「またそれですか!」
と声に出して言ってしまいそうなことを、韓国の文(ムン)大統領が言ってくれた。
10日におこなわれた新年の記者会見で、文大統領が2015年の慰安婦合意(日韓合意)についてこう話す。
「日本が心から謝罪してこそ(慰安婦だった)おばあさんたちも日本を許せるだろう」
またですか?
まだ謝罪ですか?
結局韓国は、日本への謝罪要求はやめようとはしない。
これからも求め続けていくらしい。
でもどうかな?
韓国はそう言っても、日本政府がそれを受け入れることはなさそうだ。
河野外相は以前、韓国政府に対してこう言って反発した。
「韓国側が日本側にさらなる措置を求めることは全く受け入れることができない」
そりゃそうだ。
だって、もう終わってるからね。
慰安婦問題については、「最終的に解決した」ということを韓国政府が受け入れている。
外務省のホームページにハッキリ書いてある。
ほれ。
2015年12月28日には、ソウルにて日韓外相会談が開催され、本件につき妥結に至り、慰安婦問題が「最終的かつ不可逆的に」解決されることが確認されました。
この日韓合意にもとづいて、安倍首相は心からのおわびを表明している。
「それは前の政権でのこと。今の政権は知りません」なんて言い訳を通してしまうのなら、日本の内閣は総辞職してくれ。
「心からの謝罪」をふくめ、韓国が慰安婦問題で何かを要求してきても、日本が絶対に応じないことは安倍首相も菅官房長官も明言している。
日本の国民感情からしても、韓国の謝罪要求に応じることはできないだろう。
そもそも日本は、これまでに何度も何回も韓国に謝罪をしてきたのだが?
くわしいことは、産経新聞のこの記事(2017.4.17 )を見てほしい。
韓国では日本との歴史問題に関して「日本政府は誠実に謝ろうとしない」「反省していない」などとし、これまで日本の首相が何度も公式に行っている謝罪を受け入る様子はない。
この記事には、今でも語り継がれる鳩山元首相の「土下座謝罪」の画像がある。
元首相がここまでしても、韓国は日本に対して、慰安婦問題での謝罪を求め続けていた。
この記事では、アメリカの学者が「お手上げ」と頭を悩ましている。
でも、鳩山元首相ならまだいいさ。
かわいそうなのは、この日本の女子大学生だ。
朝鮮日報のコラム(2016/01/04)に、慰安婦問題について日韓の大学生が討論していたときの様子が書いてある。
討論は支離滅裂だった。日本の学生たちの「私たちは責任認定も補償もすべて行った」との言葉に感情が高ぶり、「あなたたちがああいう目に遭ったと考えてみてよ。あれで済んだと思えるの?」と問い掛けた。
すると突然、日本の女子学生の一人が冷たい床で土下座を始めた。「こうすれば気が済むの?」と。
「日本から謝罪を受ける韓国の意志と戦略」
土下座謝罪は鳩山氏にまかせればいい。
プロフェッショナルだから。
ふつうの日本人は、土下座以前に謝罪をする必要がない。
でも韓国は韓国で、「まだダメだ。日本はまだ謝罪をしないといけない」という考え方が常識的にある。
例えば、中央日報にこんな記事(2017年1月18日)があった。
韓国のお笑いタレント、日本に向かって「しっかり頭を下げて謝れ」
パク・ミョンスというお笑いタレントが、日本をこう批判している。
慰安婦問題を金で解決しようとする日本の態度について17日、「日本は正しい言葉を言え」と檄(げき)を飛ばした。
日本は「慰安婦問題を金で解決しようとする」と言っているけど、それを言い出したのは韓国政府じゃなかったか?
そしてそれによって、「慰安婦問題は最終的に解決した」と韓国が確認したはず。
それはいいとして、このお笑いタレントはこう続ける。
パク・ミョンスは続いて「大韓民国の人々はクールだ。しっかり謝れば理解する」とし「しっかり頭を下げて謝ってほしい」と強調した。
日本人と韓国人とは、笑いのセンスが違うことは分かる。
でも、これはまったく笑えない。
これを聞いた視聴者は、どう思うのだろう?
というか、このお笑いタレントは何をねらってこんなことを言ったんだろう?
笑いだろうか?政治的な主張だろうか?
とにかく韓国には、タレントがテレビ番組でこう言えるほど、「日本に謝罪を求めるのは当然のこと」という空気がある。
マジでやめてほしいんだけど。
個人的に、「日本が韓国にどう謝罪しても、ダメだな」と思った記事がある。
「日本は韓国にどれだけ謝罪すればいいのか?」
中央日報のコラム(2013.05.04 )によると、それは「上手にできるまで!」だ。
こう書いてある。
私の記憶では最近10年間在任した8人の首相すべてがさまざまな席で謝罪を表明した。
国を象徴する日王(日本では天皇)もまた、痛惜の念を表わしている。それは認めよう。
そのためか、親しい日本の記者たちは私にお酒の席で「いったいどれほど、さらに謝ればいいのか?」と問い詰めたりする。そのたびに冗談半分・本気半分で応酬する言葉がある。「上手にできるまで!」
【グローバルアイ】佐々江大使さま、形容詞が違いますよ
日本は過去(この時点で)、8人の首相が謝罪を表明して、天皇も痛惜の念を表わしている。
それでも「日本はまだ謝罪が足りない」というのなら、もうムリ。
無理無理無理無理。あきらめた。
それと、これは個人のブログではない。
韓国で影響力のある、全国紙の東京総局長が書いたコラムだ。
日本と韓国をよく知り、言葉に重い責任を持っている人がこんなことを書いている。
「上手にできるまで!」という言葉を、半分本気で言っていることにビックリしたわ。
このコラムが新聞に載せられるまでには、複数の人間がチェックしているはず。
いろいろな人が読んでも「これは問題ない」と判断したということだから、「日本がどう謝罪しても、ダメだな」と思ったわけですよ。
安倍首相は戦後70年談話でこんなことを話していた。
日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の8割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。
日本の女子大学生に、土下座で謝罪させるようなことがあってはいけない。
これは日本にとっても韓国にとっても不幸なことだ。
でもそれは、大人たちの責任でもある。
これからの日本人に、謝罪を続ける宿命を背負わせるかどうかは、今の大人にかかっている。
「日本はもう謝罪はしないし、その要求にも応じない」ということを、態度や言葉で韓国に伝えるべきだと思う。
韓国が謝罪を要求してきても、日本は「全く受け入れることができない」という態度を今後もとり続けてほしい。
それに、韓国が謝罪を要求すればするほど、日本では韓国嫌いが増えていく。
今の日本は空気が違うのだ。
「いったいどれほど、さらに謝ればいいのか?」「上手にできるまで!」なんてことを平気で書ける雰囲気ではない。
希望の党の長島議員は「韓国こそ日本に謝罪すべき」と言っている。
日本政府は、慰安婦問題に対し、慰安婦像を拡散させるといった韓国国内の挑発にも耐え、日本国内の異論をも抑え込んで誠実に取り組んで来たのだから、これ以上の謝罪は不要。前政権が結んだ二国間合意を一方的に踏みにじった韓国現政権こそ日本に謝罪すべきではないか。 https://t.co/koHjgpFvYB
— 長島昭久 (@nagashima21) 2018年1月10日
これからこんな声が増えていくと思う。
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