朝日新聞の社説(2018年5月2日)で「たしかに!」と同意できる文があった。
大切なのは、異論にも耳を傾け、意見を交換し、幅広い合意をめざす社会を築くことだ。
朝日襲撃31年 異論に耳傾ける社会に
別の日の社説(2018年5月17日)にも納得。
高畑さんもかこさんも、子どもを一個の独立した人格として認め、向きあった。人間の弱さや社会の矛盾を隠さず、世の中には様々な考え方があり、同じ出来事でも別の角度から見ると違って見えることを伝えた。
子どもたちへ 火垂るとだるまの教え
同じ出来事でも、人によって意見がちがうことはよくある。
そういうときに第三者にとって大事なことは、異なる意見を聞くこと。
学校の教員であれば、ある特定の見方だけを生徒に提示するのはマズイ。
異論や反対意見も生徒に伝えることが大事。
でも、愛知教育大学の先生がやったことはこの逆。
日本人の証言は取り上げず、朝鮮人徴用工の証言だけを学生に読ませる。
そして学生たちは日本の加害性や残酷性にショックを受けた。
1日15時間もの重労働、不十分な食事、劣悪な労働環境、暴力などの加害事実があったという点は信じがたい。複雑な心境
今まで習ってきた歴史教育において日本は被害者だった。自国が犯したことを隠し後世に伝えないのは理解できない
朝鮮人徴用制度を知らなかった。本を通じて残酷な当時の状況に目をつぶってしまいたいほどだった。あまりにも恥ずかしかった
日本は当時朝鮮人を人間扱いせず、してはならないことを強要したようだ
こんな自虐教育を受けたら、自然と日本が嫌いになるわ。
このことは下の記事をご覧ください。
学生の感想はレコードチャイナの記事に書いてあったことだけど、この記事を読む限り、学生は考えてない。
教授から「読め」と言われて読んでものに衝撃を受けて、そのまま言葉にしただけのようだ。
徴用工について学生に教えるのなら、最低限、別の見方も紹介するべき。
学生はいろいろな意見に触れて、自分の頭で考えて答えを導き出せばいい。
答えは何でもいい。
その上で「自国が犯したことを隠し後世に伝えないのは理解できない」というのであれば、それはそれでいい。
ひとつの見方だけを与えて、教師の望む方向に学生を導くやり方は教育とはいわない。
特に徴用工問題については、いろいろな声があって、どれが真実なのか分かりにくい。
軍艦島で朝鮮人徴用工といっしょに働いていた日本人が今でも生きている。
そうした人に言わせると、韓国側が主張することにはウソが多い。
それで、身をもって事実を知っている人たちが立ち上がった。
具体的なことは産経新聞の記事(2017.2.8)をご覧ください。
こうした「事実と違うことには反論しなければならない」と立ち上がったのが元島民たちだった。
朝鮮人徴用工について、日本の残酷性を誇張した話やフェイクニュースが広がっている。
そんな状況に我慢できず、「これだけは、話しておきたい」と声を上げはじめた人たちがいる。
今回は、軍艦島の元島民の声を取り上げようと思う。
フェイクにはファクトで反論だっ。
軍艦島での朝鮮人徴用工について、「岡まさはる記念長崎平和資料館」で配布されるパンフレットにはこう書いてあった。
*これは学生が読んだものとは別のもの。
「鉄格子のあるみすぼらしい建物には朝鮮人労働者たちが収容された」
これを読むと、まるで刑務所や動物のおりだ。
「日本は当時朝鮮人を人間扱いせず、してはならないことを強要したようだ」という学生の感想にもピッタリ。
でも元島民は「そんなわけがない」と否定する。
「鉄格子のはまってるところは見たことないです」
「鉄格子のあったら大ごとだったね。ほかの者にも聞いてよかたい」
学生は「朝鮮人徴用制度を知らなかった」と言っていたけれど、たぶんこんなことも知らないだろう。
「朝鮮の人なんか、もうみんな、その頃は炭坑が(好)景気でよそから来ますから、家族連れでね」
また別の学生は「1日15時間もの重労働、不十分な食事、劣悪な労働環境、暴力などの加害事実があったという点は信じがたい」と書いていた。
経験者はこう語る。
「12時間も16時間も働かされたと書いていますけれども日本人でも同じです。日本人も一緒になって仕事をさせられたんですね」
食事についてはこうだ。
「戦時中は日本人も一緒さ。そんな米ばっかり食えないもんね。配給はしれてるからね」
「日本人だって食えなかったんだから。僕らだって。結局、おかゆ食べてたんだからね」
元島民の証言は産経新聞の記事(2017.12.24)から。
過酷な労働があったことは事実。
だけど、それは日本人も同じ。
日本は国民徴用令にもとづいて朝鮮人を労働者として動員していた。
だからこれは違法ではなくて合法。
この法律によって、日本人も徴用されていた。
でも、こういう日本人の声は無視する。
それで、「日本は当時朝鮮人を人間扱いせず」という朝鮮人徴用工の証言だけを取り上げて学生に読ませる。
こういう教育はあまりにも一方的で不公平だ。
でも、こうしたことは日本中の学校で行われているのだろう。
2017年の新聞週間のスローガンは「新聞で見分けるフェイク 知るファクト」だった。
新聞でもネットでも何でもいい。
フェイクを見分けて、ファクトを知ることが大事。
さらにそれを自分の中にしまっておかず、広く世間に伝えることも重要。
そうでないと、ファクトがフェイクに負けてしまう。
日韓併合を韓国では「韓日強制併合」と呼んでいる。
韓国では日本の加害性や残酷性を強調するために、「強制」という言葉をよく使う。
「徴用工」も韓国では「強制徴用工」という言い方をする。
朝鮮人徴用工については、ウソや根拠のいい加減な話がひとり歩きしている。
それで軍艦島の元島民の人たちが、「これだけは話しておきたい」とウェブサイトをつくった。
時間があったら、みぞいてみてください。
コメントを残す