こんにちは!
では今回はクイズから始めます。
次の3つのお箸を見て、どれが日本・韓国・中国の箸かを当ててください。
1
2
3
わかりましたか?
答えは1の箸が韓国、2が日本、3が中国。
韓国の箸はステンレス製でピカピカしているからわかりやすい。
一般的に日本の箸は先が細くなっているけど、中国の箸は太さがあまり変わらない。
日本の箸の先が細くなっている理由は、魚の小骨を取りやすくするためと言われる。
同じ箸でも国によって違いがあっておもしろい。
ストローは中国語で「吸管」(吸う管)
カタカナがない中国では、漢字にするか「straw」と英語にするしかない。
レコードチャイナの記事(2017年9月20日)で、日本と韓国の食文化の違いについて書いてあった。
日本のアニメ「あたしンち」を見た韓国人が、日本の食文化について不思議に思ったことをネットに書き込んでいる。
韓国人が感じた日韓の食文化の違いはこんなところ。
・日本人はほとんど箸だけで食事をする。
韓国ではさっきの写真のようにご飯をスプーンで食べる。
・日本人は茶碗を持ち上げて食べる。
韓国では、ふつうは茶碗を手に取って食べない。
テーブルに置いたままスプーンで口に運ぶ。
友人の韓国人は「茶碗を手で持って食べるのは肉体労働者のような感じがしますね」なんてハッキリ言っていた。
・日本では、おかずはそれぞれのお皿に盛られている。
韓国では大皿に盛られていて、それをみんなで食べるのが一般的らしい。
くわしくは下の記事をどうぞ↓
この記事を読んだ日本人の反応を見ると、韓国人がステンレス製のスプーンを使っていることに喰いついている人が多い。
・そういや韓国で食堂入ったときに割り箸はおいてなかったな
竹筒にステンレスの箸がいっぱいあっただけ
・ステンレス製の箸や食器とか
・日本人の感覚が許さない
・金属は金属のにおいや味があるのがな。
・金属を口に入れたくない
・ステンレス食器? マジ無理。
・うちの親はカレーも箸で食べてるわ
食う前に醤油垂らしてるし
・韓国はまじぜまじぜ文化だからスプーンを使うのは合理的だ
・なんで食器も箸もステンレスなのか?
・ステンレスの箸だろうが木製の箸だろうが口に付けたら一緒
バクトウ、じゃなくてマクドナルド。
韓国でステンレス製の食器を使うようになったのは、今から40年ほど前のことらしい。
日本の大学で教えている韓国人の呉善花さんが本にこう書いている。
現在の韓国でステンレス製の食器が一般の間に使われるようになったのは、二十数年前からのことである。
それ以前、庶民は白色の磁器を、上流階層では銅製の食器を使用するのが普通だった。銅製の食器は磨くとキラキラと金のように輝いて、庶民にとっては憧れの的であった。
戦後、生活が豊かになるにしたがって、銅製の食器は庶民の手にも入るようになったが、銅器というのはすぐに錆びてしまうから、磨くのに手間がかかるのが玉にきずだった。「ワサビの日本人と唐辛子の韓国人 (呉善花)」
そんな状態の韓国でステンレス製の食器が市場に出回るようになると、磨かなくてもいつもキラキラ輝いているという魅力から、すぐに韓国全土に普及していったという。
韓国人の感覚としてはステンレスの「キラキラ感」が良いらしい。
これは1970年代の話だろう。
なんで韓国ではステンレス製の箸を使うようになったのか?
それは庶民の上流階級へのあこがれのため、という理由があった。
韓国紙・東亜日報に、「特権層や財閥などが金の茶碗に金のスプーンを弄びながら王様にでもなったような夢に浸かっているなら、その後には庶民の涙があったことを忘れるべきでない」と書いてある。(1974年11月11日)
むかし韓国では、上流階級の人間だけが金属製の箸やスプーンを使って食事をしていた。
でも安いステンレス製の箸が登場する。
それを使うことで、庶民でも貴族になったような夢を見ることができた。
今では、ステンレス製の箸・食器・スプーンはすっかり韓国社会に定着している。
ではさらに、なんで韓国の上流階級の人間は金属製のスプーンを使っていたのか?
韓国人のガイドから、その理由は「毒殺されないため」ということを聞いたことがある。
銀の箸は毒(ヒ素)にふれると色が変わる。
食べ物に毒がふくまれていた場合、箸の変色でわかる。
むかしの韓国では王や貴族を毒殺しようとたくらむ人間が多くいた。
それを防ぐために、上流階級の人間は銀製の箸を使っていたという。
このサイトでもそう書いてある。
『韓国食めぐり』によれば、年間を通して銀製のものが使われていた。その理由としては、銀は毒に反応して変色するので、毒を確認するためであったとされている。
韓国の上流階級の人たちが銀の箸を使っていたのは、元をたどると中国に行きつくと思う。
そのことはこの記事で↓
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