「今日頭条」という中国のメディアが日本への留学を考えている中国人に向けて、「日本で注意すること」を記事で伝えている。
それによると、中国人が気をつけないといけないのは「日本にいる中国人」だ。
サーチナの記事(2017-10-13 )にこう書いてある。
残念ながら、在日中国人のなかで最も多いトラブルは「中国人に騙される」ことだと記事は主張。外国で一人心細い思いをしているときに付け込まれやすいため、女性はもちろん、男性も注意するように勧めた。
日本にもキケンな場所はある! だが「最も注意すべきは同胞である!」
ちなみに、記事では「治安の悪そうな日本の都道府県」も紹介されている。
どこだと思いますか?
ワースト1が大阪。
2位は東京、3位沖縄、4位岩手、5位福岡。

兵馬俑(へいばよう)
秦の始皇帝のお墓にある。
この記事に対して、日本のネットでの反応は?
〇「治安の悪そうな都道府県」に岩手が入っていることに驚く人たち。
・岩手県の治安の悪さが4位というのはないだろう。治安の良さ4位ならわかるが。大阪、東京、福岡、沖縄は日本人でも治安悪そうなイメージあるが
・なぜ岩手もあがってるのか興味深いな
〇「日本にいる中国人に気をつけろ」というアドバイスに納得する人たち。
・ほう?ちゃんと内情理解してんだな。
・中国人が中国人をカモにしてるもんな
・コレは本当にそう。仲の良い中国人(日本語ネイティブ並み)が 中国人は信用ならん!とかコントみたいな事言っていたよw
・うちの近所で中国のツアーバスの専門店があり、サンゴなどを高値で売っているわ。
中国を旅行していた時に、中国人の日本語ガイドもこれと同じことを言っていた。
「日本人は問題ありません。でも、日本にいる中国人には注意しないといけませんね。よくだまされるんですよ。中国人が経営する店で、客の中国人がボったくられることなんてよくあります」
中国人のガイドや客引きがそういう店に客を連れて行って、かなりの手数料をもうけているらしい。
「現代ビジネス」の記事で、2013年ごろの様子をこう書いてある。
一部のガイドのいい加減さは凄まじく、「日本が老人だらけなのはこの薬を飲んでみんな長寿だからだ」「昭和天皇はこの長寿薬をマッカーサーに献上したから戦犯処刑を免れたんだ!」などと好き放題の口上を述べ、自身がキックバックをもらえる免税店(中国人経営)に客を連れ回してボッタクリ商品を購入させていたのであった。
もちろん、日本にいるすべての中国人がこうではない。
そのことは日本にいる中国人に聞いてほしい。
知り合いの中国人は、こんなことを言っていた。
「その中国人が本当に信用できる人だと分かるまでは、親しくつき合っていても警戒心は解きません」

他にも、「それは中国人に限ったことではない」という人もいた。
・アメリカでも日本人を騙して食い物にしてたのは日本人だったわ。
・ちゅうか、どこの国の人間でも、外国で自分と同じ言葉を話す奴が声を掛けてきたら疑った方がいい。常識だと思うが。
タイを旅行中に出会った日本人のベテラン旅行者も、同じことを言っていた。
「日本人だからこそ、注意しろ!」
同じ日本人だと、どうしても気がゆるんでしまう。
たしかに、ほとんどの場合は気を許しても問題はない。
楽しく話したり一緒に観光したりして、最後に連絡先を交換して終わり。
でも今までに、「日本人にだまされた!」という旅行者に何人か会ったことがある。
同じ日本人の旅行者や滞在者だから」ということで、警戒心を解いてしまってトラブルに巻き込まれた。
日本語で声をかけてくる外国人が「アヤシイ」のは当たり前。
だから、こういう外国人には警戒心を持って接する人は多い。
でも旅先の日本人だと、最初から安心や油断をしてしまいがちになってしまう。
中には、疑うことに罪悪感を感じてしまう心優しい人もいる。
でも、悪い日本人はそうした気持ちを利用する。
タイ・バンコクのカオサンロードでは、海外旅行経験が浅そうな日本人をねらって声をかけ、金をだまし取っていた「タカ」という伝説的な日本人詐欺師もいた。
カオサンロードの宿の情報ノートにはタカの似顔絵まで書かれていた。
まるで指名手配中の犯人。
2002 12 噂のタカ、クラビ(タイ)に出現 伝説的日本人詐欺師
旅先で日本人に会っても、「日本人だから」という理由ですぐに警戒心を解かないほうがいい。
「日本人に気をつける」というより、自分が気をゆるめてしまう場面を自分で把握しておくことも有効だ。
先ほどの中国人みたいに、親しくつき合いながらも、心のどこかで警戒心を持ち続けるのもいい。
だまされたり物を盗られたりするリスクを考えたら、人を疑うことに罪悪感はいらない。
旅で起きたことは、基本的にはすべて自己責任だから。
海外旅行でトラブルにあった原因は、「悪いヤツに出会ってしまったことより、自分が油断してスキを見せてしまったから」という場合もある。
敵は自分の中にもいる。
おまけ
カオサンロードの安宿。
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