韓国軍の駆逐艦が自衛隊機に射撃用レーダー(火器管制レーダー)を照射という問題が発生してから、20日でちょうど1カ月になる。
韓国の専門家は、この問題は軍当局間のコミュニケーションで解決していたと言う。
でも実際には、1カ月たっても解決の見通しすら立っていない。
いまの日韓関係をよく表している。
対立は深まる一方だけど、ここにきて変化も見えてきた。
韓国にはあせり、日本にはいら立ちが目立つ。
韓国側の反応として、FNNプライムニュース(1/15)でこんな報道をしていた。
専門家が語る「韓国は追い詰められている…」 韓国国防省の反論の“中身”
今月14日、日韓防衛当局者による協議がシンガポールで行われた。
このときの話し合いについて、韓国国防省の報道官が次のように怒りまくり。
日本は非常に無礼な要求をしてきて、事実解決の意思がない。
日本の非紳士的な行動に強く遺憾の意を表明する。
「無礼な要求」というのは、日本が韓国にレーダー情報を交換しようと提案したことをいう。
でも韓国側はこれを拒否。
韓国は何を恐れているのか?
日本の専門家(笹川平和財団 小原凡司 上級研究員)はこう分析する。
(日本側のデータと)照合してしまうと韓国海軍の艦艇はレーダーを照射したことが明らかになってしまう。これは今の文在寅政権にとっては受け入れなれないこと。正直なところ韓国は追い詰められていると思います。
日本の提案をのむと、これまでの韓国側の説明が「ウソ」であることがバレてしまう。
となると、拒否する以外の選択肢がない。
「非常に無礼な要求」という逆ギレ対応には、日本に追い詰められた韓国側のあせりが見てとれる。
一方、日本には余裕があった。
岩屋防衛相大臣は、「大きな進展がなかったことはとても残念に思っております」と話す。
日本には事実が味方しているから、比較的冷静だ。
その根拠については、中央日報の記事(2019年01月18日)を見てほしい。
韓日レーダー葛藤で 自衛隊制服組トップ「確固たる証拠を持っている」
自衛隊の制服組トップの河野克俊統合幕僚長は記者会見で、「韓国側は真摯に受け止め、再発防止に努めてもらいたい」と話している。
韓国国防部の言葉と比べてほしい。
でも韓国としては、いま日本に弱いところを見せられない。
韓国で行われた世論調査によると、レーダー照射問題や元徴用工訴訟などで、政府は日本に「より強く対応すべきだ」という回答が約46%で、「自制すべきだ」は12.5%しかなかった。
韓国政府としては国家としてのメンツもあるけど、こういう国民の声も無視できない。
事実には解釈で対抗すればいいけど、反日感情はどうしようもない。
日本に目を向けると、韓国への沸点は高まっている。
FNNプライムニュース(2019年1月16日)によると、立憲民主党は知らないけど、自民党では韓国にたいして怒り心頭の声も多い。
「仏の顔も三度まで」“常識外”な韓国側の説明に自民党は我慢の限界か
韓国国防部は日本の提案を「非常に無礼な要求」と怒っていたけれど、シンガポールでの話し合いは「公表しない」という取り決めだった。
韓国側は約束を一方的に破って、日本を非難したことになる。
しかもこのとき、韓国はまた「ウソ」をついていた。
防衛省幹部が「信頼関係は完全に崩れた」となげく、韓国のお粗末な主張はこの記事を見てほしい。
信頼は完全崩壊:韓国の「約束破り、でたらめ発表」に日本が激怒
自民党で行われた話し合いでは、「彼ら(韓国)に痛みの残る対応をしてもらわないと筋が通らない」といった、政府に韓国への厳しい対応をせまる声が多く上がったとか。
でも、「我慢の限界」というのは国民も同じ。
ネットの反応を見ると、すでにそれを突破して、日本政府に批判的な書き込みもたくさんある。
・我慢の限界がいくつあるのだろうか?
・やったもしてもどうせ大して打撃にもならん制裁で終わりな気がする
今まで甘い顔しかしてこなかったわけだし
・いいかげんキッチリ制裁しろよ
・三度どころじゃねーだろ
いい加減にしろ
・日本には最強兵器遺憾砲があるもんなぁw
日本が事実を確認しようとしても、韓国側に拒否されてしまう。
事実と真実は韓国の天敵らしい。
となると、「痛みの残る対応」の必要性が出てくるのも当然。
でもそれをすると、ただでさえ追い詰められている韓国は「キュウソネコカミ」で、きっとまた常識と理解を超えた反発をしてくる。
問題よりも相手がやっかいだった。
ひょっとしたら日本では1カ月後、2回目の「仏の顔も三度まで」が出ているかも。
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