現代の韓国人は劣等感が高め?自尊感情を高める方法とは。

 

朝鮮日報におもしろいデータ(2018年08月29日)があった。

韓国人に聞く:10-20代、どうやって自尊感情を高めている?

 

いまの韓国では、10代20代の40%が「自分の自尊感情は低い」と考えていることがわかった。
自分を誇ることができない、「自分はダメな人間なんだ・・」と劣等感を持っている若者が多いらしい。

そう聞いて「ええっ!」とおどろく人日本人は多いと思う。
韓国では「ハングル文字は世界でもっとも優秀な文字」とか「Kポップがアジアを席巻した」なんて、全力で自画自賛することがよくある。
日本での韓国人のイメージは、「自信あり過ぎ」や「自意識過剰」というのが多い。
少なくともネットでは間違いなくそう。

 

でも韓国は超競争社会だ。
10代20代は受験や就職試験などで、常にまわりとの競争を意識しないといけない。
これに神経をすり減らす。
その辛さから「ヘル・コリア(地獄のような朝鮮・韓国)」という言葉が若者の間で流行した。
旅行で日本に来た韓国人の知り合いは、「あと2日で地獄に戻らないといけません」と割と真顔で言っていた。

他人と比べることが多いから、こんな結果になったと思う。
そして劣等感を感じる人が多いから、自分をホルホルさせてくれるものが人気なんだろう。

ホルホルってこんな言葉。

〔韓国語:헐헐〕咳払いの音。日本語の「エヘンエヘン」にやや近い。

転じて、日本のネット上では韓国人が有頂天になるさま、誇らしげなさまを表すのにしばしば用いられる。「ホルホルする」とも。

ホルホル

 

では、韓国人が自尊心をなくす瞬間はどんなときか?

一番多いのが「幸せそうに見える知人らのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を見たとき」だった。
あとは「家族の期待に応えられないとき」「就職できないとき」「外見に不満なとき」などがある。

 

これはわかる。
隣の芝生はめっちゃ青く見える。
「こいつ楽しそうだなあ」と思うと、自尊心や自信をなくすことは日本人にもある。

それは理解できるけど、韓国人が自尊感情を回復させる方法が「旅行」というのはなぜなんだぜ?

10-20代が自尊感情を高めるための活動としては「旅行」が24.6%で最も多かった。以下、「個人的な趣味活動」(14.4%)、「就職」(10.8%)、「恋愛」(10.7%)の順で続いた。

 

趣味。これはわかる。
好きなことをやっていると楽しいし、英会話やテニスで上達すれば自分に自信も出てくる。

就職や恋愛。これもわかる。
仕事や恋人をゲットして自信をなくすとしたら、人類としておかしい。

旅行。これがわからない。
なんで旅行をすると自尊感情が高まるのか。
そしてなんでこれが一番多いのか。

 

 

「知人が幸せそうなのを見ると最も自尊心をなくす」ということは、旅行にはその逆の効果があるのだろうか。
すげー意地の悪い見方だけど、他人の不幸を見ることで自尊感情を高めることができる、とか?

ここまで露骨ではないにしても「外国に行って、改めて日本の良さがわかった」という人は日本にもいる。
韓国人も同じかもしれない。
日本人が旅行をする理由で「自尊心を高めるため」というのを聞いたことがないから、こういう韓国人の感覚がよくわからない。
いまネットで日本人が旅行をする目的を調べたら、一番はダントツで「おいしいものを食べるため」だった。

 

ただ、いまの韓国人にとって旅行で行きたい国ナンバーワンが日本だ。
去年は600万人、数字で言えば人口の8分の1が日本旅行に行って、韓国でも話題になった。

中央日報の記事(2017年12月06日)

日本観光庁の集計によると、今年1-10月に日本を訪問した韓国人観光客は584万人で、前年同期比40%増えた。過去最多の昨年の509万人をすでに9月に超えた。

韓国人、今年8人に1人が日本旅行…なぜ日本?

前年の40%増って、最強じゃないか我が軍は。

それにしても、ホントに「なぜ日本?」って思う。
これも自尊心回復のためだったりしてね。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。