文大統領のメンツがつぶされてしまった。
よりによって日本の安倍首相に。
いまの文大統領は北朝鮮と仲良くなりたくてしょうがない。
でも現在、国連や日米欧は北朝鮮に経済制裁を続けている。
my dear friend(親愛なる友)金正恩氏のために、この制裁を少しでもなくそうと文大統領は世界に呼びかけている。
そんな文大統領に海外メディアは「北朝鮮の首席報道官」の称号をおくった。
日米欧から冷ややかな目で見られても、文大統領の熱意は冷めない。
フランスを訪問した文大統領はマクロン仏大統領に、北朝鮮への国連制裁をゆるめることの重要性を訴える。
というのは、フランスは国連でめっちゃ力があるから。
世界で5カ国しかない国連常任理事国で拒否権を持っている。
それでマクロン大統領に「制裁を緩和するよう国連に働きかけてほしい」とお願いをする。
さて、韓国大統領の訴えにフランス大統領はどう応えたか?
その結果は、朝鮮日報の記事(2018/10/17)が無慈悲に伝えている。
マクロン仏大統領、文大統領の対北制裁緩和要請を一蹴
そう。
文大統領の期待は蹴とばされてしまった。
フランスの考え方は日本やアメリカと同じで、「いまは北朝鮮への制裁を続けるべき。絶対にだ」というもの。
だからマクロン大統領は、現実離れした認識の文大統領を拒否する。
「きれいなお花なら、エリゼ宮の庭にありますよ」とアドバイスしたかもしれない。
日本語に「泣き面に蜂」ということわざがあれば、英語にも「misfortunes never come alone(不運は1人でやって来ない=泣きっ面に蜂)」という言葉がある。
前世のせいか日頃の行いのせいか、悪いことが続けて起こる場合もある。
フランス大統領に断られた文大統領に追い打ちをかける出来事が起きた。
これも中央日報の記事(2018年10月18日)のタイトルを見るだけで分かる。
文氏「北朝鮮制裁緩和」要請2日後…仏大統領、安倍氏と「制裁強化」で一致
文大統領が「北朝鮮への制裁緩和に協力してほしい」といった要請をした2日後、安倍首相と会談したマクロン大統領は制裁を強化することで一致した。
さらに「北朝鮮の制裁逃れを許してはいけない」ということでも意気投合。
これは文大統領に対して「ユー、絶対にそんなことするなよ」と釘を刺したようなもの。
文大統領は自分の考えを一蹴された直後、日本とフランスが握手する姿を見せつけられた格好だ。
でもミカサ・ アッカーマンならきっとこう言う。
「仕方無いでしょ?世界は残酷なんだから」
ただ、日本とフランスによってメンツを失ったのは、韓国というより文大統領だ。
いまの韓国では「文大統領が北朝鮮の”言いなり”になっている」と不安に思う人がたくさんいる。
くわしいことは朝鮮日報の社説(2018/10/18)を読んでほしい。
対北朝鮮政策のテーマがいつしか終戦宣言から制裁緩和へと変わった背景は何か。調べたところ結局は金正恩氏の関心がそのように変わったからだった。(中略)そのため国際社会でも「韓国政府は金正恩氏の主張を一方的に代弁している」との認識が広まり、韓国に対する態度が変わりつつある。
北朝鮮の意向に沿って主張を変える韓国政府
文大統領の親北暴走&迷走に怒っている韓国国民は多い。
マクロン大統領と安倍首相が意気投合したのは、文大統領のメンツをつぶすためではない。
その目を開かせるためだ。
両首脳の言いたいことはきっとミカサと同じ。
「落ち着いて。今は感傷的になっている場合じゃない」
これでもまだ文大統領が現実から目を背けるとしたら、今度は日米欧が困ってしまう。
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