話は戦後直後にさかのぼる。
戦争に負けた日本は、アメリカを中心とする連合国側に裁かれた。
いわゆる「東京裁判」だ。
このとき、東條英機元首相ら7人の戦争犯罪人が死刑を言い渡され、1948年12月23日に処刑された。
できればここで「あれ?」と引っかかってほしい。
12月23日って何の日だっけ?
この日はもちろん天皇誕生日。
つまり連合国側は、皇太子(現在の天皇)の誕生日にあえて刑を執行した。
これが戦勝国と敗戦国だ。
でもこれは昔の話。
大事なことは現在だ。
日韓関係についていえば、今月12月にドデカイ動きがある。
それがこの時事通信の記事(2018/12/4)
徴用工判決で新日鉄住金に協議要請=拒否なら資産差し押さえ―原告側弁護士
10月に韓国の最高裁が新日鉄住金に、元徴用工1人につき約1000万円の賠償金の支払いを命じた。
でもこの判決は国際法違反。
日本政府は東京裁判を受け入れたけど、これは断固拒否。
新日本住金も同じで、原告の弁護士と会おうとしない。
すると原告側はついに扉を開く。
それが上の記事で、新日本住金が話し合いに応じないときは、同社の資産を差し押さえると発表した。
韓国メディアが一番おそれていたのがコレ。
中央日報は社説(2018年11月30日)で、原告側が日本企業の資産差し押さえに入ったら、日韓関係は破局に向かうと悲鳴をあげていた。
特に裁判で勝った被害者が強制執行を通じて日本企業から物質的な補償を受ける場合、戻ることのできない橋を渡ることになる。
徴用判決への対策、ためらう余裕ない=韓国
これをしたら、三途の川の向こう岸に行ってしまう。
「Xデー」は12月24日。
この日の午後5時までに新日本住金が協議に応じない場合、原告側は財産差し押さえの手続きを開始するという。
前々から韓国側がそんなことを言っていたから、「いつかそんな日が来る」とJpopのような予感はしていた。
「ヤルヤル詐欺」だったらいいのだけど、彼らはたぶん本気。
なんせ最高裁が認めちゃったから。
それにしても、なんでその日が天皇誕生日なのか?
この日を選ぶなんて意地が悪すぎる!
と思ったのだけど、これを書いている途中で「Xデー」はその次の日だったことに気づいた。
でも、連合国側が天皇誕生日を処刑の日にしたことは、マメ知識として知っておいていい。
それにもう導入で書いちゃいましたから、そのまま載せておきますね。
それとこれはマメになるか分からないけど、12月24日は福島瑞穂議員の誕生日。
とにかく原告側は、記憶に残るクリスマス・イブにしようとしている。
クリスマスを機会に関係が深まるカップルがいれば、終わってしまうケースもある。
「国際法違反からの資産差し押さえ」という合わせ技をすれば、日本が過去最高レベルの怒りを見せることは間違いない。
そんな事態になっても「深い遺憾の意を示す」なんて言ったら、国会前でデモが起こる。
そんなことは韓国側も知ってる。
だから中央日報は「ためらう余裕ない」と、韓国政府に具体的な対応策を出すよう求めている。
そう。これはもう時間との戦いなのだ。
なのだけど、韓国政府は動かざること山のごとし。
差し押さえの発表があった日に、こんなNHKニュース(2018年12月4日)があった。
「徴用」問題で韓国「忍耐を持って見守ってほしい」
韓国側はいま対応策を取りまとめている最中だから、日本はその作業が終わるのを「忍耐を持って見守ってほしい」と。
韓国紙ですら「ためらう余裕ない」とあせっているのに、政府は「見守ってほしい」とスイートなことを言っている。
日韓関係の“終了”を見守れとでも?
いまの時点でさえ「最悪の韓日関係が奈落に落ちている(中央日報)」という状態なのだから、資産差し押さえの手続きに入ったら、いまの関係は「終わり」と見ていい。
「動かず語らず」の韓国政府を見ていると、今年のクリスマスは特別な日になる予感しかしない。
ネットを見ても現実感がわかないせいか「オラ、ワクワクしてきたぞ」 みたいな人がたくさんいる。
さて、あと20日だ。
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