橋本環奈さんは韓国で「千年ドル」と言われている。らしい。
「ドル」は「$」で「それほどかせぐ」という意味かと思ったら、「アイドル」のことだった。
日本でいう「1000年に1人のアイドル」が韓国では「千年ドル」になる。
そんな千年ドル・橋本環奈さんが映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」を宣伝するために韓国を訪れて、ファンサービスをしたり記者懇談会に参加したりするという。
くわしいことは中央日報の記事(2018年11月23日)の記事をパかっと開いて見てほしい。
女優の橋本環奈、初めて来韓…映画『銀魂2』広報で
でも、この「銀魂2」の騒動を知っている人間としては、この記事の「普通さ」に違和感を感じてしまう。
今年の1月1日、公式ツイッター・アカウントでこんな投稿があった。
明けましておめでとうございます
今年の夏は「銀魂」だ~♪
銀さん、ぱっつぁん、神楽から新年のご挨拶です。
(作詞:小栗旬、作曲:橋本環奈、振付:菅田将暉)
※映像は本編の内容と異なる場合があります。#映画銀魂 pic.twitter.com/xdeSjGKD4m— 映画『銀魂2』公式 (@gintama_film) 2017年1月1日
新春らしいおめでたい画なんだけど、韓国人の目にはこれが「戦犯旗(旭日旗)」に映る。
それでこの投稿には、いろいろとケチをつけられた。
韓国語は読めないけど、「映画が楽しみです!応援してますね!」というものではなくて、殺気立ったものなのは分かる。
左側の画像にはアメリカ軍の艦船が見える。
かつての敵だったアメリカは旭日旗に文句を言っていない。
それなのに、日本と戦ったことのない韓国がなんでここまで拒否反応を示すのか。
そしていつものように「日韓戦」が始まってしまう。
意訳だけど「おまえたち、正気か?」という書き込みに、「おまえこそおかしくないか?」と返信している。
旭日旗をナチスのハーケンクロイツと同一視させて非難するのはいつものこと。
コメント欄を見ていると、日本人同士でも争っていた。
「日本が韓国、中国にひどいことをしたのは分かるし、それに対して恨み持つ方たちがいるのは仕方ないとは思うよ」
こんなふうに韓国側に立つ人がいれば、
「韓国人が持ち込んできたんだよ。見りゃ分かるだろ。
なんで、この背景だけで旭日旗ガーー、戦争ガーーなどと言われなくちゃいけないんだ。」
とウンザリする人がいる。
「旭日旗はやめて!」という韓国からのメッセージもあったけど、今でもこのツイートに変更はない。
事実上、無視している。
「韓国は戦略的に放置する」という日本政府の方針と同じだ。
この場合はそれが正解だ。
もし日本側がこのデザインを削除したら、それは韓国側の「成功体験」になって次の問題が出てくる。
これはどう見てもめでたい初日の出なんだから、「戦犯旗を描くな!」という非難は切り捨てればいい。坂田銀時ならそれができるはず。
それでもこのツイートが韓国で問題になったことはたしか。
だから、「銀魂2」は韓国ではダメかな、とは思っていた。
でも今になって見ると、「女優の橋本環奈、初めて来韓」と韓国の全国紙が報じているぐらいだから、この騒動の影響はなさそうだ。
韓国人は「熱しやすくて冷めやすい」というより、すぐに別の問題を見つけてそこに突撃するのだと思う。
だから韓国の過剰反応に対して、日本が過剰に配慮する必要もない。
銀魂は「戦犯旗非難」を無視しても、韓国では受け入れられている。
この「成功体験」は参考になる。
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