その映像は韓国でも流れてしまう。
「日本側は悪くない。我々韓国側が悪い」なんてことを言ったら、韓国のサッカー界どころか韓国社会で生きていけなくなる。
「我々に責任がある」と言えば、韓国で問題になる。
「浦和に責任がある」と言えば、日本で問題になる。
韓国で生活するのなら、どちらを選ぶか?
考えるまでもない。
10年以上韓国の新聞を読んできている人間から言わせてもらえば、「そう言うと思った」の一言。
韓国政府はソウルの日本大使館前にある慰安婦像を動かさない。
でもその原因は日本にあると主張している。
2012年には、当時の李明博大統領が竹島に上陸している。
そのときも「この責任は日本にある」と言っている。
李明博竹島上陸(イミョンバクたけしまじょうりく)とは2012年8月10日に韓国大統領である李明博が竹島に上陸したという出来事。韓国大統領が竹島に上陸したのは今回が初めてである。これにより日韓関係は悪化した。
こうしたことがあったから、韓国が日本と揉もめたら「日本に責任を転嫁する」ということは予想の範囲内。
韓国には反日無罪という空気がある。
反日無罪
中国や韓国などで日本国、日本人、日本の組織に対して利益を害する行為を行った者が罪に問われない(あるいはごく軽い刑に処される程度)ことを指して「反日無罪」と呼ぶマスメディアもある。
(ウィキペディア)
そんな韓国では、反日を理由にすればその人は罪を問われないという不思議な雰囲気がある。
キ・ソンヨン選手が猿まねパフォーマンスをしても責められない。
ロンドンオリンピックで韓国選手が独島パフォーマンスをしても、愛国反日だから問題なし。
韓国ってそんな国。
個人的に気になったのは、この乱闘についての韓国の反応。
韓国の人たちはこのことをどう考えているのか?
と思って見てみたら、やっぱり「日本が悪い」の声が多いらしい。
「日本選手のマナーに問題がある」「先に挑発行為をした日本の選手が悪い」「日本の選手は試合中もひきょうなプレーをしていた。被害者ぶることがサムライ精神なの?」など日本側に原因があると主張する声が数多く寄せられている。
でも、みんなが同じ考えをしているわけではない。
少ないながらも、済州の韓国人選手に対して批判的なコメントもあるらしい。
こうした良心的な声が韓国で広がっていけばいいと願っている。
そのためにも、「韓国を一方的に非難する」というだけではダメだろう。
冷静で客観的な見方をしている韓国人もいる、ということは頭の片隅に入れておいていい。
その数は少ないだろうけど。
日本にとっての友人を敵にしてはいけない。
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