毎年3月11日になると、日本はあの日を思い出す。
2万人以上の死者・行方不明者を出した2011年の東日本大震災は、これからも日本人の記憶から消えることはない。
日本の友人も忘れていなかった。
あの日から8年後、台湾の蔡英文総統がツイッターにこんなメッセージを投稿した。
東日本大震災の発生から8年を迎えました。これを機に再び、犠牲者のご冥福を祈るとともに、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。台湾が日本を思う気持ちに時差はありません。#東日本大震災から8年 pic.twitter.com/ONXrMWZNzk
— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) 2019年3月11日
「朋有り、遠方より来たる。また楽しからずや(友人が遠くから訪ねてきてくれた。こんなうれしいことはない)」というのは論語の一文。
この日本語の便りは、いつもは罵倒や悪口で埋まる匿名ネット空間を浄化した。
・ありがとう台湾
・時間がたってもあたたかいお言葉をありがとうございます
うちも被災したので嬉しいです
・俺も忘れかけているというのに (´・ω・`)
・知れば知るほど好きになる台湾
・台湾にお礼したいけど一番いいのはやっぱ旅行に行くことか?
・ありがとうございます。本当にありがたい。台湾の皆様から受けたご恩は忘れません。
蔡英文総統への返信ツイート
ここに、「台湾から受けた恩」に謝意を示す人がいる。
でも、恩を先に感じたのは台湾の人たちだった。
1999年9月21日に、台湾中部で巨大地震が起きる(921大地震)。
20世紀の台湾で起きた地震としてはこれが最大。
日本はすぐに救助チームを派遣して、その日の夜には現場に到着している。これは世界最速。
また、2009年の台風で大きな被害を受けたときも、日本は台湾を全力支援している。
台湾人は情に厚くて義理に堅い。
8年前に東日本大震災地震が起きると「今度はわれわれの番!」と感じて、当時の馬英九総統は上記の地震と台風で日本から受けた支援に触れて、「我々も同様に積極支援する」と語っている。
この言葉にウソはなく、義援金の額は台湾が世界最高だった。
「台湾が日本を思う気持ちに時差はありません」という言葉にもウソはない。
この気持ちに応えるためには、台湾を旅行して、めいっぱい食べて買って楽しむことがいい。
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