日韓を行き交う人は増えていて、最近では民間交流を超えて、日本人と韓国人が結婚するケースも増加傾向にある。
今、隣国についてもっと知りたいと思う日本人は多いはずだ。
しかし、深く知ろうとすると「ダークサイド」を知ることは避けられない。
そんなとき心の「反日耐性」がついていたら、衝撃を軽減することができるので、そのときに役立つことを願ってこれから記事を書いていこう。
SNSで見かけた「生々しい本音」
「X」で投稿が自動的に翻訳されるようになったことで、今まで見えなかったものが明らかになってきた。
そのおかげで、韓国の人たちが日本をどう見ているのか、メディアの報道ではなく、市民のリアルな意見を直接知った日本人は多いはずだ。
しかし、それは良いことばかりではない。
先日、タイムラインを眺めていたら、こんな「生々しい本音」が流れてきた。
「일본은 식민지에서 해방되고나서도 증거없애려고 조선인들 한국 보내주겟다하고 싹다 태워서 배 침몰시켜서 죽이고 핵사후처리도 조선인들 잡아다가 강제징용시키고 6.25전쟁 활용해서 일본이 버블경제로 급부상할만큼 그러고 일본의 모든건 우리나라사람들 피로 쌓아올린것이기때문에..」
AIに翻訳してもらった内容がこちら。
(日本は植民地から解放されたあとも、証拠を消すために朝鮮人を“韓国に帰してやる”と言って全員焼き殺したり、船を沈めて殺したりしたし、原爆の後処理にも朝鮮人を捕まえて強制動員した。さらに朝鮮戦争を利用して、日本がバブル経済で急成長するほどになった。だから日本のあらゆるものは、我が国の人々の血の上に築かれたものだ…)
「反日」コメントの事実検証
今は便利になって、AIに聞けばこうした意見の正確性がすぐに分かる。
(※もちろんAIは「神」ではないので、100%正確とは言えないが)
AIに上のコメントを調べてもらったところ、「複数の事実・誤解・誇張が混ざった主張です」という答えが返ってきた。
まず、1945年に日本がアメリカに降伏したことで統治が終わり、韓国がその支配から解放されたことは事実。
しかし、「朝鮮人を全員焼き殺した」とか「船を沈めて殺した」といった話は現実世界でのことではなく、これは誤解だ。
原爆投下では、当時は日本人だった朝鮮人や台湾人が、後処理をしていたことは事実だろう。しかし、「朝鮮人を捕まえて強制動員した」というのは誇張や誤解になる。
朝鮮戦争を利用して日本経済が急成長したというのは、朝鮮特需のことを指しているが、実際には、それは「きっかけ」にすぎなかった。
このコメントをした人はきっと「神武景気(1954〜1957年)」を知らない。
日本の高度経済成長は、実質的にはこの神武景気がスタート地点になったのだ。
つまり、上記のコメントのほとんどは誤解や誇張だが、この「思い」は間違いなく本物だ。
「日本のあらゆるものは、我が国の人々の血の上に築かれたものだ」

ソウルに残る日本時代の建物
歴史教育がもたらす「昭和100年」への過剰反応
韓国の歴史教育では一般的に、「日本=加害者、自国=被害者」という前提で行われているため、その意識が国民感情に刷り込まれている。
だから、日本で「昭和100年」の記念硬貨が発行されると知ると、韓国では、日本人の想像のはるか斜め上をいく反応が出てきた。
そのコインの表には東京タワーや新幹線、高速道路など、昭和の高度経済成長を象徴するものが描かれている。
しかし、韓国の専門家からは、日本は戦争責任と被害を深く反省する必要があるため、この記念コインが「過去を美化する道具」になりかねないという懸念が出て、それを全国メディアが伝えた。

