きょうは10月9日。
ジュウとクで、日本では「熟成肉の日」になっている。
インドでは紀元前3009年10月9日に、壮大な戦いがおこなわれた。
古典「マハーバーラタ」にそんなことが書いてある。
でもこの記事で書きたいことは、熟成肉でもマハーバーラタでもない。
韓国の「ハングルの日」について。
ハングルとは韓国語や朝鮮語をあらわす文字のこと。
韓国観光公社のホームページには、ハングルの日は、韓国人にとって特別な日と書いてある。
10月9日は韓国の人々にとって特別な意味を持つ日です。それは世界的にもその科学的で優れた文字として広く認められている「ハングル」が誕生し頒布されたことを記念する日だからです。
ハングル文字が世界的に、科学的に優れていることは否定しない。
が、その根拠のひとつがなくなったことは、現実的に認めてほしい。
ハングルはもともと「訓民正音(民を訓(みちび)く正しい音)」と呼ばれていた。
高校の日本史ではこう習う。
訓民正音(ハングル)
世宗が制定した朝鮮の国字。
漢字による朝鮮語表現の不十分な点を補うために創設され、1446年に同名の条例で公布された。
「民を訓く正しい音」の意で、主に民衆のあいだで使用された。1894年に公文書に採用され、20世紀初頭になって「ハングル」(偉大な文字)」と呼ばれるようになった。「日本史用語集 (山川出版)」
20世紀になって「ハングル」と呼ばれるようになった。
つまりハングルとしての歴史は100年ほどで、訓民正音だったほうが長い。
ちなみに、このころ日本では足利義政が将軍になっていた(1443年)。
銀閣寺とハングルは同時代のものだからセットで覚えよう。
1446年10月9日に「訓民正音」が公布されたということで、この日が「ハングルの日」になった。
いまでは韓国の祝日になっていて、国民はハングルに親しんでいる。
書道や作文などのイベントがおこなわれる他、ハングルの日には、世界にハングルを広めた人などに文化勲章が授けられる。
そのことは知っていたけど、2018年のことしビックリしたのは、防弾少年団(BTS)が受賞したこと。
防弾少年団とハングルに何の関係が?と思ったら、朝鮮日報の記事(2018/10/09)に受賞理由が書いてあった。
李洛淵(イ・ナクヨン)首相は、防弾少年団について「外国の数多くの若者が韓国語の歌詞を合唱する等、韓流の拡散だけでなくハングルの拡散にも寄与している」と語った。
防弾少年団に花冠文化勳章 「韓流・ハングル拡散に寄与」
BTSの受賞はアイドルグループとしては初めてで、歴代最年少という。
ハングルでこんなに盛り上がる韓国が、正直うらやましい。
韓国のハングル文字は日本の平仮名にあたる。
でも、日韓で扱いがぜんぜん違う。
韓国には「ハングルの日」があって国民的な記念日になっているけど、日本に「ひらがなの日」なんて祝日はない。
「平仮名の拡散にも寄与している」という理由で、アイドルが文化勲章をもらうことは考えられない。
そもそも日本人は、平仮名を世界に拡散しようとはしていないと思う。
韓国人はこういう「韓国文化の世界化」が大好きだ。
これじゃ、平仮名さんがかわいそう。
ということで次回、平仮名が日本人にしてきた貢献を2つ紹介しようと思う。
よかったら、こちらの記事もどうぞ。
日本よ、これが韓国人だ!ハングル文字への誇りや愛情。ハングルの日から。
10月9日の中央日報に、韓国人のハングルに対する愛を感じる記事が載ってました。
一部の抜粋ですが、
「紀元前2000年ごろ、今のシリア・パレスチナ地域で始まった表音文字、アルファベットロードが朝鮮半島に達して確固たる終焉を宣言した」とし「朝鮮王朝の文字がユーラシアの頂上にそびえ立った」
とのことでしたが、正直私には何を言っているのか理解できませんでした。
おそらく、ハングルは謙譲の精神を美徳とする日本人には、きっと不向きな言語なんだろうなという気がします。
「朝鮮王朝の文字がユーラシアの頂上にそびえ立った」の記事は私も見ました。
相変わらず飛ばしてますね。笑。
日本の新聞でこう書くことはないです。日本人受けはしませんし。
でも、これでなくっちゃ韓国じゃない、という気もしますよ。