ロサンゼルス旅行の定番になるか?
いや、たぶんムリ。
そんな博物館がロスにオープンした。
その名も「Disgusting Food Museum」。世界中の気持ち悪い食べ物を集めた博物館だ。
そこではタランチュラやコウモリの揚げ物、うじ虫入りチーズ、バッタやイナゴ、ネズミを漬け込んだ酒といったDisgustingなFoodを見ることができる。
試食もあるかもしれない。
画像や詳細はAFPの記事(2018年12月11日)をどうぞ。
今度はロサンゼルスに「気持ち悪い食べ物博物館」 スウェーデンに続き2か所目
DFM(Disgusting Food Museum)のホームページを見るとこんなことが書いてある。
While cultural differences often separate us and create boundaries, food can also connect us. Sharing a meal is the best way to turn strangers into friends.
文化の違いが人類を分け、壁をつくり出している。でも私たちは、食べ物によってつながることができる。食べ物をシェアすることは、他人を友達に変える最高の方法だ。
てなことが書いてある。
この博物館は、自分たちとは違う食文化を「気持ち悪い」で片づけてはいけない、ということを伝えたいらしい。
ゲテモノ食いは壁を越えるのではなくて、相手に近づくことを意味する。
だからこれは「ザ・ゲテモノ・ショー」ではない。
たしかにその通り。
卵かけご飯を見て「気持ち悪い。絶対にムリ」と思ったけど、食べてみたら意外とおいしい。
それで今では、TKGにはまってしまった中国人もいた。
この食文化の壁を越えたことは、彼女にとって大きな自信になったはず。
異なる食文化を「気持ち悪い」で終わらせてはいけないのだ。
違いは間違いではないのだから。
*ただし限度はある。
で、このニュースにネットの反応は?
・日本からエントリーしようか
イナゴの佃煮、卵かけご飯、イカの塩辛、ホヤ、ウニ
・このチーズってカースマルツとかいうやつ?
すごい美味しいけどなかなか手に入らないとか、前にボーンズで見たような
・入場券の代わりにゲロ袋貰えるらしいね
・最初にウジチーズ食ったやつはナマコを食ったやつより凄いと思うわ
・ウジ虫チーズは確か規制がかかって違法になったんだよね
・欧米人は煮干しですらOMGっていうからな
・イモムシテキーラ飲んだことあるけどありゃ無理だわ
・なんでこんなん開催しようと思ったし
いままでの海外旅行で、ボクが衝撃を受けたのは韓国で見た「ポンテギ」。これは韓国の昆虫食でカイコの蛹(さなぎ)をゆでたもの。
ポンテギ
同じような昆虫食はタイやカンボジアでも見たけど、東南アジアではそんな食べ物があることは知っていたから、衝撃は受けない。でも、当時は韓国を日本と同じような国と思っていて、ソウルの真ん中で昆虫食を売っているとは夢にも思わなかった。
屋台の食べ物を見ていて「なんだこれ?」と思って近くでよく見たら、ゆでた虫の群れ。
でもそれを、20代の女性が平気で食べている。
一瞬、食べてみようと思ったけど、やっぱりムリだった。
友達にはなれず、 stranger のまま。
新宿や渋谷でそんな屋台はあり得ないが、長野県ならあるかも。
ボクは直接見たことがないけど、「セキフェ」という韓国のスタミナ料理も強烈で、豚の子宮を生で食べる。でも、これを聞いてboundaries(文化の壁)をつくってはいけない。
そんな韓国に住んでいるアメリカ人から、「Hey, what is this!?」というメッセージが届いた。
こんな動画と一緒に。
出典:Travel Thirsty の エイリアン卵 日本屋台の食べ物
動画のコメント欄には、
「WTF is That(何なんだあれは)」
「Its Grossssssssssssssssssssssss(きも~い)」
といった悲鳴が上がっている。
これはタコの卵で、北海道の人たちが食べている。
外国人が見たら「エイリアンの卵」と表現するのは分かるけど、日本のストリート・フードじゃないだろう。
ボクは食べたことがないけど、ネットでは「Its Grosssssssssssssssssssssssss」ではなくて「激うま」と書いてある。
ホントかどうか、今度行ったら確かめてみようず。
ということで世界がひとつになりつつあるいま、これからは異なる食文化を「ゲテモノ」や「Disgusting(気持ち悪い)」で片づけてはいけない。
それをシェアして文化の壁を越えて、世界の人たちと友達になろう。
*ただし限度はある。ムリなものは絶対ムリ。
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