レーダー照射で韓国的発想：安倍首相を“敵認定”し、一斉猛批判

自衛隊機をねらって、韓国軍が射撃用レーダーを照射したことではじまった「レーダー照射問題」。
今回の件で韓国は、「日本には絶対に謝罪しない」という結論は決まっていた。
としか思えない。
というのは、韓国側は説明を変えたり、事実確認に応じようとしないから。

こんな対応に、すでに韓国らしい発想があらわれている。
他にも、日本から謝罪を要求されたら、逆に日本こそ謝れと要求する。
そして最近は安倍首相を「敵」と認定して、集中攻撃を加えている。
今回はそれを見ていきませう。

今回の問題について、毎日新聞が社説（2019年1月23日）で韓国の感情的な反応を批判していた。

日本側の追及に韓国側は猛反発し、感情的とも言える批判を展開してきた

日韓レーダー照射問題　残念だが、冷却が必要だ

感情的な批判のひとつに「安倍攻撃」がある。

日本側に追及された韓国は客観的な証拠を示すのではなく、自分たちを被害者に見立てて、逆に日本を責めている。
こういう大胆な開き直りは、きっと日本ではできない。
韓国では政治家もマスコミも日本の首相を「敵」と認定して、安倍批判をくり返すようになった。

新聞もテレビも、「政権支持率を上げるため、国内政治のためにレーダー照射問題を利用している」といった情報をよく流している。
「陰謀論」のような見方は韓国らしい発想だけど、これも客観的な根拠はない。

でも、量で押してくる。
たとえば中央日報にはこんな記事（2018年12月31日）があった。

韓国メディア、哨戒機の映像を公開した安倍首相を一斉に批判

でも、韓国の立場に立てば、メディアが一斉批判するのもあたりまえ。
防衛省が公開した映像によって、「当日は悪天候だった」などの韓国側の説明がウソだとバレてしまったから。
国のメンツをつぶした安倍首相を許すはずない。

この記事から、韓国側の怒りを見ていこう。

東亜日報は「自ら信頼を落とす映像まで公開して葛藤を増幅させる安倍」という社説で、「支持率が落ちている安倍首相が国内世論用としてあおっている」という“陰謀論”を展開。

韓国日報は「レーダー葛藤をあおる安倍、韓日関係復元意志はあるのか」という社説で、防衛省が映像公開したことを「深刻な外交欠礼」と批判した。
安倍首相には「外交葛藤を収拾すべき責任のある政治指導者が、国内政治に利用しようとむしろ葛藤をあおったのだから、慨嘆するしかない」と感情をむき出しにする。
もちろん、「国内政治に利用しようと」の根拠はない。

ハンギョレ新聞は「日本の『哨戒機映像公開』指示した安倍の政略」という社説で、「いったい安倍首相は韓日関係をどこまで悪化させるつもりなのか問わざるを得ない」と、自分を棚に上げての上から目線。
韓国の新聞はこういう書き方が大好き。
「国内の政治的利益のために隣接国との外交葛藤を活用する態度を直ちにやめるべきだ」と、想像にもとづき安倍首相を批判する。

もちろん中央日報も、この記事（2018年12月29日）で安倍首相を批判済み。

「不満爆発の安倍首相がレーダー映像公開指示…支持率上昇狙いも」

韓国人のネットへの書き込みを見ていると、最近はマスコミ報道と同じように、安倍首相への攻撃が目につくようになった。

たとえば、韓国国防部が公開した映像にはこんなコメントが寄せられている。

Abe has lower approval rating so he is doing illegal stuff.
「アベの支持率は低いから、彼は違法なことをしている」

この書き込みはなかなかユニーク。

I have a Japanese friend living in Busan. I asked him why Japanese people keep supporting Abe Shinzo. He said it’s LDP warmongers and netto uyokus, just like Abe Shinzo, not ordinary Japanese people.

私は釜山に住んでいる日本人の友人がいる。なんで日本人はアベシンゾウを支持するのか、彼にたずねてみた。
すると彼は、アベシンゾウのような戦争を挑発する自民党議員やネット右翼で、普通の日本人ではないと言った。

これは、友人設定からしてアヤシイ。

だれだって、自分が責められるより、相手を責めているほうが精神的な負担は少ない。
相手を悪と認定して怒っていると、自分が正義の側に立っているようで気持ちもいい。
レーダー照射問題での韓国側の対応を見ていると、日本との違いが際立って、こういう発想が韓国的なのかなと思う。
とにかく韓国は日本に頭を下げることだけは、絶対にしたくないらしい。
これは間違いなく韓国人の発想だ。