ロシア人とリトアニア人が見た日本⑥空気読めない・子供の姿

 

ふう。今回で6回目か。
前にロシア人女性とリトアニア人の男女、計3人と神奈川県にある金時山へハイキングに行ってきたから、これから彼らから聞いた話を書いていこうと思う。の第6弾。

これは今後の記事のための自分用のメモなので、その点はご承知おきを。

これまでの記事はこちら。

ロシア人とリトアニア人から聞いた日本の話①秋田・アニメ・水

ロシア人とリトアニア人から聞いた日本の話②宗教・お茶・花

ロシア人とリトアニア人から聞いた日本の話③山修行・アニメ

ロシア人とリトアニア人が見た日本④富士山・瞑想・外人料金

ロシア人とリトアニア人から日本の聞いた話⑤峠・人形・国民食

 

まずはロシアとリトアニアの位置を確認しておこう。
下の地図では北海道の上がペテルブルグで、左にリトアニアがある。
日本でリトアニアは無名だけど、杉原千畝が6000人のユダヤ人を救ったという「命のビザ」を書いたのがこの国。

 

 

金時山の山頂では日本のシンボルに会える。

 

こんな富士山を見ながらランチだー!
というはいいのだけど、ここでぷちトラブルが発生。

 

 

頂上には茶屋が提供している木製のイスとテーブルがあって、茶屋でうどんを購入した人がそこに座って食べていた。
先に到着していたロシア人が空席に座っていて、あとから来たリトアニア人もその横に並ぶ。
3人とも茶屋を利用することなく、「空いてたから」というこれ以上なくシンプルな理由で座って食事をするのだけど、テーブルの上には、これは茶屋のものですよという貼り紙があった。

「わたしたちがどく?なんで?いまは誰も使っていないし、問題ないじゃないか。茶屋の利用者が来たら、もちろん席をゆずる。空席のままにするのは無駄ではないか」と主張する3人を説得して(でも納得してない)、地面に座らせた。

「来たらどく」という理屈はヨーロッパでは正しいのだろうけど、日本のこの場では不正解。
まわりの人を見て行動する、日本社会ではその場の空気を読むことが大事だけど、これが苦手な外国人は多い。
特にアメリカ人はみんなと違うことをしていても気にしない。でも、あちらの社会ではそれが正解。

 

さあ食ったら下山だ。
金時山は登りやすくて家族にも人気の高い山だから、こんな小学生が何人もいた。

 

こんな子供を見て、リトアニア人が日本で感じた違和感について話しはじめる。

小学生が朝学校に行くとき、半ズボンにサンダルという姿の子供が何人もいたからビックリした。
リトアニア人の感覚だとそういう子供は貧乏な家の子か、親が子供のことを考えていない。下手したら、虐待の可能性を疑ってしまう。
でも日本では、この姿はいたって普通と聞いたからちょっと不思議な気がした。

 

子供は風の子・元気の子だし、これは日本の空気の範囲内だからOKだ。
それにしても、ヨーロッパ人がこんなことに違和感を持つというのは意外。
イギリスではサンダルは別として、子供の半ズボン姿にはむしろ上流階級のイメージがあるのに。

イギリスの上流階級や貴族の習慣として、8歳ぐらいまでの男児には長ズボンを穿かせず、半ズボンを穿かせる風習がある。

半ズボン

 

それで前に、ジョージ王子が半ズボンしか履かない理由が日本で話題になった。
イギリスで子供の半ズボンには階級を表す暗黙のサインでもあるということで、「じゃあ、のび太は貴族の子だったのか!」とネットに書き込む人がいたもんだ。

日本の小学校で英語を教えていたカナダ人やアメリカ人からは「集団登校に驚いた」という話を聞いたことがある。
カナダやアメリカでは治安や学校までの距離が理由で、家の車やスクールバスで通うことが多いとか。

 

 

日本人のおもてなし“失敗例”。外国の文化や価値観を無視するな。

日本を旅行した韓国人、韓日の「お菓子の違い」に怒ってなげく。

日本 「目次」

 

2 件のコメント

  • >テーブルの上には、これは茶屋のものですよという貼り紙があった。
    国際基準では、これでは茶屋の側がアウトですね。その貼り紙は日本語だけなんですか? 外国人をも相手にした貼り紙であれば、少なくとも英語が必要でしょう。また、記述の内容としても不十分です。「これは茶屋の客が専用で使うための椅子・テーブルです。茶屋の客以外の人は使用しないでください。利用したければテーブル・チャージを払うこと」程度には書くべきだ。
    ヨーロッパの住民だって、たとえば、街中のカフェーで椅子・テーブルが空いていたら、客でもないのに座りますか? 絶対に彼らはそんなことやりません。フランス人やイタリア人だったら、そういう行儀の悪い外国人は決して許しませんよ。下手すりゃ警察沙汰だ。そのリトアニア人には、日本人に対する「甘えと偏見」があるとしか私には思えない。
    「周りを見て空気を読め」などと、日本の言語・習慣に無知な外国人に言ったって、そんなの無理に決まってます。はっきり言葉に出して正しいマナーを教育すべきですね。「空気を読む」「以心伝心」「言葉にせずとも伝えられる」なんて、日本人同士だから言えること。(最近は日本人同士でも怪しくなってきたが。) 相手が白人だろうが黒人だろうが東洋人だろうが、こちらのルールに無知な人間に対しては、言葉に出して厳しく指導し、日本社会のマナーを学ばせるべき。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。