今はセントレア空港の中にいる。
大連(中国)行きのチケットは手に入れた。
最後の晩餐(ばんさん)のおにぎりもお腹に入れた。
「そろそろ飛行機に乗りに行かなきゃ」と思って、出国の手続きをしに行く。
でもその前に、「あ、ペンを買うのを忘れてた」と気づいて空港の売店にむかう。
もちろん、ペンなら中国でも買うことはできる。
でもすまないけど、それはノーサンキューだ。
ハッキリいって中国製はかなり不安だから。
10年ぐらい前、中国を旅行していたときにペンを買ってひどい目にあった。
まず最初に買ったペンはインクが出てこない。
だから、何も書くことができなかった。
「くそっ」と思って次に買ったペンは、インクの出が悪い。
インクが出たり出なかったりする。
文字を書いていてむちゃくちゃストレスを感じたから、それをほうり捨ててしまう。
*もちろん実際には投げ捨ててはいない。
で、結局また買い直し。
3本目でふつうに書けるペンに当たった。
けど、すぐにインクが出なくなる。
今の中国はこの時の中国とはちがう。
でもこのときから、中国製は信用していない。
ということで、セントレアにある売店に行く。
なんで中国人は万里の長城を築くことができて、まともなペンをつくることができないのか?
インドにも物はたくさんある。
でも、当たり外れが大きかった。
ほとんどロシアンルーレット。
ちょっと値段は高いだけど、ペンを買うことはできた。
そのとき、店員の様子を見てふとこんなことを思った。
「そういや、日本人のサービスともしばらくお別れだな」
空港にあるローソンもこの売店も、日本人の店員のサービスはとても良い。
逆に、「それはひどい」を超えて「おまえ、頭おかしいんじゃないか?」とあきれてしまったのが、インド有数の大都市コルカタの空港で店員がしたこと。
*コルカタは2001年までは「カルカッタ」とよばれていた。
コルカタの空港。
建物は近代的で日本の空港と変わらない。
でもインド人のサービスは江戸時代の日本人と変わらないと言われている。
。うそです。
凝る肩、いや、コルカタの空港には早く着いてしまって、時間を持てあましていた。
そこで空港にある店でケーキを食べようと思いたつ。
ボクがお金を払って、インド人の店員がおつりをボクにわたす。
この間、沈黙。
一切の言葉がなかった。
店員口からは「ありがとうございます」や「どうぞ」の言葉は何出てこなかった。
無表情でかったるそうに一連の動作をおこなう。
サービス精神がかけらもない。
でもそれはいい。
それまでのインド旅で、インド人のそんな対応には慣れていたから。
インド人の店員が笑顔で「ありがとうございました!」なんて言ったら、むしろ驚く。
こんな感じのインド人。
「おまえ、いくらなんでもそれはないだろう」と思ったのはこの店員のスプーンの持ち方。
ボクがチョコレートケーキを指さすと、インド人の店員はケーキとスプーンをお皿にのせてボクにわたす。
そのとき、インド人の店員はスプーンの食べるほうを指でつまんでお皿に置きやがった。
これがそのときのチョコレートケーキ。
手前の白魚のような手はボクの手で、その衝撃の瞬間を再現している。
*白魚(しらうお)とは、「女性の白く細い指にたとえていう語(大辞林 第三版の解説)」という意味の言葉。
客が口に入れる部分を、なんで指でつまむのか?
日本だったら、中学生でもそんなことはしない。
スプーンの食べる部分を持って相手にわたすことはない。
そのときにティッシュを持っていたから、それでスプーンをふこうと思ったけどやめた。
指でつまんだ瞬間を見てしまったから、もうこのスプーンでは食べたくない。
新しいスプーンをもらおうしたと思ったけど、それもやめた。
店員がまた同じように、スプーンを指でつまんでわたす気がしたから。
仕方がないから、身を乗り出して自分で別のフォークを取った。
その時にそのインド人の顔をチラリと見る。
「何してんだ?コイツ」という表情をしているのがまたムカつく。
この地図だと東京のところにコルカタがある。
インドのコルカタとは世界的な大都市で、ウィキペディアにはこう書いてある。
世界屈指のメガシティであり、市域の人口密度は首都デリーやインド最大都市ムンバイ以上である。
(ウィキペディア)
こんな国際都市の空港で働いている人間が、まさかこんなことをするとは思わなかった。
サービス精神が絶望的にない。
このインド人の例は特別ひどいけど、他の国でも日本人ほどのサービス精神をもって接客してくれるところはなかった。
いろいろな外国人に話を聞いても、日本のサービスが良すぎるという。
日本を出たら、こんなサービスともしばらくはお別れだ。
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