これは11月6日の韓国紙・朝鮮日報の紙面だ。
「強制徴用」のことが集中的に取り上げられている。
このなかの真ん中の記事を見てほしい。
今回書きたいのはこのこと。
韓国紙は当然のように書いているのだけど、今回訴訟を起こした原告は強制でも徴用工でもなかった。
そんな不都合な真実を明かされたとき、韓国はどう反応するのか?
「国際法がどうした?ここは大韓民国だ」という勢いで先月10月、韓国の最高裁判所が日本企業に約4000万円の支払いをを命じた。
この裁判の原告を韓国は“強制徴用被害者”と呼んでいる。
でも判決のあと、日本政府(安倍首相)がある事実を明らかにした。
それが先ほどの記事になる。
強制徴用:安倍首相「訴訟起こした人々は旧朝鮮半島出身労働者」
「強制徴用」のはずの原告は、強制でも徴用工でもなかった。
安倍首相が国会でこう明言する。
「これは当時、国家総動員法上、国家動員令には『募集』と『官斡旋』『徴用』があったが、実際、今回の裁判の原告は全部『募集』に応じた」
原告4人は、日本政府によって強制的に働かされたのではなくて、自分で応募した労働者だったのだ。
だから安倍首相は、この問題の呼び方は「徴用工問題」ではなくて「旧朝鮮半島出身労働者問題」が正しいと力説する。
産経新聞の論説副委員長もコラム(2018.11.6 )でこう指摘している。
韓国人4人が新日鉄住金を相手取った訴訟だ。いずれも徴用ではなく、募集に応じて高収入目当てに自分の意思で本土に来た。
「韓国よ、甘ったれるな」
韓国としては当然、こんな暴露はマジふざけんな。
「強制徴用」を否定する日本の態度は気に食わない。
言われたままじゃいられねえ。
ということで中央日報は、「日本政府の反発が一層強まっている。特に、安倍晋三首相の発言が強くなった」と反発するのだけど、具体的な反論はできず。
韓国の野党議員はこう言う。
「いくら国内政治と国際裁判で有利な地位を占めるためとしても歴史の基本的な内容を変え自発的契約による募集労働者というのは彼らの侵略を正当化するのと変わらない」
「強制徴用」を完全否定を否定した安倍首相を、感情的に否定する。
その怒りは分かったけど、「歴史の基本的な内容を変え」たのは一体どっち?
それと「侵略を正当化する」というのは興奮のしすぎ。もっとカルシウムをとった方がいい。
韓国側は感情的に反発するだけで、「原告は強制徴用された人間だった」ということの根拠はひとつも示していない。
「ここは韓国だ。そんなものは必要ない」ということでいいのだろうか?
このへんの記述は中央日報の記事を参照。
安倍首相「原告は『徴用』でない『募集』に応じた」…韓国の判決を全面否定
韓国野党議員「安倍首相の強制徴用否定発言、稚拙極まりない」
朝日新聞の記事(2018年11月5日)によると、韓国の野党「正しい未来党」は安倍首相の発言を公式ホームページでこう批判している。
「恥知らずの言葉と言わざるを得ない。いつまで妄言で強制徴用被害者たちの恨みから目を背け続けるのか」
「元徴用工判決めぐる日本の反応 韓国で広がる反発・批判」
これは反発で反論ではない。
韓国では、いろいろな立場の人が日本に対抗しているのだけど、具体的な根拠がない。
だから反撃力としては0。
だから「韓国よ、甘ったれるな」と言われてしまう。
ところで、なんで安倍首相は「徴用工問題」という呼び方を「旧朝鮮半島出身労働者問題」に変更したのか?
韓国紙の見方では、これから日本政府が韓国を国際司法裁判所に訴えることをにらんでのことらしい。
徴用という言葉には「朝鮮人が強制的に動員された」というネガティブな意味が強くある。
国際司法裁判所で日本の立場を主張するときなどに、そんな否定的なイメージを減らしたいという考えから、日本は「旧朝鮮半島出身労働者問題」を正式な呼び方にしたという。
つまり日本はいま、韓国を国際社会の場に引きずり出そうと考えている。
でもこれは、韓国にとってもチャンスだったりする。
自分たちの意見を世界で主張できる場を、日本が用意してくれたのだから。
策士策に溺れる。
日本は致命的なオウンゴールをしてしまったかもしれない。
「恥知らずの言葉と言わざるを得ない。いつまで妄言で強制徴用被害者たちの恨みから目を背け続けるのか」
これから国際社会の場で、声を大にしてそう訴えればいい。
はたしてこういう主張はどれほどの力があるのか?
見せてもらうか、大韓民国の正義とやらを。
こちらの記事もいかがですか?
法律より国民感情。「これが国?」怒る韓国人に冷ややかな日本人。
韓国の反日の結果。”少女像”が嫌韓日本人をつくって韓国が苦しむ。
コメントを残す