きょう12月28日で、慰安婦問題の日韓合意からちょうど3年になる。
ということで、日本政府(菅官房長官)が韓国に文句を言っている。
共同通信の記事(2018/12/28)
日韓慰安婦合意の履行要求
履行要求というのは、ようするに「韓国は約束をま・も・れ」ということ。
3年前のきょう、日韓両政府が最大の外交問題だった慰安婦問題の解決で合意。
これで「最終的かつ不可逆的な解決」と互いが確認した。
くわしいことはここをどうぞ。
でも相手は韓国。
約束をすることと守ることは別の国。
と言いたいところだけど、それは現在の文政権の韓国で、大統領が変わればきっと国も変わる。
文大統領は方向音痴らしく、合意履行の逆を進んでいる。
合意内容を否定し、日本に真の反省や謝罪やらを要求してくる。
そして先月には慰安婦財団(和解・癒やし財団)の解散を発表。
「もう日本との約束は守りません」と宣言したに等しい。
ちなみに日本は合意で約束をしたことを全て実行している。
それで菅官房長官は、韓国が合意を履行することは「国際社会に対する責務」と言ったのだけど、玄界灘の向こうには届かないだろう。
慰安婦問題については日本はずっとこんな感じで、韓国に「早く約束を守れ」とくり返し要求している。
では、韓国側はどうか?
きのう韓国紙の釜山日報にこんな記事(2018-12-27)があった。
*以下の日本語は機械翻訳を修正したもの。
일본 영사관 앞 2년 “나는 소녀상입니다”
日本領事館の前で2年「私は少女像です」
韓国人読者に向けた韓国語の記事だから、日本への配慮は一切ない。
ある意味「本音」がわかる。
日韓合意によって、ソウルの日本大使館前にある慰安婦像は撤去されるはずだった。
・・だったのだけど、なぜか1年後に、釜山の日本総領事館前に別の像が建ってしまった。
「消せば増える」というのはネットの約束と聞いていたのだが?
上の記事で、釜山の慰安婦像が語りかけている。
私は少女像です。明日になったら、釜山の日本領事館前に位置して2年になります。手足がぴりぴりする冬ですけど、市民がまいてくれたマフラーと毛布のおかげで暖かく冬を過ごしています。
これは恐怖新聞でもイタコ新聞でもなくて一般紙だ。
ことしをふり返ってこの像には、うれしいニュースがあったという。
それは、韓国政府が慰安婦財団の解散を発表したこと。
日本が「到底受け入れられない」と怒ったことが、ここではエヴァンゲリオン(良い知らせ)になるらしい。
財団の解散はうれしいのだけど、不満もある。
韓日、日本軍「慰安婦」の合意はまだ生きていて、日本政府は謝罪どころかまだ妄言を吐き出しているのです。
変な言葉を吐き出してるのはどっちだよ。
「謝罪」についても3年前の合意で終わっている。
このとき韓国側の要求に応じて、安倍首相が心からのお詫びを表明している。
それを無視して、像の口を通して自分の気持ちを語っている。
「少女像」はただのスピーカーだ。
記者の自分語りは続く。
ことし市民団体がこの慰安婦像の横に徴用工像を設置しようとしたけど、警察によってそれが阻まれた。
そのことについてこう言っている。
私は彼と近づけないまま、ただ見守らるだけでした。非常に悲しくて恥ずかしかったです。
恥ずかしいのはこっちです。
新聞に記事が載るまでには、複数の人間が内容や表現をチェックしているはずなのに。
この感性はわからない。
韓国側はこの像を撤去しないといけないのだけど、本人は徹底抗戦するらしい。
日本の謝罪を受け取るまで、いつまでも真っすぐに座って席を守るでしょう。
外国大使館の前にこんな像を置くことは国際法違反なのだけど、韓国人の手にかかるとこんなポエムになる。
「国際社会に対する責務」が通じる相手ではない。
けっきょく慰安婦問題で、韓国はこれからも変わりそうにない。
来年の12月28日も、日本政府はきっと「約束をま・も・れ」と言っている。
でも、また「少女像」にその年をふり返らせるかはわからない。
読者の受けが悪かったら、もうこんな記事は書かないだろう。
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