ベトナム人が日本旅行で感じたこと①「買い物・サービス」

 

はじめの一言

*幕末の明治維新について

「西欧化された世界の環境の中で、日本が独立を維持してゆくためには、自分たちが犠牲をはらわなければならないと確信し、みずから進んでその特権を放棄したのである(トインビー 昭和)」

「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」

 

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今回の内容

・日本での買い物は、すごく楽
・ベトナムでの買い物はありえない
・日本の食べ物・サービス

 

前回、「なんでベトナム人は日本が好きなのか?」ということについて書いた。

最近、日本に旅行で来ていたベトナム人の友人と会って日本の感想を聞いたから、それを中心にまとめたもの。

彼女と会ったときには他にもいろいろな話を聞いた。
ということで、今回はそのベトナム人が日本旅行で感じたことについて書いていきたいと思う。

 

・日本での買い物は、すごく楽

友人のベトナム人は日本での買い物についてこう言っていた。

「日本で売っている物は質が高いし信頼できる。だから買い物が楽しい。それにすごく楽だった」

ベトナムでは、店で売っている物の質がどのていど良いかハッキリ分からないらしい。
だから数万円もするような買い物をするときは、それが本当に信頼できるものかどうかを確認しないといけない。
そうすると、そのために時間と手間がかかってしまう。

日本での買い物にはそうした手間はいらない。
日本で売っている物はなんでも質が高い。
本当に信頼できるかものかどうかを確かめる必要がない。
質については安心感があるから、楽に買い物ができるらしい。

 

ベトナムで売っている「日本製の商品」は、そもそも本当に日本でつくられたものかも分からない。
ベトナムでつくって、「made in Japan」と書いてあるだけのものよくあるという。

 

この動画は別のベトナム人の友人がFacebookにのせていたもの。

日本製品の箱にニセモノをつめ込んでいる。
これはそのベトナム人のコメント。

「はい、そうです!最近ベトナムの店で色々な日本製売っていますが、中身はニセモノが多くなっているので、気をつけないと」

 

 

・ベトナムでの買い物はありえない

ベトナムでの買い物は大変だ。
10年ぐらい前、ホーチミンでベトナム人のガイドといっしょに一眼レフカメラを買ったとき、日本ではありえない対応にびっくりしたことがある。

店に置いてある展示品のカメラを手に取っていろいろな機能を確かめた後、ソニーの一眼レフカメラを買うことを決めた。
「これをください」と店員に言うと、その店員はボクがさわっていた展示品をそのままわたそうとする。

「箱に入ってたカメラをくれるんじゃないの?」

とベトナム人のガイドに聞くと、逆にこう質問された。

「何で箱がほしいのですか?」

いや、箱が欲しいワケじゃない。
箱に入った新品のカメラが欲しいに決まってるだろ。
なんで他人が触りまくった展示品のカメラをもらわないといけないのか?

 

でもこれは日本の常識であって、ベトナムでは通じないらしい。
ボクが言いたかったことを理解したガイドは、「それはやめた方がいいです!」と強く言う。

「箱に入れたものをくれと言ったら、店は壊れたカメラを箱に入れるかもしれません。だから、自分が直接確認したカメラをそのままもらった方がいいです。それなら電池も入ってますし」

予想外の言葉に言葉がなくなる。

「展示品に良いものを置いていて、壊れたものを箱に入れて客にわたす」
そんなことが本当にあるんだろうか?

でもここは日本じゃないし、ガイドウソをついているとも思えない。
ここでの買い物は、展示品をそのままもらうことが「正解」なんだろう。

 

こんなことは日本じゃ考えられない。
「日本の店なら、そんなことを絶対にしない」という信頼がある。
信頼があるというより、「店員は壊れたカメラを箱に入れるかも」という発想がないから、そんなことを買い物で意識することがない。

こうした経験から考えると、日本での買い物はたしか楽だ。
店で売っている商品をそのまま信用できる。
だから、ベトナムでの買い物に比べたら快適なんだろう。

そういえば、中国人の友人も中国でこれをやられたと言っていたのを思いだした。
「壊れたカメラを箱に入れられたんです!」と怒っていた。

 

ベトナムの民族衣装「アオザイ」

 

・日本の食べ物・サービス

「日本の食べ物はどうだったんだろう?」
「好きな食べ物や苦手な食べ物があったのかな?」

そんなことを思って彼女に聞いたけど、彼女は別のことを話していた。
さっき書いたことと同じで、「日本は食べ物の質も高い」ということ。

「日本の食べ物で驚いたのは、マズイ食べ物がひとつもなかったこと!安い食堂で食べるものもおいしいし。店はとても清潔で店員のマナーはすごくいい。ベトナムではこうはいかない。安い食堂だと、どうしても食べ物の質は悪いし店内も汚い。テーブルやいすが壊れていることは、あたり前のようにある」

彼女は300円ぐらいの牛丼やうどんを食べたという。
日本のレストランのなかでは、そのへんが値段としては「最低ランク」だろう。

「でも、店内はピカピカなの!店員は笑顔だし言葉も丁寧。ベトナムの安食堂では従業員はそんなに教育されていない。まあ、安食堂にサービスなんて求めてないけど」

 

中国人の友人からこれと同じことを聞いた。
中国人が日本旅行で感激することに、日本人の「おもてなし」があるという。
ファミリーレストランやコンビニでも、従業員は笑顔で対応してくれてお辞儀もする。

「中国ではそんなサービスを受けたかったら、高級店に行かないとダメです。だから、日本人の接客を受けたら中国人はみんな日本が好きになっちゃいますよ」

 

「注意」という意味のベトナム語
ベトナムでもむかしは漢字をつかっていた。
これも漢字で書くと「注意」になる。

 

彼女が「日本の食べ物はなんでも質がいい」と言っていた理由には、「旅行中、一度もお腹を壊したことがない」ということもあった。

「日本では安い食堂や屋台でたくさん食べたし、寿司や刺身といった生ものも食べた。でも一度も下痢にならなかった。やっぱり、日本の食べ物はすごいですよ」

日本人がベトナムに行ったら、この逆に注意したほうがいい。

 

長くなったので今回はこのへんで。

次回も彼女が感じた日本について書いていきます。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。