反日愛国は”覚せい剤”?快感に酔う韓国人、ウンザリする韓国人。

 

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韓国の反日アピールにたいする、今の日本人の素直な気持ちがこれだろう。

何度もくり返される反日パフォーマンスには疲れるし、「また?」とウンザリしてしまう。

 

でも、それは日本だけではない。
韓国にも、反日愛国アピールにたいしてウンザリする人もいる。

韓国に反日感情が根強くあることはたしかだけど、それだけではない。

反日愛国アピールに酔う韓国人がいれば、「それはいきすぎだろ」と冷めた目で見る韓国人もいる。
今回は、そのことを書いていきたい。

 

 

少し前、アメリカのトランプ大統領が韓国を訪問した。

国賓として大統領を歓迎した韓国は、夕食会で「元慰安婦」と「独島エビ」を出して日本やアメリカを驚かせた。
これは記憶に新しいと思う。

韓国政府が元慰安婦の女性を招待したことについては、韓国では好意的な見方が圧倒的に多いらしい。
レコードチャイナの記事(2017年11月7日)にはこう書いてある。

「国賓を招く夕食会に元慰安婦のおばあさんをお連れする政府。売国奴政権とは次元が違う」とのコメントが多くの共感を集めており、他にも「さすが文大統領!」「やはり文政府は国民のための政府に違いない」「日本に寄って来た米大統領の歓迎の席に元慰安婦を呼ぶとは、絶妙だね」と、李さんの招待に賛同する声が目立つ。

トランプ大統領歓迎の夕食会に元慰安婦が出席へ=韓国ネットの反応は?

トランプ大統領の訪韓後におこなわれた世論調査では、文大統領の支持率は80%をこえている。

「KBS WORLD Radio」の記事(2017-11-13)から。

肯定的な評価の理由としては、「国民とのコミュニケーション」が全体の28.3%でもっとも多く、ほかにも「不正をなくすための努力」、「北韓問題の解決に向けた努力」などが挙げられています。

文大統領の支持率が80.9%に

夕食会で元慰安婦を招待したことが、この支持率にどれぐらい影響しているのかは分からないけど、これが「国民とのコミュニケーション」の中に入っていることはまちがいないだろう。

李明博元大統領が独島(竹島)に上陸した後も、支持率が上昇している。
政府が反日アピールをすると、国民がよろこぶ。
この構図は今も昔も変わらない。

 

とはいえ、すべての韓国人が同じ考え方をしているわけではない。

韓国政府が元慰安婦を招いたことを批判的にとらえている人もいる。

「元慰安婦を呼ぶなんてどうかしてるぞ」
「なぜ元慰安婦が出席するの?」
「また女性団体が慰安婦のおばあさんたちを利用したのか」

上の記事によると、こんな声もあったらしい。
数は少ないけれど。

 

 

去年(2016年)、韓国の人気俳優パク・ボゴムが着ていたTシャツが話題になった。

彼は元慰安婦の女性を支援する企業のTシャツを着ていたから。

レコードチャイナの記事(2016年9月6日)によると、こんなコメントが寄せられている。

「心が美しい」
「魅力の出口が見えない」
「ダサいTシャツを着ているなと思ってしまった自分が恥ずかしい」
「韓国の芸能事務所は彼の映像を使って、タレントたちの“人間性教育”をするべき」

もともとこの俳優は、このような”人間性”をもっていた。

パク・ボゴムはこれまでも、ブレスレットやスマートフォンケースなど元慰安婦を後援するアイテムを身に付けてきた。昨年8月14日(世界慰安婦被害者記念日)にも同社のTシャツを着て音楽番組の収録に登場し、ファンらから大きな称賛を受けた。

韓国の人気俳優、元慰安婦後援Tシャツを着て番組に出演

これを「すばらしい支援活動」と見る人がいれば、「ただのショー」と見た人もいた。
こんな冷めたコメントもある。

「ただのショーはもう終わりにしよう」

 

 

これは日本も同じ。

慈善活動をする芸能人や政治家にたいしては、意見が正反対に分かれることがよくある。
「すばらしい」と思う人がいれば、「自己満足」「自己アピール」ととらえる人もいる。

 

韓国の反日愛国アピールも同様だ。

「日本は慰安婦だった女性に謝罪するべき」と考えている韓国人の友人でも、韓国での反日アピールについて、「あれはいきすぎ」と嫌悪感をしめすことがあった。

 

韓国には「クッポン」という言葉があるという。

「ポン」は「ヒロポン(覚せい剤)」のこと。
「エグック(愛国)ヒロポン」を略して、「クッ(国)ポン」になる。
「愛国ヒロポン(覚せい剤)」という意味。

 

慰安婦問題や領土問題などで反日愛国を叫んだりそうした主張を聞いたりすると、覚せい剤のような「快感」を感じる人がいる。
愛国をアピールする映画やドラマは韓国では受ける。
これで安易に反日愛国に手を出す人もいる。

 

でも、そういった愛国主義を批判的に見る韓国人もいる。
そう言う人が「クッポン」という言葉を使うらしい。

韓国にくわしいジャーナリストの黒田勝弘氏がこう書いている。

「クッポン」には語感的にどこかバカにした感じがあるので、この言葉を使う時は「またやってる…」と愛国主義を冷やかしているのだ。つまり、若者やネットの世界には、韓国社会の相変わらずの反日・愛国現象に対し「またか…」と冷めた目で見る向きも結構、存在するというわけだ。

反日、北批判…若者は「愛国ヒロポン」が大好き?

 

日本では、韓国の反日アピールにウンザリする人がたくさんいる。

韓国でも「韓国社会の相変わらずの反日・愛国現象」にたいして、「またか…」とウンザリする人もいる。
反日愛国アピールに酔う人がいれば、冷静に見る人もいる。
そうした人は韓国社会では少数派なんだろうけど。

とにかく、「韓国人=反日」というステレオタイプな理解はしないほうがいい。
そんな単純でもないし、日本人がそう思ってしまうと、日本に理解をしめす良心的な韓国人まで反日にしてしまいかねない。

 

 

韓国には「麻薬キンパッ」とよばれるのり巻きがある。

「一度食べると、止まらなくなるほどおいしい」という意味で、「麻薬キンパ(のり巻き)」と名づけられたとか。

「麻薬」や「覚せい剤」という言葉を使う感覚が、韓国と日本ではかなりちがうように思う。

 

おまけ

夜のソウル駅

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。