群馬県は、全国的にみて魅力に欠けるらしい。
毎年公表される日本全国の魅力度ランキングで、群馬県はいつも最下位ゾーンにいる。
群馬県がそのことに悩んでいる。
これは産経新聞の記事。
中でも注目されるのが「魅力度ランキング」。近年は、群馬は40位台で、平成26年46位、27年44位、昨年は45位で最下位の茨城、46位の栃木と合わせて北関東がワースト3を占めた。
群馬県の魅力が薄い理由はなにか?
「群馬には魅力があるのだけど、その魅力を全国の人に伝えきれていない」ということらしい。
でも、中国人に群馬はとても魅力的にうつっている。
中国を旅行中、現地の日本語ガイドからこんな質問をされた。
「最近では、日本へ旅行する中国人がとても多いですよ。中国人が好きな日本の都道府県は、どこかわかりますか?」
中国人が好きな県?
東京・大阪・京都とか?
「それらは人気がありますけど、『好き』とは違います」
じゃ、徐福のお墓がある和歌山県?
徐福公園
徐福公園(じょふくこうえん)は、和歌山県新宮市新宮7178番地にある、徐福を記念する公園である。
(ウィキペディア)
「いえ違います。群馬県です」
群馬県が中国人に人気?
なんでだ?
「中国人は馬がとても好きなんです。馬は成功や幸せを運んでくれると考えられていますから」
中国ではむかし、馬で荷物を運んでいた。
これは日本も同じだけど。
馬はたくさんの荷物を運ぶことができるし、しかも速く移動することもできる。
こうしたことから、中国では馬に対してこんなイメージがあるらしい。
「馬はたくさんの幸せを速く運んできてくれる」
「速く」というのが中国人らしい。
中国のメディア「北京週報」には、中国文化と馬についてこう書いてある。
中国文化において、「馬」は祝福や願い、激励、成功などを象徴している。例えば、「何事もうまくいく」という意味の「馬到成功」は、人々が互いを祝福する言葉の代名詞になっている。
ガイドの話を聞いて思い出した。
中国を旅行していて、たくさんの馬が走っている絵をよく見たぞ。
あの絵が縁起物である理由がこれでわかった。

ここにも「馬到成功」と書いてある。
まさに群馬。
中国人なら「群馬」という漢字を見れば、当然その意味もわかる。
「成功と祝福の象徴である馬が群れになっている」
そんな群馬県を中国人が好きにならないわけがない。
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