韓国にいる外国人にとって、韓国の最大の魅力とは?
それは韓国人の「情」や、個人より”みんな”を優先する文化だった。
と韓国語のスピーチコンテストで、たくさんの外国人が言ったそうな。
聯合ニュースの記事(2018/05/15)から。
多くの参加者は韓国の最大の魅力として、同質感と所属感を与えてくれる「情」を選び、韓国には「私」よりも「私たち」を優先する温かい文化があると称賛した。
日本人に比べて韓国人がどれだけ情に厚いかは、前回の記事をごらんあれ。
外国人にとってはそれが韓国の魅力なんだけど、日本人にとっては必ずしもそうでもない。
歴史認識の問題になると、「情」や「私たちを優先する文化」のせいで日韓関係がうまくいかない。
人が社会をつくるし、社会が人をつくる。
韓国の社会で生きるには、感情を素直に表す「情に厚い人」が合っている。
日本で生活するなら、感情はおさえてルールや決まりを守る人の方がいい。
何事にも、良い面と悪い面がある。
心が熱くなっても、頭は冷静でないといけない。
韓国人の行動を見ると、歴史問題ではそれができてない。
情を重視することで、法が軽視される場合がある。
そして日本と韓国のすれ違いも、国民性の違いに由来するところが多い。
法や決まりを優先する日本人と情を優先する韓国人とでは、意見が合わないことがある。
代表的なものは慰安婦問題だ。
今年1月に韓国の外務大臣と文大統領が慰安婦問題について、「2015年の日韓合意では解決できない」とする新しい方針を発表した。
これは日韓の慰安婦合意を否定するもので、合意を破棄するようにも見えた。
これに対する韓国人と日本人の反応がまさに正反対。
韓国では圧倒的な人が日韓合意の破棄を支持している。
聯合ニュースの記事(2018/01/11)から。
「既存の慰安婦合意を事実上破棄したもので、今後の韓日の外交関係を考慮した際、良い決定」との回答が63.2%だったと発表した。「合意を破棄せず、再交渉も求めなかったため、間違った決定」との回答は20.5%だった。「よく分からない」が16.3%。
「慰安婦合意は破棄するべき」と考えている人は約85%になる。
でも日本では逆。
ほとんどの人にとっては、日韓合意の破棄なんてあり得ない。
合意を守ることを重視している。
産経・FNNの合同世論調査では、韓国政府の新方針に「納得できない」と回答した人は約91%。
日本が韓国の要求に応じないことを「支持する」という人は約90%。
産経新聞の記事(2018.1.22)から。
韓国の文(ムン)在寅(ジェイン)政権への日本国民の怒りや不満が大きいことが分かった。
おまけに、韓国を外交や経済活動の相手国として「信頼できない」と答えた人は約80%だった。
こんな状況で、韓国と通貨スワップ協定を結ぶなんてことはムリ。
「元慰安婦の人たちがかわいそう。そうした人たちの気持ちを軽視した合意なら、破ってもいい」と情で動く韓国人はとても多い。
でも日本は違う。
「元慰安婦の人たちは辛い思いをしたけれど、合意は合意。国家間の約束を破ってはいけない」と冷静な人が多い。
だから日韓で反応が極端に分かれている。
元慰安婦の人たちは韓国人だから、韓国人のほうが感情移入しやすいのは当然。
でもそれだけで、韓国人と日本人のこれほどの反応の違いを説明できるだろうか?
「慰安婦合意を破棄するべき」と考える韓国人は85%。
「合意は尊重し守るべき」と考える日本人は90%。
この意識の違いは「”被害者”が韓国人だから」ということだけではないだろう。
慰安婦には日本人もいたけれど、日本でそうした人たちが大きく取り上げられることはない。
やっぱり、国民性の違いだと思う。
情を優先する韓国人と法や決まりを優先する日本人との違いが、具体的に表れた結果だ。
韓国人の情や「私たち」を優先する温かい文化は、外国人にとっては大きな魅力だけど、それを”敵”として戦うとかなりシンドイ。
でも、日韓両国民の意識がいきなり変わることはない。
韓国側が「それはおかしい!冷たい!」と感情的に言ってきても、日本側は「慰安婦問題は解決しました。韓国は約束を守ってください」と冷静に言い続けるしかない。
最近、心配なことがある。
「日本の態度はかたくなではないか?本当にそれでいいのか?」と、日韓友好のために、日本が韓国にゆずるよう求める意見を日本で見かける。
でも、これはいけない。
少しでも合意を動かせば、韓国の圧倒的な”感情パワー”で一気に押し切られて、日韓合意が本当に破棄されてしまいかねない。
他の政策はおいといて、「合意は1ミリも動かない」という政府の姿勢を今は国民も支持するべき。
そうでないと、慰安婦問題はまた振り出しに戻ってしまい、これからの日本人に迷惑をかけてしまう。
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国民性もあるとは思います。しかし強制連行の有無など日韓の歴史認識の違いが未だに続いている事も大きいと思います。情報だけでなく人の交流も盛んになった現在でも齟齬が生じ続けている事に私は日韓の未来に希望を持てません。何故事実認定でここまで違うのか学者たち有識者の責任は重いと思います。
強制連行の有無については、本当は「根拠がないから、事実とは言えない」で終わりです。
でも、韓国でそれは言えません。
韓国社会の空気がそれを許しませんから。
日本側は「では、根拠は何か?」と問い続けるしかないと思います。
ごもっともではあります。しかしカンヌで賞を取られた日本の著名な映画監督が近隣アジア諸国への謝罪に言及するのが日本の状況です。せめて日本国内だけでも歴史認識でぶつかり合って欲しいです。それが近代史現代史の勉強にも繋がりますから。
旧もリニューアルされた南京博物館もドキュメントで放送されないのは誰への忖度なのでしょうか。
国民性も確かにあるかと思います。しかしそれだけでは説明がつかない部分もあるかと。
例えば歴史問題にしても、有史以来度々朝鮮半島を支配、あるいは服属させてきた中国に対しては、韓国は謝罪や賠償を請求することはありませんし、それどころか韓国の方が中国に対し、ルールを守るよう求める事例が散見されますので。
日本人の事なかれ主義が韓国の日本への甘えを増幅させているという指摘は、激しく同意です。
あの監督の言葉には私も驚きました。
あの場でそれを言う必要性があるのかと。
自分にできることは事実を発信していくとと、近隣アジアの間違いを見つけたら正していくことだと思っています。
その通りです。
あれはいろいろある理由の一つで、あれだけではありません。
むかしから韓国は中国に弱いです。
日本には「怒らせたら怖い」というところがありませんから。
日本は対韓外交については中国を見習ってもいいと思います。