昨日の記事で、困った中国人観光客について書いた。
中国人はいろいろなところでコインを投げてしまう。
そのことで、日本や中国で迷惑をかけている。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
日本や中国で大迷惑!中国人観光客のマナー違反。必殺コイン投げ。
池や動物園のカメにコインを投げるだけならまだいい。
なかには「飛行機が安全に飛びますように」と、エンジンにコインを投げ入れた人もいた。
それでその飛行機は、フライトが中止されてしまう。
中国人は世界のどこに行っても中国人。
わが道を行く。
それで「コイン投げ」のように、現地の人たちに迷惑をかけることがある。
韓国やタイの大学でも、中国人観光客のマナーに困っていた。
世界的に有名な唐三彩
韓国に梨花女子大学校(イファじょしだいがっこう)という学校がある。
聞いたことありますか?
「韓国人ならだれでも知っている」という名門女子大学。
梨花大学は「知的でオシャレな空間」ということで、たくさんの外国人観光客が訪れる観光地になっていた。
韓国の情報サイト「ソウルナビ」にはこんな記事がある。
外国人の観光客でも、このキャンパスをブラブラ歩いたり学食を食べたりすることができた。
でもこれは2009年の記事。
今、これができるかは分からない。
ここに中国人観光客が殺到したことで、2014年に「ストップ!」がかかってしまったから。
中国では、梨花女子大正門にある梨の花の紋様をバックに写真を撮ると、素敵な男性と結婚できるといううわさが広まっている。また、「梨花」の中国語の発音が「お金が増える」という意味の中国語の発音と似ているため、中国人観光客に人気のスポットになっていた。
大学の図書館に入ったり結婚衣装を着てウェディングフォトの撮影をしたりと、中国人観光客は自分の庭のようにやりたい放題。
キャンパスへの立ち入り制限は、中国人だけかすべての外国人なのかは分からない。
「中国人だけ」ということはないと思うけど。
梨花大学の対応には、韓国でも意見が分かれている。
記事には、こんな韓国人のコメントがあった。
「お金となれば、中国人は何でもするからね」
「中国人観光客を梨花女子大学に呼び寄せる商品を企画したのは、お金をもうけようとする韓国人ではないのか?」
中国人観光客によるウェディングフォトなら、日本でも問題になっている。
きれいな桜をバックに写真を撮ることが中国人観光客の間で人気らしい。
花見客で混雑しているなかで、それをするから困ってしまう。
中国人の顔にはうれしそうな笑みが浮かんでいるけど、まわりの日本人の額には怒りの青筋が立っている。
なかには、枝を揺らして、桜の花が散っている様子をバックにウェディングフォトを撮る人もいるとか。
中国人に「空気を読む」ということを期待してもきっとムリ。
「こうしたことは禁止されてます」という注意書きだけでも不十分。
禁止事項とそれを破ったときの罰金を分かりやすいところに書いておいて、厳しく罰金を取らないと中国人には通じないと思う。
実際、シンガポールの成功は厳しい罰金制度にある。
韓国の梨花大学と同じことがタイでもあった。
タイ北部の中心都市チェンマイに、「チェンマイ大学」がある。
この地図の北海道の向かいにあるのがチェンマイ
数年前にチェンマイ大学出身のタイ人からこんなことを聞いた。
「今、チェンマイ大学にたくさんの中国人観光客が来て、大学や学生が困っているんです」
1日に200人以上の中国人が勝手にキャンパスの中に入って来るらしい。
中国人観光客は大声で話しながら歩いたり、ところかまわず写真を撮ったりする。
大学の中で酒を飲むしタバコは吸う。
もちろん、吸った後のタバコはポイ捨て。
授業中の教室に観光客が入ってきて、写真を撮ることもあった。
ここでも中国人はわが道を行く。
彼の話では、大学の中にある池でおしっこをした中国人がいて、これが大問題になったらしい。
そんなことで、やっぱりこうなった。
newsclipの記事(2014年3月5日)から。
タイ国立チェンマイ大学は4日から、外国人観光客がキャンパスに自由に出入りすることを禁止し、電気自動車による有料の構内ツアーに参加することを義務付けた。料金は大人50バーツ、子供20バーツ。
記事では、「中国人観光客の締め出しが狙いだ」とハッキリ書いている。
梨花大学は外国人(実質的に中国人)観光客がキャンパスへ立ち入ることを禁止した。
チェンマイ大学は有料にした。
日本でも、中国人観光客による迷惑行為はたくさん指摘されていて、SNSで拡散されてもいる。
これに対する選択肢は、「自由にさせるか?禁止するか?」の二者択一だけじゃない。
有料化という手もある。
花見でのウェディングフォトについて言えば、場所の一部を有料化したらどうだろう?
そしてそのお金は公園の整備に回す。
「中国人観光客にしっかりマナーを守ってもらう」ということよりは、現実的だと思う。
この記事のはじめで、「中国人のコイン投げ」について書いた。
「飛行機が安全に飛びますように」と安全を祈っておばあさんがエンジンにコインを投げてしまった、というもの。
つい最近も同じことがあった。
フランスのAFP通信が記事(2017年10月20日)で世界中に配信している。
中国東部の空港で18日、祥鵬航空(ラッキーエア、Lucky Air)機に搭乗しようとしていた高齢女性が、安全な空の旅を祈願してエンジンに向け硬貨を投げ、身柄を拘束される騒ぎがあった。同機は安全確保のため一晩地上に留め置かれたという。
「安全な空の旅を祈願してコインを投げたら、身柄を拘束された」
こういうことが中国で日常化しつつある。
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