去年(2017年)の11月、アメリカは韓国の文大統領をどう見ていたか?
アメリカ最大の経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」は社説で、文氏を「信頼できない」と評価した。
最近の一連の行動をみると、文氏が信頼できる友人だとは思えない。
このときアメリカは、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対して「強い圧力」をかけることが最善と考えていた。
でも、文大統領は中国寄りで、北朝鮮に”甘い”。
北朝鮮に対して対話路線を強調する。
そんな文大統領を見て、アメリカは「信頼できる友人だとは思えない」と評した。
「韓国にとって一番大事な同盟国から、大統領がそう見られている!」と知った韓国は大騒ぎになる。
そのことはこの記事をどうぞ。
でもそれから半年後、文大統領の評価はガラリと変わる。
文氏は北朝鮮の金委員長との首脳会談を成功させて、世界から大きな注目と賞賛をあびた。
さらにアメリカと北朝鮮との間に入って、米朝首脳会談の実現をも約束させた。
文大統領が2018年で、一番輝いていたのはこのときだった。
まあ、まだ五月だけど。
文大統領の活躍や外交能力に、欧米メディアも高評価。
「我らの大統領が世界から称賛されている!」というネタは、韓国メディアの大好物。
こんな世界の評価を国民に伝えないわけがない。
中央日報の記事(2018年04月29日)は、フランスのメディアが文大統領を「統一を成し遂げていく者」と紹介したと報じる。
さらに、アメリカのタイム誌は文氏を「偉大な交渉家」と呼んだ。
タイムは文大統領当選翌年の今年4月23日、文大統領を「The Great Negotiator(偉大な交渉家)」と改めて度紹介した。1年前の評価から進化した評価を下した。タイムは「平昌(ピョンチャン)冬季五輪を通じ南北首脳会談と米朝首脳会談を成し遂げた」とその理由を説明した。
「交渉家」から「統一する者」へ…進化する海外メディアの文大統領評価
「文氏が信頼できる友人だとは思えない」という評価から一転。
このときの文大統領は、トランプ大統領から信頼を寄せられる心強いパートナーだった。
たぶんメイビー、パハップス。
でもこのとき、誰が予想できただろう。
5月25日に、トランプ大統領が米朝首脳会談の中止を発表することを。
この知らせに韓国政府はパニック状態。
文大統領も「当惑しており、極めて遺憾だ」とうろたえる。
「The Great Negotiator(偉大な交渉家)」と世界から評価された韓国の文大統領は、その一カ月後、メンツが丸つぶれになってしまった。
「進撃の巨人」でミカサが言ったように、この世界は残酷だった。
そしてそんなに美しくもない。
続きは次回に。
ちなみに、文大統領の評価は日本でも低かった。
最終的な解決を確認したはずの慰安婦問題について、韓国側は「あれで解決にはならない」と言い放つ。
それで年末年始のころ、日本の外務省幹部は「国家間の合意をあまりに軽く見過ぎている」と怒ったり、「相手にしない方がいい。放置だ」と文政権を突き放したりしていた。
くわしくはこの記事をどうぞ。
慰安婦合意を軽視する韓国←日本の反応「放置だ、相手にしない」
いまの日本は、文大統領をどう評価しているのか?
外務省関係者も、「この世界は残酷だった」と思っていたりして。
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