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ヨーロッパにある日本語:イタリアの“柿”、ドイツの“北海道”
明治時代の俳人・正岡子規の名前を知らなくても、日本で生まれ育ったなら、この句をどこかで聞いたことがあるのでは。 「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」 法隆寺を訪れたあと茶店で一服して柿を食べると、法隆寺の鐘の音が聞こえてきた。その響きに... -
【パスタの歴史】大航海時代の保存食・トマトとの幸せな出会い
きのう10月25日は「世界パスタデー」だったのだ。 1995年のこの日、パスタ宗主国・イタリアで世界パスタ会議が開催されたことでこの記念日が爆誕。 イタリア語の「pasta」は、昔のヨーロッパで広く使われていたラテン語の「pasta(生地、練りもの)... -
【日本語と中国語】台湾人の驚き “勉強”がなぜ study に?
日本人が中国・台湾・香港に旅行すると「漢字チャレンジ」という楽しみがある。 東アジアには漢字という共通文字があって、カタカナのない中華圏ではキホンすべてのものを漢字で表記しないといけない。 だからたとえば「烏龍茶」はそのままでも、「... -
【神風連の乱】明治日本人のゼノフォビア(外国人嫌い)
知人のスリランカ人が2年前、浜松市から静岡市へ引っ越した。 「日本の引っ越しで大変なことってなに?」と気軽に尋ねたら、「外国人であること」を理由にアパートを紹介してくれなかったという話を聞いて、質問したことをやや後悔した。 でも、こ... -
「100:0」の日本人差別、ノルマントン号事件に国民激怒
いまの日本で10月24日は、問答無用で10・2・4を「てにし あわせ」(手に幸せ)と読んで「文鳥の日」になっている。 でも、そんなほのぼのデーとは真逆で、全国民を激怒させる「ノルマントン号事件」が起こったのは、明治時代の1886年のこの日だっ... -
【現代なら激怒】一人で九つ!“気分”で改元してた昔の日本人
では、まずは日本史クイズから。ででん。 1688年のきのう10月23日は、いったい何があったでしょう? 答え:京都に東山天皇、江戸に徳川綱吉がいた1688年のこの日、元号が貞享(じょうきょう)から元禄に変えられた。 誰が分かるか!って話デ... -
【ジェンキンスの耳の戦争】18世紀のイギリス・スペインの対立
ディズニー映画の新作『War of Jenkins' Ear』(ジェンキンスの耳の戦争)が来年3月に上映されることが決まった。 昼寝をしていた農夫・ジェンキンスの耳に入り込んで、そこが気に入って住み着いたアリと、そこから追い出そうとするジェンキンスと... -
日本は韓国に譲歩しない。与野党が一致なら、これは民意だね
2021年は10月23日から二十四節気のひとつ、霜降が始まる。 空気が冷えて、露(つゆ)が霜(しも)となって降り始めるのがこの季節だ。 日本の政界はこの真逆で、今月末に行われる衆議院選挙に向けて各党が独自の政策を主張し、他党との差別化を図っ... -
【寒い日中関係】日本では9割が悪印象、でもアニメは違った
10月の後半になって本格的な秋に入ると、江戸時代の俳句神・松尾芭蕉のこの句が思い浮かぶ。 「秋深き 隣は何を する人ぞ」 秋の夜長、隣の人は何をしているのだろうか。 芭蕉はそんな句を詠んでから、2週間後に亡くなったという。 そういう不吉な... -
韓国政府が示す徴用工問題の解決案、日本が“即却下”するワケ
1965年の請求権・経済協力協定で日韓両政府が「完全かつ最終的な解決」を約束した。っつーのに元徴用工訴訟で韓国の裁判所はこれをひっくり返して、2018年に日本企業に賠償を命じた。 両国の信頼関係は崩壊し、いまに続く最悪の関係が始まった。 こ...