こうした韓国社会にある「暗黒面(ダークサイド)」を目の当たりにすると、「みんなこんな反日感情を持っているのか」なんて思ってしまうかもしれないが、「X」の翻訳機能が教えてくれたのは、そうした否定的な声だけではない。
数は少ないが、「光明面(ライトサイド)」も同時に存在するのだ。
韓国ラーメン誕生の裏に隠された「日本の支援」
日本が戦後40年以上にわたり絶対的な平和国家として歩んできた姿や、韓国の目覚ましい経済成長(漢江の奇跡)を支援した事実も、韓国国内ではあまり知られていない。
しかし、民間レベルではこの点に注目し、SNSで積極的に発信する韓国人もいる。
先日の昭和の日、「奥井清澄」についてこんな韓国語のメッセージを見かけた。
「한국 라면의 시작을 도운 일본인」
(韓国ラーメンの始まりを助けた日本人)
奥井清澄は現在の「明星食品」の創業者のひとりだ。
朝鮮戦争が終わった当時、韓国は世界最貧国の一つで多くの国民が食べ物に困っていた。
そんな時代に全仲潤(チョン・ジュンユン)が奥井清澄と会って話をすると、韓国の食糧難を知った奥井は明星食品の技術を無償で提供することを約束した
さらに、極秘情報だった原料の配合表も惜しみなく教えた。
全仲潤は明星食品の全面協力を得て、1963年に韓国初のインスタントラーメン「三養ラーメン」を開発し売り出した。
投稿主はそんな話を紹介し、「韓国ラーメンの始まりを助けた日本人」として奥井の名前を挙げた。
そんな「日韓のきずな」を知って、こんな返信を書き込む人がいた。
・은인 같은 존재네요
(恩人のような存在ですね)
・완전 고마워
(本当に感謝しています)
・사실 한국전쟁후 대부분의 기술은 일본이 뿌리더라구요
(実は朝鮮戦争後、技術のほとんどは日本が基盤を築いたんですね)
※たとえば韓国最大の鉄鋼メーカー「ポスコ 」は日本の資金援助をもとに設立され、八幡製鐵や富士製鐵などから技術支援を受けて発展し、韓国の経済発展に大きく貢献した。
오 몰랐던 사실이네요.
(おぉ、知らなかった事実ですね)
現在の韓国は世界的なラーメン大国で、インスタントラーメンは国民食であることを知っている日本人は多いと思う。
その歴史は日本企業の好意と協力から始まったのだ。
韓国社会における「事実陳列罪」
しかし、韓国には「事実陳列罪」がある。
韓国では誰かが「不都合な真実」を口にすると、それを「犯罪行為」のように受け取り、激しくバッシングをする人たちがいる。
そんな韓国的な現象のことを、日本のネット界隈では「事実陳列罪」と呼んでいる。
韓国では日本の文化は広く受け入れられているが、日本を「国家」として見た場合は、過去の歴史と向き合っていない、まだ戦争犯罪の責任もとっていないとか、韓国を犠牲にして発展したといったネガティブな見方が支配的だ。
そのため、「韓国ラーメンの始まりを助けた」とネットに真実を書き込む人がいると、予想どおり、「おまえみたいな親日(裏切り者)野郎は韓国から出て行け!」と叩く人が現れた。
そんなリスクを負ったり実際に被害を受けたりしても、韓国では昔から、事実を発信し続ける人がいる。
ネットでそんな「勇者」と知り合い、その理由を聞いたところ、こう答えてくれた。
「政府やメディアが隠しているからです。良い面も悪い面も含めて、本当の歴史を知って誤解が解ければ、韓国と日本の関係はもっと良くなるはずです」
大切なことは多面的な理解
韓国内にはさまざま見方や立場があるから、「反日」か「親日」かで分けることはできない。
近年インターネットが発達し、韓国人のコメントが自動的に翻訳されることで、「そんなことを考える韓国人がいたなんて、今まで知らなかった」と驚く日本人を何人も見た。
韓国人が韓国社会にある誤解を解こうと投稿したら、結果的に日本人の誤解(偏見)が解消されることもある。
もちろん、それは反対に、日韓のネットユーザーの間で、憎悪と憎悪が激突することも多い。
韓国には日本に関する歴史について、「全面悪」とみる人がいれば、「部分的には良いこともした」とポジティブに考える人もいるから、韓国人同士でも歴史をめぐってよく論争に発展する。
「(日本の繁栄は)我が国の人々の血の上に築かれた」という声も、「本当に感謝しています」という声もどっちも市民のリアルな意見だ。
日本人も韓国について、反日か親日かの単純なステレオタイプを持たず、多面的に理解したほうがいい。
韓国への理解が進むと、「ダークサイド」に触れて嫌な思いをすることがあるだろうけど、同時に「ライトサイド」もどこかにある。

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