フランスの英雄ナポレオンはこう言ったという。
「状況?何が状況だ。オレが状況を作るのだ。」
状況というのは発生するものではなくて、自分で作りだすもの。
そういう積極的な姿勢は基本的にはいいのだけど、韓国には悪いクセがあって、日本を相手にすると自分に有利な状況を勝手に作ろうと企てることがある。
東京五輪を来年にひかえて、韓国はいま旭日旗の使用禁止を世界に訴えている。
韓国の全国紙・中央日報は、東京五輪に対する懸念とボイコット要求が中国、シンガポール、フィリピン、ミャンマーに広がる前に、国際オリンピック委員会は気づくべき(=旭日旗を禁止すべき)という米教授の主張を載せた。
でもそんな懸念やボイコット要求の動きがでているのは世界で韓国だけで、上の国ではその気配さえない。
五輪での韓国の旭日旗批判とアジアは無関係だ。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
中国、シンガポール、フィリピン、ミャンマーはそんなことを一言もいっていないのに勝手に代弁する。
こんな感じに、韓国には自分の願望や都合を他人の立場で主張して、有利な状況を作りだそうという悪いクセがあるのだ。
中央日報には「数百万人が旭日旗の象徴の下で似た暴力を経験した」と書いてあるけど、上の国に問い合わせたら「そんなことを言った事実はない」という返事がくるだろう。
中国は分からないけど。
他者のことばを自分の口で語るのは「イタコ」の仕事で、これは日本の信仰や伝統文化にかかわることだからいい。
でも基本的に、本人が言ってもいないことを勝手に代弁する行為はやってはいけない。
きのう11月15日、日本の経団連がこれをやられた。
経団連との懇談会を終えたあと韓国の全国経済人連合会(全経連)は、来週23日に終了する日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を継続すべきという意見で全経連と一致したと発表した。
でも経団連は「こちらからは何も話していない」とすぐに韓国側の発表を否定。
懇談会で日本側は「G」の一言も言わなかったのに、終わってみると韓国側と同じ見解になっている。
この不思議現象に経団連も絶賛困り中だ。
読売新聞の記事(2019/11/15)
経団連によると、懇談会では経団連側からGSOMIAへの言及は一切なかったという。全経連の見解に困惑している状況だ。
韓国全経連「情報協定継続で一致」、経団連は「言及なし」と否定
タネあかしはこうだ。
韓国側は懇談会でGSOMIAや元徴用工訴訟問題によって、韓日関係が大きな危機にあるという認識を示して早期解決を求めた。
そしてその日は、韓日で「良好で安定的な政治・外交関係の重要性の認識を共有する」という声明を発表した。
この2つを韓国側が自分の希望と都合にもとづいて強引に結び付けて、「GSOMIAを継続すべきという意見で一致した」と勝手に解釈したのだろう。
「全経連の見解に困惑している状況だ」という経団連に対してはネットの反応は?
・いつものパターン
・持ちネタの少ない漫才師じゃあるまいし
・日本側は何回同じ手口でやられてんだよわざとかそれ
・しかし、勝手に発表されるんだから防ぎようがないよな、防ぐためには会談自体をしない事だな。
・ソンナコトハイッテナイが、最近さすがに頻度ひどすぎだ。
・きちんと抗議しなさいよ
向こうの話を否定するだけじゃなくてさ
もし立場を入れ替えたらどうだろう?
同じことを日本がやったら、「意見は一致していない!日本はこちらの意図をわい曲して発表した!」と韓国は烈火のように抗議すると思う。
「言及なし」と否定したのはいいけど、韓国との関係でこれからも日本が「困惑している状況」を作られないように、ここはもっと強く出るべきでは?
この記事はナポレオンのことばから始まったから最後もそうしよう。
「約束を守る最上の方法は、決して約束しないことだ。」
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