韓国には、ロッテがつくっている「ペペロ」というお菓子がある。
これがグリコのポッキーとよく似てるんだわ。
見た目や味はもちろんパッケージまで。
画像は「ペペロデー(ポッキーの日)」を開いて見てほしい。
本当にそっくりだから。
でも、ここまでなら良かった。
グリコとしては、韓国ロッテに対して腹が立っていたとは思うけど、特に何もしなかった。
これぐらいなら、まだ我慢ができたのだろう。
これに勘違いしたのか、韓国ロッテは一線を越えてしまい、グリコを激怒させてしまった。
韓国ロッテがつくったペペロの高級版、「ペペロ・プレミア」が問題となる。
この包装箱の形が、グリコが製造した「バトンドール」にあまりにそっくりだったから。
バトンドールもポッキーの高級版で同じコンセプトだ。
「ペペロ・プレミア」の画像は、「ロッテ製菓のペペロ・プレミア、日本製品模倣の判決」をどうぞ。
さすがにこれはダメでしょ。一線を越えている。
これに堪忍袋の緒が切れたグリコは、「わが社の製品を盗用した」と韓国ロッテを裁判所に訴えた。
「ペペロの箱のデザインは当社の製品包装を盗用した」として日本の製菓会社の江崎グリコがロッテ製菓を相手に起こした
韓国ロッテはやり過ぎてしまった。
・韓国の裁判所が出した判決は?
この時のグリコの怒りは大きく、韓国ロッテに対して「ペペロ・プレミア」の生産中止と廃棄を求めている。
「製品をすべて捨てさせる」というのは、個人的には「厳しいなあ」という気がする。
けど、ビジネスの訴訟ではあたり前、常識的なことかもしれない。
正直このへんの感覚はよく分からない。
グリコの訴えに対し、韓国ロッテはもちろん「あれはパクリではない。オリジナルの製品だ!」と主張する。
でも、裁判所がくだした判決は、グリコの勝ち。
韓国ロッテの主張は、韓国の裁判所でも認められなかった。
ソウルの地裁はは「ロッテ製菓がデザイン権を侵害した」と認め、グリコが勝訴する。
韓国ロッテの主張や判決理由を知りたかったら、この記事を読んでください。
自分たちの訴えを退けられた韓国ロッテはどうするんだろう?
「ペペロ・プレミアは、自分たちが独自に開発した商品だ」という自信があったら、韓国ロッテはこの判決を受け入れずに控訴するだろう。
でも結局、控訴はしなかった。
これでは、「韓国ロッテは、グリコの主張を認めた」と思われても仕方がない。。
「韓国ロッテが、グリコの製品を盗用した」ということは、事実だったのだろう。
今年8月23日にソウル中央地裁がグリコの訴えを認める判決を出した。判決はパッケージの意匠権の侵害を認めただけだが、地元の裁判所がロッテの「パクリ」を認定した意義は大きい。
赤いパッケージぐらいで、止めとけば良かったのに。
それにしても、この判決はちょっと意外な気がする。
韓国の企業だからといって、ロッテに有利な判断をしなていない。
対馬でおきた仏像の窃盗事件では、とんでもない判決を出して日本中を驚かせたのに。
このグリコのポッキーとロッテのペペロの争いは、アメリカのワシントン・ポストでも報じられている。
おもしろいと思ったのは、ワシントン・ポストは「グリコとロッテは、ともに勝った」としていること。
論争になることそのものが「マーケティングの勝利」だというオチで締めくくっている。
このグリコと韓国ロッテの騒動が人びとの注目を集めたため、結果的にポッキーとペペロの良い宣伝になったという。
こういう見方もできるのか。
さらに、この記事で知ったこともある。
グリコは韓国だけではなく、アメリカでもロッテを訴えていた。
そのことはこの記事をどうぞ。
韓国チョコ菓子「ペペロ」は「ポッキー」のパクリ! グリコが米韓で相次ぎ提訴 11月11日の記念日まで争点に
さて、アメリカでの「グリコVSロッテ」の勝敗は、どうなるのだろう?
グリコが勝つと思うけどね。
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