日本人の記者が、韓国の与党代表議員にこんな質問をした。
「大韓民国は法治主義国家だ。国際法に基づいて日本大使館前の少女像を片付けることができるのか」
すると韓国の国会議員はこう応える。
「少女像は全世界に、国を失った国家の少女を性的奴隷にした日本を平和的な方法で告発するもの」
「国際法を守るかどうかではなく、日本軍慰安婦被害者問題は韓日間で解決すべき歴史」
「日本が過去に犯したことについて心から懺悔し、反省し、被害者に謝罪すれば、これほどまで両国間の問題に発展させなくてもよい」
国際法は「守るかどうかではなく」ではなく、全ての国が守らないといけない。
こういうふうに法を軽視して、一方通行に自分の主張をして、日本に反省と謝罪を要求する。
まあ、いつもの韓国だ。
ここまでが前回の内容です。
韓国の議員は日本にそう言うけれど、それと同じことを韓国の市民が言うと、韓国政府が困ってしまう。
これが韓国の反日ブーメランというもの。
いま韓国で大きな問題になっている徴用工問題がまさにそれっすわ。
5月1日、韓国の市民団体が、徴用工像を釜山の日本総領事館近くに設置しやがりました。
もちろん違法。
でも市民団体が像を置きたいのは、ココじゃない。
いま総領事館の前には、慰安婦像(少女像)がある。
もちろん違法。
市民団体としては、この慰安婦像の横に徴用工像を置きたい。
慰安婦像とコラボして、日本に反省と謝罪を要求したいらしい。
コリアまいったね。
でもそれは日本を侮辱する行為だ。
慰安婦像だけでも日本は怒っている。
このうえ徴用工像まで置かれたら、本当に激烈な遺憾の意を表明しないといけなくなる。
韓国嫌いの日本人を増やして、日韓関係は当然悪化する。
韓国が望んでいる日本との通貨スワップ協定なんて、ますますムリ。
韓国旅行に行く日本人もきっと減る。
徴用工像が建てられて、韓国政府にいいことがない。
日韓の間にいる政治家も困る。
そこで韓国政府はがんばった。
5月1日に、徴用工像の設置を許さなかった。
このとき市民団体は、像の設置をあきらめて、像を残して引き上げる。
それからこの1か月間、徴用工像はそこに置きっぱなし。
でも市民団体は、像を慰安婦像の横に置くことをねらっている。
それをさせないように、警官隊が24時間間体制で像を囲んでいた。
この市民団体は本当に油断ならない。
「5月1日に、必ず徴用工像を設置する!」と宣言しておいて、4月30日の夜に設置しようとしやがった。
朝鮮日報の記事(2018/05/31)から。
像は団体側が総領事館前に奇襲的に運び込もうとして警察に制止された4月30日夜以降、少女像から40メートルほど離れた歩道に置かれたままになっていた。
日本総領事館付近の徴用工像 地元自治体が強制撤去=韓国・釜山
韓国人の考え方や行動は、韓国人がよく知っている。
でも、いつまでもそのままにしてはおけない。
それで釜山市の東区が市民団体に、像の撤去を求めた。
でも市民団体はこれに応じない。
中央日報の記事(2018年05月21日)によると、東区や韓国政府と決死の覚悟でたたかうつもりだ。
建立特別委は「労働者像は暴力の鎮圧で日本領事館も行けず立ち止まり、少女像は破損したまま放置されている」とし「労働者像を奪取して任意の位置に強制設置しようと試みるなら、死を覚悟した決断の覚悟で闘争する」と警告した。
もうこの人たちに、「違法行為をしている」という自覚はまったくない。
市民団体は「韓国政府と警察が親日行為を行っている」と怒る。
韓国で「新日」とは、民族や国の裏切り者という意味になる。
結局、徴用工像は5月31日に、強制的に撤去された。
朝鮮日報の記事(2018/05/31)
この日の強制撤去はわずか20分で完了した。徴用工像の設置を主張する市民団体の反発が予想され、撤去は困難を極めるかと思われたが、作業は迅速に行われた。
釜山の徴用工像、機動隊1500人投入し20分で撤去
