日本のおもてなし文化「おしぼり」。その歴史と外国人の反応

 

日本の代表的なおもてなし文化に「おしぼり」がある。

10月29日は「て」(ten)と「ふく」(29)の語呂合わせで、おしぼりの日になっているということで今回は、日本を訪れる外国人がもれなく感激するこのサービスについて書いていこう。

日本に生まれ育ったワイには当たり前の物だったけど、20年ぐらい前かな、アメリカ人(20代の女性)とご飯を食べに行ったときに「わたしは日本のこのサービスが大好き!アメリカでは2、3回しか経験したことがないの」と聞いてビックリ。
アメリカでおしぼりが出てくるのは高級なレストランやホテルぐらいで、いつも家族が行く店の標準装備ではなかったという。
でも日本では、普通のレストランでもこの5つ星サービスを味わうことができる。

ボクはてっきりこのサービスはアメリカ由来と思ったけど、実は日本が発祥の地だった。

おしぼりの起源は古代にさかのぼり、自宅を訪れたお客さんに濡れた布をわたすことは奈良時代の『古事記』に書かれている。
江戸時代になると上の写真のように、旅籠(はたご)が旅人のために水を張った桶(おけ)と手ぬぐいを用意することが広く行われるようになり、旅人は手ぬぐいを水につけてしぼり、自分の手や足をぬぐって宿に入った。
このとき汚れと疲労も落としたのだろう。

この“しぼる”がおしぼりの語源になったと言われているから、現代のおしぼりのルーツは江戸時代の宿屋のサービスとみていいと思う。

 

1959年から日本航空が乗客におしぼりの提供を始めたところ、これが外国人に好評だったことから、海外の航空会社もこのサービスをするようになった。
この日本文化は海外メディアにも取り上げられて、いまでは世界に広がっている。少しずつ。

中国では比較的普及が早く、高級料理店ではおしぼりが登場することも少なくない。米国や欧州のレストランでは、ナプキンを使用する習慣があるため現段階ではそれ程普及していない

おしぼり

 

とはいえおしぼりを必要としない国や地域もあるから、そういうところにいる日本人の中にはレストランに行くとき、ウェットティッシュを持参する人もいる。

 

 

日本へ行ったことのある外国人に、このおもてなし文化について聞いてみるとみんなご満悦のようす。

〇欧米人の感想

・Very nice. Especially the warm towels.
・Comforting
・I love it especially winter time in the restaurants! It’s very thoughtful and really nice experience!
(冬にこのサービスはすごくうれしい。とても思いやりのあるいい経験だった)
・Super refreshing
・イタリアであまりおしぼりのサービスがない。日本のレストランでサービスして頂いたことあります。
これはやはりものすごい魅力的な体験だと思います。

 

〇アジア人の感想

・中国人:快適で優しいなぁ
・フィリピン人:I been in Japan before for 13 years.Even in the restaurant they give hot towel or oshibori . To wipe your hands
I’m from Philippines tissue only .
(わたしは日本に13年間いた。日本ではレストランにさえ、手を拭くためのおしぼりがある。フィリピンではテッシュだけだ。)

 

日本に住んでいたアメリカ人が母国に戻ってから、このサービスがめちゃくちゃ”恋しく”なって「OSHIBORI」という会社を作った人もいる。

After spending a number of years living in Tokyo, Japan, I came back to the United States and realized I greatly missed a popular and refreshing service offered in the Japanese culture, OSHIBORI.

OSHIBORI

 

五つ星ホテルやスパ、弁護士事務所なんかに、日本のようなおしぼりを提供する会社らしい。
顧客を見ると、やっぱりまだハイクラスに分類されるサービスのようだ。

 

 

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1 個のコメント

  • おしぼりですか。
    うーん、まあ、外国人へは日航独自のサービスの印象だけが伝達されて、よかったですね。

    まーでも、かつて日本の一部の地域においては、おしぼりとゆで卵のデリバリーが地元ヤ◯ザの凌ぎ(稼ぎしろ)となっていた時代もあったのです。特に、ゆで卵は喫茶店のモーニングサービスとして。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。