「日本とイギリスの共通点といえば?」
と聞かれたら、ボクなら「島国」と「立憲君主制」が頭に浮かぶ。
日本には天皇、イギリスには国王という君主がいる。
*日本については、「立憲君主制と言っても差し支えない」とする日本政府の見解がある。
興味のある人はここをクリック。
ではイギリス国民にとって、女王とはどんな存在なのか?
イギリス人にメールで聞いてみたところ、こんな返事が来た。
The queen has a lot of power but she does not use it
It is a clever way for the queen and the royal family to have a good reputation amongst the people of the UK
The prime minster or cabinet make all decisions
女王には大きな権力があるけど、それを行使しない。
それは女王と王室にとってかしこいやり方で、それによってイギリス国民から良い評価を受けている。
政治的決定は首相か内閣がおこなう。
天皇のばあいは政治的権力がない。
だからその点がイギリス国王とはちがう。
明治天皇は絶大な権力を持っていながら、それを行使することはほとんどなかった。
その点では、いまのイギリス女王と似ている。
イギリス王室はSNSで国民に自分たちの活動を伝えている。
これも皇室とは違う。
また、女王や王室ファミリーはチャリティー活動にも熱心だ。
「BAZZAR」の記事(2018/04/13)
ハリー王子、女王がパトロンを務めるチャリティ団体の会長に就任
きょねん結婚したハリー王子はエリザベス女王から、自身がパトロンをしているチャリティ団体「ザ・クイーンズ・コモンウェルス・トラスト(The Queen’s Commonwealth Trust)」の会長に任命された。
このチャリティ団体はイギリス連邦53カ国の若者たちに、教育やスポーツなどで活躍できるよう取り組んでいるという。
ついつい忘れがちになってしまうのだけど、英女王はイギリスだけではなくて、英連邦53カ国にとっても女王だった。
女王は昔から英連邦の国を訪れては、子供たちに声をかけている。
Her Majesty The Queen will be Patron of the new youth charity, which will provide a platform for young change-makers across the Commonwealth in areas such as education, sport, health and the environment. pic.twitter.com/JfdFLwNoj5
— The Royal Family (@RoyalFamily) 2018年4月12日
ハリー王子にチャリティー団体会長という新しい役割があたえられたことで、英紙「ザ・タイムズ」は「英国王室内での彼の地位は向上し、イギリス君主と英連邦加盟国の絆は強化される」と報じたという。
こういうチャリティー活動をおこなって、それを積極的に広報することで、イギリス王室と国民の結びつきが深くなっていく。
日本ではマスコミが報道しているけど、この姿勢は天皇も皇室も同じだ。
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