「死を覚悟した決断の覚悟で闘争する」とは何だったのか。
それはいいとして、この市民団体が言っていることは、先ほどの国会議員と同じ。
「日本が過去に犯したことについて心から懺悔し、反省し、被害者に謝罪」することを要求している。
でも少女像については、韓国の議員は「国際法を守るかどうかではなく」と法を無視して、”正義”を主張していた。
なのに徴用工像に対しては、「法と原則に基づいて法に則った手続きを経て、違法に置かれた徴用工像を撤去した(朝鮮日報)」という。
「法と原則に基づいて」というのなら、少女像も撤去しないとおかしい。
もし「日本を平和的な方法で告発するもの」というのなら、徴用工像もそれと同じ。
だったら、少女像と同じように、徴用工像も設置されないとおかしい。
もちろん、日本の立場では絶対に認められないけど。
韓国政府の言っていることは、ダブルスタンダード(二重基準)だ。
少女像には法を超えた反日無罪を適用するけど、徴用工像にはそれを許さない。
この徴用工像問題はまだ終わっていない。
像を撤去されたけど、市民団体はまだあきらめてないから。
これも韓国らしいのだけど、違法行為をしようとした側が、警察に謝罪を要求するらしい。
中央日報の記事(2018年05月23日)から。
一方、市民団体側は午後7時から「労働者像の設置を求める市民大会」を開催する。労働者像の設置に反対の立場を明らかにした韓国政府と地方自治体などを強く糾弾し、労働者像の設置を妨害した警察の謝罪と被害補償を要求する方針だ。
日本には関係ないから、好きにしたらいい。
こういう「反日愛国なら、何をしてもいい」という国民感情が育った原因には、政治家の無責任な言動がある。
韓国では、反日愛国を叫べば支持率が上がる。
そういう政治家の態度を、朝鮮日報が社説(2017年12月29日)で批判している。
日本を批判するのは韓国の政治家にとっては非常に魅力的に映る。なぜなら誰もが簡単にできるし大衆からの支持も得やすいからだ。
「日本を敵視する文大統領、国益は計算しているのか」
国民の支持が欲しくて、政治家は反日発言をする。
徴用工問題もそう。
これはすでに解決済みだったのだけど、文大統領が「個人請求権はまだ消滅していない」と言い出す。
この発言が今回の騒ぎに結びついている。
支持率アップに利用してきた反日感情に、自分たちが苦しんでいる。
これが”反日ブーメラン”といわれるもの。
「国際法を守るかどうかではなく」
「日本が過去に犯したことについて心から懺悔し、反省し、被害者に謝罪すれば」
国会議員と同じことを市民団体も主張している。
それで政府が困っても、自業自得としかいえない。
ドイツの哲学者ショーペンハウエルは、こう言っている。
「苦しみを与える者と、苦しみを受ける者とは同一である」
徴用工問題はいま、韓国で大問題になっている。
私は逆に最大限に国を閉じることが両国の関係を冷静なものへと変える事になると思います。もちろん現代の国際化の状況からあり得ない話ではあります。しかし韓国の日本への甘えを韓国の主張から私には強く感じます。その結果が歴史問題であり、安保問題、経済問題など日韓に横たわる問題に成長したのだと。開かれるのならば、せめて言論空間だけは事実認定含めて今すぐにでもやるべきでしょう。技術的には出来ても実際に出来ていない今までを顧みると、これ以上開く選択肢は危険だと思います。
極端な意見を申し訳ありません。
極端な話を申し訳ありません。
韓国の「国の日本への甘え」はきっとありますよ。
韓国の市民団体が中国大使館の近くに「脱北者像」を建てようとしても、韓国政府は許しませんでした。
慰安婦像とえらい違いです。
日本が「合意は動かない」「韓国はしっかり守ってほしい」とプレッシャーをかけ続けてきたから、釜山の徴用工像は建てられませんでした。
「ダメなものはダメ」で日本は韓国に臨む必要があると思います。