長い間、ジャーナリストとして日本を鋭く見つめていた田原総一朗さんが、いまの日本に違和感を持っている。
田原氏だけではなくて、「与党も野党もメディアも、この初めての状況に、とまどっている」という。
これは安倍首相の支持率のこと。
モリカケや財務省のセクハラ・文書改ざん問題、麻生大臣の失言など、いろいろな問題が山ほど出てきて、政権支持率は一時、20%台にまで落ち込んだ。
このときには、ボクも「安倍内閣はつぶれるかも」と思っていた。
内閣はもったとしても、麻生大臣は辞任に追い込まれるだろうと考えていた。
でも不思議なことに、ここにきて、政権支持率が上がっている。
5月14日の共同通信の調査では、37%から38.9%に上昇。
日経新聞の調査でも、43%と高 い支持率が出た。
これで、「与党も野党もメディアも、この初めての状況に、とまどっている」という。
田原総一朗氏にもこの理由がよく分からない。
「blogos」の記事(2018年05月25日)から。
なぜ国民は、安倍内閣を支持するのか。僕の長いジャーナリスト人生でも、 これだけ問題山積みの内閣が、支持率を下げるどころか、上げるなんてことは初めてだ。
ボクにもこれがよく分からない。
テレビや新聞などマスコミから猛批判を受けているのに、安倍政権は支持率を落とさない。
NHKが5月におこなった世論調査にはビックリした。
各党の支持率はこんな感じ。
自民党 35.9%
立憲民主党 7.9%
国民民主党 1.1%、
公明党 3.5%
共産党 2.3%
日本維新の会0.7%
自由党 0.3%、
希望の党 0.1%
社民党 0.3%
*「特に支持している政党はない」が40.4%
自民党だけで、野党合計の約3倍の支持率がある。
いろいろな問題があるにもかかわらず、政権支持率は落ちずに上がっている。
田原総一朗氏でなくても、「何が起きているのか?」「なぜ国民は、安倍内閣を支持するのか」と思ってしまう。
でもこれは、国民が安倍内閣を支持するというより、国民へのマスコミの影響力が落ちているせいだろう。
2000年の「神の国解散」があった日本と比べると、本当にそう実感する。
2018年の今は、マスコミが笛をふいても踊り出す市民は少ない。
次回、この「神の国解散」のころから、日本人が変わっていることについて書いていきます。
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