4年に1度おこなわれるアジア最大のスポーツイベント・アジア大会が終わった。
獲得した金メダルの数は以下のとおり。
1位:中国(132個)
2位:日本(75個)
3位:韓国(46個)
4位:インドネシア(31個)
5位:ウズベキスタン(21個)
スポーツでは、日中韓の東アジアが圧倒的に強いことが分かる。
ちなみに日本が韓国を上回って2位になったのは、24年ぶりのこと。
この結果に衝撃を受けている国があるらしい。
それはいいとして、今回の記事で取り上げたいのは、日本が優勝した女子サッカーのこと。
それも決勝戦じゃなくて、準決勝で戦った韓国戦について。
8月28日に女子サッカーの準決勝で、日韓戦がおこなわれた。
結果は2-1で日本が韓国を撃破する。
韓国はこのあと、3位決定戦に勝利して銅メダルを獲得した。
でも韓国はきっと、それほどうれしくない。
というのは28日の日韓戦は、韓国が勝てた試合だったから。
ボクはこの試合の後半しか見てないのだけど、明らかに韓国がゲームを支配していた。
1-1の同点で「日本のパスミス → 韓国のカウンター攻撃」というパターンが続いていて、「こりゃ負けるわ」と思っていたら、後半41分に韓国DFがまさかのオウンゴール。
しかもこれが決勝点になる。
日本が勝ったというより、韓国が自滅したようなもの。
日韓戦での韓国選手の気合いは、男子も女子すさまじい。
日本の主将・鮫島選手は試合後のインタビューで、韓国の気迫についてこう話していた。
「ものすごく厳しい試合でした。韓国の『日本に勝つ』という気持ちがすごく伝わってきていました」
高倉監督は「最後まで(韓国の)勢いを止めることができなかった」と言う。
これだけ聞くと、まるで日本が敗戦したみたいだ。
日本戦にかける韓国選手の思いはそれだけ強い、ということ。
いつもは韓国に厳しい日本のネットも、この試合については、素直に韓国のがんばりを認めるコメントが多かった。
・韓国ってどんなスポーツでも日本戦になると覚醒したかのように動き良くなるよな
・韓国、マジでゴール前の球回しで優位に立っていた
どういう訳か、フィニッシュを焦って点が入らなかったけど。落ち着いていたら、あと何点か入れられていてもおかしくないくらいの展開
・日本以外も同じくらい頑張れよ
・正直勝てると思わなかったよ
ダイジェスト見ても8割韓国が攻めてたから
・反日感情だけじゃ、勝てないんだなw
・韓国の7番かわいかったな
・勝ちにいくメンタルというより敵意に近いものを感じる
・しょうもないところでパスミスからのピンチ これの繰り返しでよく勝ったなと
・たまたまディフェンスの足に当たってオウンゴールというのは時々見るけど、
みごとなヘディングでゴールを決めた!みたいなオウンゴールは初めて見た。
日韓戦は国民の注目度もちがう。
このサッカー日韓戦の視聴率は、韓国で14.09%で日本では2%。
視聴率は日本の完敗。
日韓戦では、日本はわりと冷静だけど韓国はいつも熱狂する。
くり返しになるけど、あれは韓国が勝てる試合だった。
試合内容を見ると、それが一目瞭然。
韓国のシュートが5本に対して日本は2本、ボール支配率も53:47で韓国が日本を上回っている。
「勝つ!」という気持ちも、たぶん韓国の方が強かった。
でも勝敗を分けたのは、無慈悲なオウンゴール。
国際大会の準決勝で、日本を相手にミスで負けてしまう。
こうなると、この韓国選手心配になってくる。
韓日戦になると、どうしても韓国人は熱くなる。
ネットユーザーから選手へのバッシングは、すごいことになりそう。
レコードチャイナの記事(2018年8月29日)によると、この選手をかばう声はあるものの、やっぱり日本戦で負けたことは許せないという人が多いようだ。
「ミスも実力。選手を慰めるだけではいけない」「運悪く体に当たったのではなく、クリアミスだった。しかも終了間際に…。代表選手としてあるまじきミス」「集中力が足りない。日韓戦ということを忘れていたのか?」など厳しい声も寄せられている。
韓国のスポーツ選手でかわいそうになるのは、選手へのバッシングが激しすぎること。
「負け試合の”戦犯”になったら、ネットでぶったたかれる」というのは日本でもある。
でも大体それはネット掲示板でのことで、選手個人のSNSに集中攻撃することはあまりない。
韓国では、ネットユーザーからの一斉攻撃を受けた選手が、SNSを閉鎖することは珍しくない。
今回のアジア大会でも、マレーシアに負けて”戦犯”とされた男子サッカーの選手がインスタグラムを非公開にしている。
中央日報の記事(2018年08月18日)から。
試合終了後、ポータルサイトのリアルタイム検索語にはソン・ボムグンの名がランキング上位に表れた。試合前まで公開されていたソン・ボムグンのインスタグラムは試合後の18日午前、非公開に転換された。
試合後に、SNSの閉鎖や非公開に追い込まれたという日本のスポーツ選手は記憶にない。
でも韓国では、こうしないとスポーツ選手の精神がやられてしまう。
今年2月に韓国でおこなわれた平昌オリンピックでも、実際にそんな選手がいた。
ネットで個人攻撃を受けて心を病み、ある女性アスリートは精神科の病院に入院してしまった。
自国の五輪選手をここまで追い込む国は、韓国以外に聞いたことがない。
続きは次回に。
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