韓国に協力すれど、「日本に東京五輪の資格ない!」と怒られる

 

いまは過去の積み重ねからできている。
だから現在の現象面だけを見ても実態はつかめない。
ということで、一年前をふり返ってみよう。

きょねん2月、韓国の平昌でオリンピックが開催された。
でもその直前まで韓国は、「わが国で行う世界的イベントの開会式に重要人物が出席しない!」という悩みや焦りをかかえていた。
こんなことをされたら、韓国は国際社会でメンツを失ってしまうではないか。

韓国にとって特に来てほしかったのはこの「ビッグ4」。
中央日報の記事(2018年01月17日

2月9日の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)の開会式に日本・米国・中国・ロシアの首脳が出席しない可能性が高まった。韓国政府が構想する「和合の祭典」の絵がやや色あせることになった。

4強首脳はすべて平昌五輪欠席か…「誰も北の脇役になろうとしないはず」

 

ほかの国は置いといて、このとき安倍首相が開会式への参加をしぶった理由は、韓国文政権による「慰安婦合意破り」だ。
慰安婦問題の解決を確認した日韓合意を、文政権は実質的に無効化しようとたくらんでいた。
そのころ日本で行われた世論調査では、85%の人が文大統領の対応について「理解不能」と回答している。
こうした民意があると、安倍政権としても韓国に甘い顔を見せるわけにもいかなくなる。

それにしても、韓国が約束を破ってほとんどの日本国民が怒っているという図式は、いまもまったく変わっていない。
むしろその傾向が強まっている。

隣国の日本が平昌五輪に来てくれるかどうかは韓国にとっては重大事で、朝鮮日報も気にしていた。(2018/01/20)

平昌五輪:安倍首相は来る?来ない? 日本でも情報錯綜

でも結果から言うと、日本は韓国にやさしかった。
なんだかんだ言って安倍首相は平昌五輪の開会式に出席して、拍手を送っていたのだ。
「4強首脳はすべて欠席」という悪夢は避けられて、韓国のメンツは何とか保たれたのだった。

 

韓国に花を持たせた1年後、現在の日本と韓国はどうなっているのか?

先日、時事通信がこんな記事を載せていた。(2019年07月25日)

「五輪開催の資格ない」=「経済侵略」と日本非難-韓国与党議員

いま日本政府がとっている措置は輸出管理であって、「経済侵略」ではない。
そうせざるを得なくなったのは韓国側の行為によって、日韓の間で信頼関係がなくなってしまったから。

世耕経済産業相の説明を見てほしい。

 

 

失った信頼を回復する努力をしていたら、いまの最悪の関係はなかった。
その代わりに韓国がしたことは、与党議員で「日本の経済侵略対策特別委員会」を結成したこと。
「対策特別委員会」と称しているけど、やっていることは日本に対して怒るか非難するのどちらか。
現実的な対策は何もとっていないのが現状だ。
じつのところ、いまの韓国ではそんな対策はとれないだろう。

「日本の経済侵略対策特別委員会」の委員長らがソウルで記者会見したときに、いつのもように「経済侵略」と非難した上で、「日本に平和(の象徴である)五輪を開催する資格はない」と断じた。

いま韓国社会では「ボイコット・ジャパン」が流行っているけど、「東京五輪ボイコット」を主張する市民はもちろん、政治家も何人かいる。

日本は「4強首脳はすべて平昌五輪欠席か」というピンチを救って韓国に協力したけど、一年たてばキレイすっかり忘れ去られてしまう。
自国と日本との関係を「被害国と加害国の関係」でしか見ないから、日本から受けた協力や支援はすぐになかったことになる。
観点が被害者意識だから、「輸出管理」も「経済侵略」に見えてしまう。
でも何度もそう叫ぶと、韓国社会では本当にそういうことになってしまうからオソロシイ。

 

日本と韓国はいままでそんなことの連続だったから、さすがの日本人にも限界がきた。
あした8月2日、間違いなく韓国は「ホワイト国」から除外されるだろう。
すべてはこれまで積み重ねの結果。

でも日本にその決定をさせないよう、韓国側はいま必死だ。
朝鮮日報は最後の訴えをしている。(2019/08/01)

韓国だけのためではなく、日本と米国のためにも必ずそうでなければならない。(中略)安倍首相が両国の未来を崖の下に追いこむことができるホワイトリスト除外を撤回する決断を下すことを望む。

安倍首相に最後に促す

 

でも、もし日本が韓国を除外しなかったとしても、1年後にはすっかり忘れ去られている。
そしてまた「経済侵略だ」、「日本に資格はない」とか言って怒っているだろう。
現在の韓国だけではなくて、過去の実績を見て判断するときっとそうなる。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。