韓国の「放射能の恐怖が世界へ広がる」に日本の反撃始まる

 

まずはじめに「ヘイト」表現を書かせてもらうから、ご承知おきを。
慰安婦や旭日旗といった歴史問題についてネットで日韓の人たちがやり合っているのを見ると、いつもヘイト表現が飛び交っている。
韓国側がよく使う表現には「猿」や「放射能」、日本側では「ゴキブリ」などがある。
絶対にいけないことだけど、これがネットの日常。

個人的には、「慰安婦は日本軍に強制連行された」「性奴隷にされた」というコメントに対してその根拠を求めたら、「放射能に汚染されたおまえの脳では理解できない」と言われたことがある。
ネットで韓国の人たちと歴史について議論するつもりなら、これぐらいの言葉は覚悟しておくべき。

韓国でおこなわれている「ボイコット・ジャパン」運動でも、よく放射能汚染が使われる。

東日本大震災のときならいざ知らず、科学的な見地からみれば、いまの日本の農産物・水産加工品に放射能の恐怖はない。
匿名のネット空間で不安をあおるだけならともかく、韓国は国としてそんな嫌がらせをするから、全日本人が頭をかかえてしまう。

読売新聞の記事(2019/08/21)

23日から検査を2回に増やすと発表した。日本の対韓輸出管理厳格化への対抗措置の一環とみられる。

韓国、日本産品の「放射性物質」検査強化…対抗措置か

 

日本が対韓輸出管理厳格化をおこなった理由は、韓国側が信頼をうしなったから。
でも韓国政府は信頼回復の努力ではなく、こんな対抗措置をとる。
これを嫌がらせと呼ばずに何が嫌がらせか。

来年おこなわれる東京オリンピックを利用して、韓国は世界の不安をあおっている。
東京五輪の準備状況を世界の各国・地域に説明する場でも、韓国はこれをこれを取り上げた。

読売新聞の記事(2019/08/21)

韓国側は福島産の農林水産物が原発事故によって放射能に汚染されている可能性を指摘。セミナーを主催した大会組織委員会の見解を求めた。

韓国五輪委「被災地食材に懸念」…他国に支持広がらず

 

大会組織委員会は、厳しい検査によって農林水産物の安全性は確保されていると回答し、「韓国側は他のNOCにも賛同を求めたが、支持は広がらなかった」という。

内容はちがうけど、やってることはいつもの「ディスカウント・ジャパン」だ。

韓国による国際社会における日本の価値や評判を下げて、日本の地位失墜をめざす運動のこと。

ディスカウントジャパン運動

 

国際社会での「日本たたき」は止まらない。
というか、悪質になっているのが現状。
9月16日にオーストリアで開かれた国際原子力機関(IAEA)年次総会で、韓国の科学技術情報通信省のムン・ミオク第1次官はこう発言した。

産経新聞のコラム(2019.9.21)

「日本政府高官が最近、『原発汚染水の海洋放出は避けられない』と言った。海洋放出が決定した場合、全地球的な海洋環境に影響を及ぼし得る重大な国際問題だ。IAEAと加盟国の共同の役割が必要だ。福島原発汚染水の処理問題が全世界的に不安感を増幅させている」

【ソウルから 倭人の眼】“告げ口”に意気込む韓国 原発処理水に旭日旗

 

実際には放射能で汚染された水ではなくて、それを浄化した「処理水」なのだけど、韓国側は「汚染水」とくり返し表現した。
その目的は明らかで、「海洋放出の恐怖感を強調」するためだ。
科学的根拠を無視した主張をして、「世界中で恐怖と不安が高まっている」と国際会議の場で訴える。
国がこういうことをするのに比べたら、ネットに「放射能に汚染された脳」と書き込むことなんてかわいいものだ。

 

こんなディスカウント・ジャパン運動に、日本の“反撃”がはじまった。

放射能汚染の不安を取り払うため、韓国の日本大使館がホームページで福島市・いわき市・東京・ソウルの放射線量を掲載することになった。

*ソウルがふくまれています。ここテストにでます。

 

福島とソウルの放射線量は同レベルで、東京といわき市はそれよりずっと少ない。
「全世界的に不安感を増幅させている」とは何だったのか。
自分で不安を高めようとしたけど、世界がついていかなった。
存在しない恐怖にあおられるほど国際社会はバカじゃない。

 

韓国による国際的な“反日キャンペーン”を科学的データで一蹴するのが今回の試み。
この壮挙は前外相の河野太郎氏が外務省に指示していたものだ。

 

でも、これでめげていたら韓国ではない。
イ・サンホン議員は東京オリンピックでの放射能の危険性について質問するため、それと旭日旗の使用禁止を要請するために、国政監査に長嶺駐日本大使を証人として申請した。

くわしいことは韓国メディアの報道(2019.09.25)をどうぞ。

이상헌 의원, 도쿄올림픽 방사능 위험성 질의 위해 주한 일본대사 증인신청

こんなものは、「大使館のホームページをご覧ください」で終わるのだけど。
韓国との不必要な争いはまだまだ続くらしい。

 

 

こちらの記事もどうぞ。

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ①

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ②

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ③

 

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。