韓国の国会議長、やっと“天皇謝罪要求”を謝罪。でも実際は?

 

おもえばここ半年、韓国はマッドマックスのように、日本にやりたい放題だった。
きょねん10月、韓国最高裁が日本企業に賠償を命じる不当判決をくだし、そのあとすぐに韓国政府は日韓合意を事実上破棄して慰安婦財団の解散を発表する。
日韓関係の土台となっていた2つの重要な合意を韓国側が一方的に破ったことで、両国関係は戦後最悪といわれるほど悪化してしまった。

日本との関係改善にあせっていた韓国はなぜか燃料を投入。
国会議長という要職にあった文喜相(ムン・ヒサン)氏が天皇(いまの上皇さま)を「戦犯の主犯の息子」と呼んで、慰安婦問題の解決のために謝罪を求めた。

このときの日本の反応は韓国紙・中央日報の記事(2019年02月12日)が伝えている。

「この発言は今までの物とはレベルが違う。これで遺憾で終わったら、日本は国ではない」「無礼千万極まりない発言」「日本に侍魂がある事を期待する」などのコメントもあった。

「天皇、慰安婦に謝罪」文喜相氏の発言に日本ネットユーザー「逆鱗に触れた」

 

日本の怒りは尋常ではない。
この反応におどろいた文議長もすぐに誠実に対応した。
と思うじゃないですか?
日本政府から謝罪と発言の撤回を求められた文議長がしたことは、逆ギレ。

産経新聞の記事(2019.2.18)

自身の発言に反発する日本に対し「謝罪する側が謝罪せず、私に謝罪しろとは何事か。盗っ人たけだけしい」などと批判した。

「日本は盗人猛々しい」 天皇謝罪要求の韓国国会議長

 

日本に対する韓国の政治家の態度は「誤っても謝らない」ということなのは知っていたけど、まさか天皇陛下に謝罪を要求したうえに、日本を盗っ人呼ぼわりするとは!
だからさっき、「マッドマックスのように」と書いたわけだ。
文氏は論外として、この言動を当然のこととして問題視しない韓国社会を見て、「この人たちと話しても時間のムダ」と思った日本人は多いはず。
5月に韓国の国会議員団が来日して、自民党外交調査会を訪問したとき、会長代行である石原伸晃議員から「おいでになった目的は何ですか」と冷たくあしらわられている。

国会議長のおかげで、冷え切っていた日韓関係は完全に凍結した。

 

 

地震や台風などの自然災害は、「忘れたころにやってくる」という。
いまになって突然、文議長があの発言を謝罪した。

朝日新聞の記事(2019年6月14日)

韓国議長が「謝罪」 「天皇陛下が謝罪を」発言

正直これにはビックリ。

「私に謝罪しろとは何事か。盗っ人たけだけしい!」と怒っていた人が日本に頭を下げるとか、本当だろうか。
ということで、この謝罪とやらの背景や状況などをくわしく見ていこう。

まず、この謝罪がおこなわれたのは「密室」だ。
韓国を訪問していた鳩山由紀夫氏と話をしていたとき、鳩山氏が文氏の天皇謝罪要求について、韓国人の立場ならわかるけど日本人にとっては失礼だ、といった指摘をする。
すると文氏は「全面的に同意する」と言ったという。
これが「謝罪」の内容で、聯合ニュースの記事(2019.06.13)にその真意がこう書いてある。

文氏側は今回の謝罪について、「文議長は韓国には韓国の立場があり、日本には日本の立場があるという話に同意し、心が痛んだのであれば申し訳ないという趣旨でした発言」と説明した。

韓国国会議長 「天への謝罪要求」を謝罪=鳩山氏との昼食会で

 

これを評価とするとしたら、まあ20点といったところか。
日本政府は文氏に謝罪と発言の撤回を要求したけど、文議長は撤回をしていない。
はい、これで50点減。
それに4カ月後というのは遅すぎるし、そもそも鳩山由紀夫さんは私人であって日本の代表ではない。
テレビカメラに向かって言ったわけではなくて会話のなかでの出来事だから、文議長が実際になんと言ったのかは分からない。

だから日本の反応も冷たかった。
日本政府(菅官房長官)は記者会見で、「鳩山氏との会談なのでコメントはひかえる」と言っただけで事実上、無視している。
それに鳩山由紀夫サンといえば、「韓国が『もういい』と言うまで謝罪すべき」という発言をして、韓国では絶賛されて、日本では大不評を買った人だ。
日本人の価値観の反対側にいる人で、日本を相手に謝罪をするのなら、文議長は完全に相手を間違った。

でも鳩山氏の幸せ脳では、自分に謝れば日本国民に謝ったことになってしまう。

 

この「文・鳩劇場」について、ほとんどの観客(ネットユーザー)には違和感しかない。

「アンタ国民の代表だと思ってるの」
「おじいちゃん、もういいから。」
「なんの権限も無い相手だから 公式発言ではない。」
「何だ、日本人に対してじゃなく、あんた個人に謝ったのか。」

日本に謝罪をするというなら、選挙で選ばれた国民の代表者にするべきだ。
謝罪と発言の撤回を要求したのは日本政府だから、文議長は日本政府にたいして誠実な態度で向き合うべきだった。
まあ、そんなことをしたら韓国で政治家なんてやっていられなくなるけど。
「日本に謝罪するけど、韓国での社会的地位は維持したい」というのなら、私人との会話のなかで同意はするけど発言の撤回はしないというのが限界だろう。
ということで文議長の謝罪というのは、実際にはそのていどのものでしかない。

 

これは2019年6月14日の韓国紙・聯合ニュースの紙面

 

今回の“謝罪”の背景には、韓日関係の悪化やそれによる経済的なダメージもある。
これは朝鮮日報の記事(2019/06/14)

強制徴用判決の影響深刻、日本の対韓投資が減少

こういうことがあったら、「盗っ人たけだけしい」なんて言っていられない。
韓国内でいろんな圧力があって、議長は「同意」したのだろう。
だから文氏の謝罪は、結局は見せかけだ。
とは言わないけど、打算ではある。
だから日本人には響かない。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。