「旭日旗を嫌うのは韓国だけ」は本当か？４月23日にわかる

韓国には独特の価値観や考え方があって、世界とはちょっと違う。
旭日旗に対する見方でそれがよくあらわれる。
くわしいことは前回の記事をどうぞ。

でも韓国は謙虚するから、こういう意見は受け入れない。
「旭日旗を「戦犯旗」と呼んで、嫌っているのは世界で韓国だけ」と言われることをとても嫌がる。

だからそう言われると、こんなふうに黙っていられない。
中央日報の記事（2018年08月08日）

＜戦犯旗根絶特別企画＞「旭日旗狩りは韓国だけ」…日本メディアのわい曲報道

去年のサッカー・W杯で、旭日旗を振ったサポーターを見つけた韓国の徐敬徳（ソ・ギョンドク）という反日活動家が国際サッカー連盟（FIFA）に懲戒を要請した。
でもこれは序の口。
徐氏は「戦犯旗の応援を統制できなかった日本サッカー協会を制裁するべきだ」という手紙を、本戦に進出した32カ国のサッカー協会に送っている。
＊くわしいことは前回の記事を参照のこと。

いやいやいや、いくらなんでもこれはやり過ぎでしょ。

というのが率直な日本人の印象で、東スポが「Ｗ杯でまた不毛な“旭日旗狩り”韓国だけで通じる『戦犯旗』の概念」という記事で伝えたところ、韓国側はこれに激怒。
日本のメディアが「旭日旗狩りは韓国だけ」という「わい曲報道」をおこなったと非難する。

そうは言うけど、旭日旗を見て、ここまでする国は韓国以外にどこがあるのか？

韓国人とインターネットでやり取り（というかバトル）をしていて、「ここまで旭日旗を嫌うのは韓国だけ」と書くと、相手は必ずといっていいほど中国を持ち出す。
「中国も同じぐらい旭日旗を嫌っている。いや、韓国よりも憎んでいる」というコメントを数えられないぐらいもらった。

でも中国人にきくと、すべての人がこれを否定する。
たしかに中国人も旭日旗には悪い印象があるけど、「戦犯旗」とは呼ばない。
中国人にきいてほしい。
国際サッカー連盟や32カ国のサッカー協会に、「戦犯旗の応援を統制できなかった日本サッカー協会を制裁するべきだ」と抗議の手紙を送る中国人がいて、中国のマスコミはそれを「美談」として報道するかどうか。
答えはノーだ。
中国でさえ、韓国の反日テンションにはついていけないのが現実だ。

それは23日になればわかる。
４月23日に山東省で中国による観艦式がおこなわれ、日本の海上自衛隊もそれに参加する予定だ。
去年、韓国と旭日旗でもめたのがまさにこれ。

韓国がおこなう観艦式で、韓国側は海上自衛隊に旭日旗を降ろすよう要求した。
でも、これは無理。
海上自衛隊の艦船が旭日旗をかかげることは法律で決まっているから。
韓国の国民感情を優先して、海上自衛隊が法律違反をすることはあり得ない。
でも、このあたりまえが韓国には通じず、国会議員から「（日本は）永遠の二等国」と呼ばれてしまった。

では、韓国が「仲間」と期待している中国はどうなのだろう？
中国は海上自衛隊に、「旭日旗を降ろせ」と要求するのだろうか？

レコードチャイナの記事（2019年4月2日）によると、いまのところそれはない。

中国の観艦式、日本は「旭日旗」掲げて参加、韓国は「格下げ」？

中国は旭日旗について、何も文句を言っていないという。
開催まであと３週間もないのだから、中国がこれから新しい要求することはないだろう。
これについて韓国では、

「旭日旗を歓迎する中国が間違っている。歴史を忘れたの？」
「韓国だけが仲間外れ」
「文政権の従北・反日政策のせいで外交は滅茶苦茶。おまけに中国にも無視されている。」

というコメントを書く人がいれば、現実と向き合う人もいる。

「そもそも旭日旗で騒ぐ国は世界で韓国だけ」
「旭日旗はもともと、国際的に認められた日本海上自衛隊の旗。それを理由に来るなと言うのはおかしい」

では、もう一度言いますね。
旭日旗を「戦犯旗」と呼んで、ここまで嫌っている国は世界で韓国だけ。
４月23日、韓国が拒否した旭日旗を中国が受け入れたら、それは確定的だ。
いままで中国の観艦式なんて１ミリも関心がなかったけど、こういう背景があるとぜひ見てみたくなる。
韓国はなんと盛り上げ上手なのか。

ところで、この式には韓国も参加するのだけど、もし韓国軍の艦船の横に旭日旗をかかげた自衛隊の艦船がならんでいたら、韓国の政府や国民はどう思うのだろう？
韓国は本当にいろいろ期待させてくれる。