数年前、日本へ旅行に来た韓国人が怒った!
ちょっと前にそんなことを書いた。
怒ったといっても、日本に対して怒ったのではない。
韓国のお菓子メーカーに対して不満をぶちまけていた。
彼は日本で気づいた。
韓国のポテトチップスにはほとんどポテトチップが入っていないのに、日本のポテトチップスにはぎっしり入っている。
韓国のポテトチップスの袋の中は、ほぼ窒素だという。
「韓国の消費者は窒素を買っているんです」
新宿の居酒屋で彼はそうなげいていた。
そのことはこちらの記事を↓
日本を旅行した韓国人、韓日の「お菓子の違い」に怒ってなげく。
「韓国のスナック菓子は窒素ばかりで、中身が少なすぎる!」
こんな不満をもっている韓国人はたくさんいるらしい。
それでこのとき、友人が「韓国人らしい抗議」ということを話していた。
「日本で菓子メーカーに抗議するときはどうしますか?」
彼にそんな質問を受ける。
「その会社に電話して文句を言うとか、その商品レビューにボロクソ書くとかじゃないの?あとは不買運動かな」
この時はそんなふうに答えた。
「ふつうはそうですね。でも韓国人は違うんです」
彼がニヤリとする。
それから、韓国の菓子メーカーに対してある韓国人がおこなった抗議について話し始めた。
韓国のスナック菓子は、ほぼ窒素。
そんな菓子メーカーに対して、韓国人がおこなった抗議というのが「お菓子で川をわたる」というもの。
「お菓子の袋に、一体どれだけたくさんの窒素が入っているのか?」ということをアピールするために、その韓国人は韓国でよく売られているお菓子をつなげてイカダをつくってしまった。
それでそのお菓子のイカダで漢江をわたったのだという。
青いところが漢江
漢江のどこをわたったのかは分からないけど、ふつうはスナック菓子でわたることはない。
韓国のニュースサイト(2014-09-25)に、その韓国人のチャレンジがのっている。
*機会翻訳だから不自然な日本語もある。
‘質素菓子’抗議大学生、菓子イカダ乗って漢江(ハンガン)渡る
*質素菓子は「窒素菓子」だと思う。
記事にはこうある。
国内製菓企業等の過大包装慣行に抗議する大学生が国産菓子でイカダを作って漢江(ハンガン)を渡るパフォーマンスを行う。
菓子メーカーに抗議するにしても、ユーモアを交えておこなったほうが人々の注目や共感を呼ぶことできる。
そういうことで、彼はこのパフォーマンスを思いついたらしい。
さらにお菓子のイカダで漢江をわたった後は、イカダのお菓子を孤児院に寄付するのだという。
これはイカダの試作品の動画。
この後、本当にお菓子のイカダで漢江をわたっている。
友人の韓国人はこの抗議というかパフォーマンスを「すばらしいアイデアです!」と絶賛していた。
「日本人はこんな抗議をしますか?」
それは聞いたことがない。
日本人だったら、そんな発想は出てこないと思う。
ボクがそんなことを言うと、「でしょうね!」と彼はなぜかうれしそう。
彼はこのパフォーマンスをかなり気に入っていた。
これをおこなった韓国人と彼は年が近くて、「その気持ちはよく分かります」ということらしい。
彼だけではなくて、これは多くの韓国人の共感を呼んだらしい。
ちなみに、韓国人はどうでもいいことでも日本とよく比較すると思う。
彼はこの抗議(パフォーマンス)の発想や行動力が、「韓国人らしさ」だと考えていた。
ボクもそう思う。
日本人がおこなった抗議で、これと似たものが思いつかない。
日本人はマジメだから。
抗議をするなら、メールや電話で苦情を言ったり不買運動をしたりするだろう。
正攻法や常識的な方法ですると思う。
日本人がおこなった抗議で、こんなふうに怒りをユーモアに変えるようなものを見た記憶がない。
お菓子でイカダをつくって、東京湾をわたるようなことはしないだろう。
そういうことを考えると、このパフォーマンスは彼の言うとおり、韓国人らしい発想や行動力がよくあらわれていると思う。
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